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JOA Review Onlene 第26号刊行のお知らせ(2024/03/17)

JOA Review Onlene 第26号が刊行されました。

今号では、JOAオリンピック研究委員会オリンピック憲章研究部門から、情報提供として下記の記事が寄せられました。

記事1:2023年 オリンピック憲章の改訂
(オリンピック研究委員会オリンピック憲章研究部門、文責:黒須朱莉   JOA理事/当部門委員)

JOA Review Onlineは下記URLよりご覧いただけます。
https://olympic-academy.jp/wordpress2/archives/1648

2023年度 第4回(通算248回)JOAコロキウム[談話会]開催案内(2024/1/18)

JOAオリンピック研究委員会(コロキウム部門)では年度内に、4回のコロキウムを企画しました。新たな委員一同で協力し、これまでのコロキウム委員および参加者のみなさまへ、恩返しの意味も込めて開催したいと存じます。詳細はフライヤーの通りです。フライヤーはここをクリックしてください。

〈全4回のコロキウム(談話会)予定〉
 1回目 11/26(日)〈終了〉10名参加(うち非会員2名:一般0名 学生2名)
 2回目 12/17(日)〈終了〉12名参加(うち非会員2名:一般2名 学生0名)
 3回目 1 /13(土) 〈終了〉10名参加(うち非会員1名:一般0名  学生1名)
 4回目 2 /11(日)  13:00〜14:30

〈第4回(通算248回)開催概要〉
・開催日時 :2月11日(日)13:00~14:30
・開催方法 :オンライン(zoom)、無料
・話題提供者:黒須 朱莉 会員(びわこ成蹊スポーツ大学:准教授)
・テーマ  :オリンピック・ムーブメントと平和
・内容の概要:
オリンピック・ムーブメントの目的は、「平和でより良い世界の構築に貢献すること」であり、ムーブメントの「頂点」をなす活動として、オリンピック競技大会は位置づけられています。しかし、実際のオリンピックは、そうした理念と現実との乖離のなかで葛藤を抱えてきました。
オリンピック・ムーブメントと平和を考える視点は多岐にわたりますが、今回のコロキウムでは、2021年8月に消滅した「オリンピック憲章」規則57に焦点をあてます。この規則57は、国別のメダルランキングを禁止する規定でした。
まずは、このような規則が定められなければならなかった歴史的な背景に触れながら、オリンピックが抱えてきた葛藤を捉えます。そして、この規則の消滅は、現在のオリンピックのどのような姿を映し出しているのか?みなさんと議論していきたいと思います。

〈申し込み方法〉
各日程の2日前の18:00までに、次のURLからお申し込みください。
https://forms.gle/wwJ5kcsSafNMLqJY7

※一度お申し込みくださった方には、以後、継続的にご案内します。
※お問い合わせは、上記フォームの備考欄、またはコロキウム専用メールアドレスで承ります。joa_colloquium*olympic-academy.jp(*を@にしてメールを送信して下さい)
※ご登録情報は、開催情報のご案内と、会の質の向上のみに使用させていただきます。
※会の質の向上のために録画させていただくことをご承知おきください。 再配信はありません。

委員一同、コロキウム開催当日にみなさまと談話(情報・意見交換)できることを心待ちにしております。

青柳 秀幸(オリンピック研究委員会副委員長、コロキウム部門責任者)

2023年度 第3回(通算247回)JOAコロキウム[談話会]開催案内(2023/12/26)

JOAオリンピック研究委員会(コロキウム部門)では年度内に、4回のコロキウムを企画しました。新たな委員一同で協力し、これまでのコロキウム委員および参加者のみなさまへ、恩返しの意味も込めて開催したいと存じます。詳細はフライヤーの通りです。フライヤーはここをクリックしてください。

〈全4回のコロキウム(談話会)予定〉
 1回目 11/26(日)〈終了〉10名参加(うち非会員2名:一般0名 学生2名)
 2回目 12/17(日)〈終了〉12名参加(うち非会員2名:一般2名 学生0名)
 3回目 1/13(土)  13:00〜14:30
 4回目 2/11(日)  13:00〜14:30

〈第3回(通算247回)開催概要〉
・開催日時 :1/13(日)13:00~14:30
・開催方法 :オンライン(zoom)、無料
・話題提供者:藤木 悠 会員(東海大学大学院:博士前期課程 修了)
・テーマ  :オリンピック競技大会における芸術プログラム
・内容の概要:
1896年から始まったオリンピック競技大会。私たちは世界トップレベルのアスリートたちが躍動する姿に魅了されてきました。
「オリンピックといえばスポーツ」と連想されがちですが、オリンピック競技大会では「芸術プログラム」という芸術・文化に関する取組も行われています。
1912年ストックホルム大会から1948年ロンドン大会までは、芸術作品を審査した「芸術競技」が催されていました。
その後、芸術プログラムは、開催国の芸術・文化を発信することが中心となり、「芸術展示」や「文化プログラム」として展開されてきました。
今回の発表では芸術プログラムの変遷を紹介させていただきます。
オリンピックにおける芸術・文化の果たす役割について、皆様と考えや知見を深められたらと思っております。

〈申し込み方法〉
各日程の2日前の18:00までに、次のURLからお申し込みください。
https://forms.gle/wwJ5kcsSafNMLqJY7

※一度お申し込みくださった方には、以後、継続的にご案内します。
※お問い合わせは、上記フォームの備考欄、またはコロキウム専用メールアドレスで承ります。joa_colloquium*olympic-academy.jp(*を@にしてメールを送信して下さい)
※ご登録情報は、開催情報のご案内と、会の質の向上のみに使用させていただきます。
※会の質の向上のために録画させていただくことをご承知おきください。 再配信はありません。

委員一同、コロキウム開催当日にみなさまと談話(情報・意見交換)できることを心待ちにしております。

青柳 秀幸(オリンピック研究委員会副委員長、コロキウム部門責任者)

2023年度 第2回(通算246回)JOAコロキウム[談話会]開催案内(2023/12/2)

JOAオリンピック研究委員会(コロキウム部門)では年度内に、4回のコロキウムを企画しました。新たな委員一同で協力し、これまでのコロキウム委員および参加者のみなさまへ、恩返しの意味も込めて開催したいと存じます。詳細はフライヤーの通りです。フライヤーはここをクリックしてください。

〈全4回のコロキウム(談話会)予定〉
 1回目 11/26(日)〈終了〉10名参加(うち非会員2名(一般0名 学生2名)
 2回目 12/17(日)10:00〜11:30
 3回目 1/13(土)  13:00〜14:30
 4回目 2/11(日)  13:00〜14:30

〈第2回(通算246回)開催概要〉
・開催日時 :12/17(日)10:00~11:30
・開催方法 :オンライン(zoom)、無料
・話題提供者:野上 玲子 会員(江戸川大学:講師)
・テーマ  :オリンピックと全体主義
・内容の概要:
近代オリンピックの理念は「スポーツを通じて世界平和に寄与すること」ですが、果たして東京2020大会は、どうだったでしょうか。
東京2020大会は、どんなに国民が開催反対を訴えていようとも、強行開催されました。
これは、日本社会の病理構造そのものを露呈する状況であったと同時に、全体主義的な様相も見え隠れしました。
現在、このようなオリンピック(スポーツ)にかかる諸問題と全体主義現象との接点を探りながら、そこに潜在する問題の真意、そしてオリンピックの理念を通じた開催の意義を哲学的な視点から日々研究に取り組んでいます。
皆さまと東京2020大会の振り返りを談話・共有できたらと思います。

〈申し込み方法〉
各日程の2日前の18:00までに、次のURLからお申し込みください。
https://forms.gle/wwJ5kcsSafNMLqJY7

※一度お申し込みくださった方には、以後、継続的にご案内します。
※お問い合わせは、上記フォームの備考欄、またはコロキウム専用メールアドレスで承ります。joa_colloquium*olympic-academy.jp(*を@にしてメールを送信して下さい)
※ご登録情報は、開催情報のご案内と、会の質の向上のみに使用させていただきます。
※会の質の向上のために録画させていただくことをご承知おきください。 再配信はありません。

委員一同、コロキウム開催当日にみなさまと談話(情報・意見交換)できることを心待ちにしております。

青柳 秀幸(オリンピック研究委員会副委員長、コロキウム部門責任者)

JOAコロキウム 第244回開催報告(2023/3/27)

第244回JOAコロキウム開催報告

日 時:2023年3月8日(水)15時00分~17時00分
場 所:JSOS スポーツマン・クラブ会議スペース
参加者:15名
テーマ:ロシア・ベラルーシ選手参加問題、第4回日中韓スポーツ大臣会合など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.ロシア・ベラルーシの選手参加問題:今回も様々な意見や情報が共有されました。
・IOCの2022年2月のロシア・ベラルーシ2か国の排除勧告の理由は2点:オリンピック休戦違反と両国選手の安全確保。今回のIOCの参加許可の方針の理由は、国連人権報告者による差別禁止という理由。果たして当初の2つの理由となった問題は改善されたのであろうか?
・OMの尊重か反ロシア・ベラルーシという市民感情か?この2つの軸足の置き方で真っ二つに分かれている状況。
・国連のギリシャ人の人権特別報告者は人権の専門家であるが、中立者としての意見ではあるが国連を代表する意見ではない、という補足も。
・「平和を大事にするかVSオリンピックが大事か?」日本としての考え方は、誰がどう纏めるのであろうか?JOA、JOC、国際政治学者など含めて公開議論をして政策提言をすべき、という意見。もし、スポーツ庁や文科省が「参加すべきではない」とすればそれは政治的介入。
・戦争中だからこそオリンピックで平和をVS戦争中はオリンピックどころではない、という対立に対して過去の歴史も振り返り慎重な議論が必要。
・IOCが最終的に決定すべき問題だが、それが決めがたい問題なので政治的利用を。理想と現実のジレンマがある。
・1980年のボイコット問題ではパスポートを発行しないという政治的圧力でごり押しされた。
・政治を動かす力がオリンピズム・パラリンピズムにはあるはず。政治力をどう排除するか?JOAは声明を発して存在感を示すべき、という意見も。
・1年前にIOCはインビテーションを発送するが、そこではNOCは意見表明などできず、「参加or不参加」のみの回答。もし、不参加ならばペナルティの対象に。IOCからの分担金など無くなるはず。
・裁判に喩えて、本問題の裁判官は?IOC?罰を下す力があるのか?罰を与えられるのは誰?NOC?アスリート?等
・ロシアのドーピング問題に関してもIOCは政治的判断をせず、IFに判断を任せるしかなかった。
・ロシア選手が出場してメダル取れば、直ぐにプーチンとの記念写真撮影などでロシアに利するだけであろう。ウクライナの選手達は戦争に参戦する代わりに競技で活躍する事が使命。
・IPCは現在態度不明。あるNFでは現場では本問題を全く考えていない。アスリート達の意見も上には上がってこない。
・戦争とオリンピック:過去には選手レベル、組織委員会レベルでインパクト与えるものがあったが、IOCレベルでインパクトを与えるものがあるのか?
・JOCのどこがどのような判断を下すか?しかし、判断するセクションはないし、JOCは判断しないであろう。
・IOCは平和の根拠をどうするのか?国連のスタンスは根拠にはなれない。IOCが独自の論拠を見いだすべき。JOA・JOCレベルでの議論も難しい。ユーロセントリズムからどう離れるか?グローバルサウスなどの意見や立場も考慮すべき。
・日本のACは機能しているのであろうか?今回IOCはACの意見も聞いた上で今回の方針転換を出したはず。
・アスリート・ファーストといいながらも実はアスリート・ラスト。スピークアウトできない選手達の現実。その場しか生きられない日本のアスリートの現実がある。そのため、選手による政治的発言の難しさ。一方、現実に的には一番最初に問題に遭遇するのがアスリート達。
・IOCは「ロシア・ベラルーシの選手達が政治的に中立で参加することが、如何に国際平和に貢献するのか?」というように、今回の方針転換がオリンピズムの究極的目標やオリンピック・ムーブメントの目標に合致するのか、明確に示すべきである。

2.その他
(1)日中韓三カ国スポーツ担当大臣会議
・2月9日にonlineで第4回日中韓スポーツ大臣会合が韓国主催で開催されたが、その成果文書である「2023ソウル共同声明」(日中韓におけるスポーツ協力強化についての共同声明)は未だwebsiteに掲載されていない。
(2)日本の文科省もサインした35か国によるロシア・ベラルーシ対応声明
・文科省のwebsiteには掲載されていない。イギリス政府のwebsiteには掲載されています。

Ⅱ.終了後は自由な情報交換
・久しぶりのドリンク付き意見交換会でした。

今季のJOAコロキウム委員会の皆様、またZoomも含めてご参加頂いた皆様、様々な意見の開陳や情報交換どうも有り難うございました。

Olympically, NAO MASUMOTO(自称:オリンピズムの伝道師)