第173回JOAコロキウム 報告

第173回JOAコロキウム 報告

日 時:2016年12月21日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:17名(学生2名を含む)

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

内 容:
①オリンピック関連情報の提供(舛本・今井・安城・吹浦)
パナセンターの「文化のちから」展示会をみて、「東京五輪の会場見直し議論にかけている視点」(鈴木知幸)、ドーピング「ロシア1千選手以上が関与」WADA発表、リオ五輪閉幕から数ヶ月、「負のレガシー化」しつつあるゴルフコース、書評「東京オリンピック:問題の核心は何か」、Sport lauded by UN for its power to spur social change(IOC)以上舛本。United States Olympic Channel Provides Future Model,について今井氏。1964年東京大会の選手団公式ユニフォームに関して「赤ブレザー別人がデザイン」(安城さん)。1964年開催国数(吹浦氏)。

①2004年アテネ大会の公式記録映画(Bud Greenspan, 約2時間、英語版の後半3本の物語)
後半は様々な陸上競技が挿入されていくアラカルトから、ロシアのイシンバエワの棒高跳びの世界新記録優勝シーンも。第4話目は3回目のオリンピックで1,500mと5,000mで24年パリオリンピックのヌルミ以来80年ぶりに長距離2冠となったヒシャム・エルゲルージ(モロッコ)の物語である。過去のレースを映し出すと共に、アテネでのラガト(ケニア)やベケレ(エチオピア)等との接戦を制したエルゲルージの幸福の瞬間を描き出した。第5話はアメリカ女子ソフトボールチームのエースピッチャーであるリサ・フェルナンデスの物語。高校時代から傑出していたフェルナンデスは投打に活躍。96年アトランタから3大会連続で女子ソフトボールで優勝するフェルナンデス。日本やオーストラリアとの対戦が映し出される。アメリカチームの選手がホームランを打ったが、喜びのあまりかホームベースを踏み忘れてアウトになるシーンも映し出される。日本のレフトの転倒でサヨナラ負けのシーンも。第6話は女子自転車トラックのタイムトライアルレース。オーストラリアのメアーズ姉妹の物語。姉は怪我をしてリタイア。妹のアンナが33.952の世界初の女子34秒を切る世界新記録で優勝した。アテネの聖火は少女がふっと行きを吹き掛けて消えていったが、2004年の記憶がよみがえる記録映画である。

②「OVEP2.0の研修会参加報告」(藤沢奈津美さん)
11月にローザンヌで開催されたOlympic Values Education Program2.0の研修会に参加したJOC勤務の藤沢さんの情報共有の報告であった。これまで5つの教育的価値と言っていたものをテーマに変更したこと、アクティビティ中心の研修会、Respect for othersにRespect for myself, respect for environmentが明記されたことなど目新しい報告が行われた。藤沢さんはローザンヌが初訪問とのこと、オリンピック・ミュージアムも印象深かったとの報告であった。