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第94回JOAコロキウム 報告

日 時:2010年5月26日(水)18:00-20:00
(注意:定例の第3水曜日ではありません)

場 所:「新中野切手サロン」(地下鉄丸ノ内線「新中野」駅、4番出口)
電話:03-6454-1405
住所:中野区中央4-1-3 BONITA新中野ビル6階
薬屋(一本堂)のあるビルの6階です参加者:7人

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:「お宝映像を探せ!」シリーズ

題 材 前半:IOC版「OLYMPICA!オリンピック100年の歴史」4(日本語吹き替え版55分)
オリンピック3連勝していたサネイエフ(旧ソビエト、3段飛び)が80年モスクワ大会で敗れる。米豪の争いに食い込んだ84年ロス大会のグロス(独、水泳男子200m自由形)のアルバトロス泳法。個人総合で敗れたコマネチ(80年モスクワ女子体操)と25分の判定待ち。88年ソウル男子100mでのルイス・ジョンソン・クリスティーの争いとジョンソンのドーピング。ジャッキー・ジョイナー・カーシー(女子七種競技)と夫のコーチが目標とした自己ベスト。初登場女子柔道のヒメネス(キューバ)の優勝。アウィータ(キューバ、男子5000m)の快走。懐かしい映像でした。92年バルセロナのドリームチームの
映像も楽しめましたが、ボブ・リチャーズという選手は知りませんでした。48年ロンドンから棒高跳びに3回連続出場し、ヘルシンキ、メルボルンで連続優勝した米国選手です。お宝映像がふんだんでしたが、名前などの誤訳や直訳の解説には驚きでした。
(JOAセミナーで舛本理事がレクチャー予定の「オリンピック・バリュー」について資料が配付されました。)

終了後はいつもの居酒屋談義です。快気祝いもかねました。

第93回JOAコロキウム 報告

日 時:2010年4月14日(水)18:00-20:00
場 所:「新中野切手サロン」
参加者:9人(居酒屋からの参加2名)
テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:「お宝映像を探せ!」シリーズ+特別コロ講演(英国のオリンピックドキュメンタリスト)

題 材:特別コロキウム講演:「オリンピック・ドキュメンタリーとオリンピズム精神」 (Ian McDonald: Brighton University:England)

特別コロキウムとして明治大学が招聘したIan McDonald氏にオリンピックのドキュメンタリー映像とオリンピック精神について特別レポートして頂いた。McDonald氏は自身がドキュメンタリストであるとともに、批判社会学やスポーツドキュメンタリー研究をマルクシストの観点から研究している気鋭の研究者である。市川崑の「東京オリンピック」について分析した論文もある(2008)。バド・グリーンスパンの”16 Days Glory(1984)”から閉会式とエンディングナレーション、市川崑の「東京オリンピック(1964)」から依田郁子のシーン、”Visions of Eight(1972)”からマイ・ゼッタリングの「The Strongest」のシーンを取り上げ、オリンピズムの神話、オリンピズムから人間物語へ、アンチ・オフィシャルなドキュメンタリーと3作品を特徴付けながら比較論評したユニークな報告であった。通訳しながらの発表で発表時間に限りがあったのが残念である。

後半: IOC版「OLYMPICA!オリンピック100年の歴史」③(日本語吹き替え版55分)
マリー・ホセ・ペレク(女子400m)、1980モスクワ大会の閉会式、ビオンディとグロスら(男子200m自由形)、ベノイト(女子初マラソン)、リンフォード・クリスティ(男子100m)、ゾーラ・バッドとメアリー・デッカー(女子3000m)らが登場したお宝映像を堪能しました。1980年の閉会式はミーシャの涙が痛々しいですね。バッドとデッカーのシーンで倒れながらもバッドのゼッケンを引きちぎるデッカーの執念がうまく撮られていますね。McDonald氏がいたので英国選手の様子を聞くことができました。参加者は全部で17の映像を
楽しんだのです。

終了後はいつもの居酒屋談義。後から来た人も交えて英国人研究者を囲み、大いに盛り上がりました。