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JOAコロキウム 第243回開催報告&第244回開催案内(2023/2/23)

第243回JOAコロキウム開催報告

日 時:2023年2月15日(水)18時00分~20時00分
会 場:online開催
参加者:8名
テーマ:神宮外苑再開発問題、ロシア・ベラルーシ選手参加問題、2030年冬季大会招致、第4回日中韓スポーツ大臣会合、アジアスポーツ大会事情、など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.神宮外苑再開発問題
・2月12日(日)に神宮外苑再開発反対活動のイベントに参加したメンバーの報告。100数十名の参加者、外国人記者クラブが中心のよう。石川幹子氏による銀杏並木の探索と解説を中心に木々の保存など環境問題に焦点が。
・超党派議連の活動に6大学野球出身者の青島議員が加わると良いかもとの意見も。
・再開発計画案にはラグビー族の意見が強いが、日本のスポーツ界が政治に関わることに対して発言しない体質が問題。
・そこには、体育会系の上下関係や縦意識が強い世界であり、社会の中で行われているスポーツという発想がない。
・社会との関係を考えてこなかったし、その関心も意識もなかったスポーツ界。社会的発信がないし、締め付けもある。
・東京都には体育出身の校長が6割くらい存在しているが、それは都教委の意向に素直に従う校長達が多いからとも。
・教師達の政治的発言には隣組的圧力がある。子どもたちの意見表明も18歳参政権も投票率は当初より下回る。
・スポーツ団体は政治と繋がって利権を引っ張ってくるが、しかし公共的な発言はない。
・元バレーボール協会の松平氏の指導方針:相手の国や政治を知っておくことが最後の決め手、新聞を読め!との紹介。
・日本ではアスリート達がスポーツを文化として考えることがほとんどなかった。体力、技以上のことを考えない。一流選手としての自覚もない。
・遠藤議員を中心に日本スポーツ会議(スポーツ界の経団連とも)のシンポジウム開催。しかし、政治家中心で良いのか?もっと広く社会問題としてスポーツを考える必要があろう。
・以前の日本では、談合に関しての罪の意識が異なっていたようである。必要悪として存在してきた歴史もあるよう。
・自治体も企業に丸投げしてしまうシステム。入札後もチェックもなくなる。
・最後までチェックするシステムの構築が必要。今回の問題を好機に、スポーツイベント開催のシステムを変えていく必要。
・今検討中の再発防止の指針には余り期待しないとの意見も。法制化の必要性も。

2.ロシア・ベラルーシの選手参加問題
・世界体操連盟の方針。渡辺守成会長の立場もあろうが…。
・ロシアのNOCとしての資格停止の可能性は? あるいは難民選手団のような特別の参加形態は可能か?
・国連のギリシャ人の人権特別報告者は本来は少数民族の人権の専門家である。国連としての意見ではない。政治的なものとしての意識がないような感じの発言で心配でもある。

3.その他
(1)日中韓三カ国スポーツ担当大臣会議
・2月9日にonlineで第4回日中韓スポーツ大臣会合が韓国主催で開催された(スポーツ庁website参照)。
・「2023ソウル共同声明」(日中韓におけるスポーツ協力強化についての共同声明)(後日web掲載予定)
・2024年に第5回日中韓スポーツ大臣会合を日本で開催予定

(2)アジアでの国際スポーツ大会
・ワールドマスターズ大会2025は台北で開催。2027年には関西で開催予定。台北大会での中国の対応に注視。
・ANOC主催のワールドビーチゲームズが2023年にバリ島で開催。2019年ドーハで第1回大会開催した。
・サウジアラビアはワールドコンバットゲームズ開催など、国際政治がらみでスポーツ大会の開催を企画。
・日本は、国際イベントには襟を正して、地域振興に資する地道な競技会開催を。YOG広島招致も一案。
・国際スポーツイベント開催は根本的に考え直す必要がある。

 

第244回JOAコロキウム開催案内

日 時:2023年3月8日(水)15:00~17:00(時間にご注意下さい。夜ではありません。)
場 所:スポーツマン・クラブ(JSOSの3F)
中心テーマ:自由
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:乾杯など各自で自由にどうぞ!

〇定 員:15名程度、但し事前登録制:参加予定の方には、後日資料等をお送りします。
注意:現在のJOAコロキウム委員会の任期最後の開催となります。定員の関係上、もし参加希望者が多い場合にはJOAコロキウム委員会の委員と最近のJOAコロキウム参加メンバーの方々を優先させて頂きたいと思います。
〇会 費:無料
〇情報交換会:各自で自由に計画して下さい。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
 joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2023年3月5日(日)17:00

 

JOAコロキウム 第242回開催報告&第243回開催案内(2023/2/6)

第242回JOAコロキウム開催報告

日 時:2023年1月25日(水)18時00分~20時00分
会 場:online開催
参加者:8名
テーマ:2030年冬季大会招致、神宮外苑再開発問題など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.2030年札幌冬季大会招致問題
・道新の調査結果(反対67%報道)を受けて、反対の実数はもっと多い?開催しないのが前提になっているのかも?
・「東京2020大会」の汚職事件・談合疑惑では、電通のせいにして何も責任をとらないJOCやTOCOG、手伝った人も含めて反省も一切ない問題。札幌招致も同様の構図であろう。
・札幌市長も道知事も腰が引けている。道新のあの報道があると言うことは、北海道の経済界も引いていることを承知。
・JOCが存在感示せていないのが気がかり。なにがしかの意見表明さえ示さない。
・ソルトレイクは2034年希望。開催するところがなくなるとアルマトイや北京のような強権・独裁国家しかない?
・地球温暖化問題で札幌も将来的に雪不足に?ウォータールー大学の調査では札幌は開催可能5都市に入っている。
・今の段階で札幌が返上したら世界からどういう評価を受けるか?OM推進上の責任はどうなる?
・今の状況では夏季五輪の負担が大きすぎる。屋内種目を冬季に移すような改革を。
・OMとしての日本の責任として、接遇やパーティなどの経費を半分にして経費節減を。それには強力なリーダーが必要だが、日本には不在である。
・このままでは、オリンピックの開催地がなくなってしまわないか? パラ関係者からも意見が何も出ないが…?
・このままずるずると進行して、札幌が開催せざるを得ない事態に陥ることが怖い。
・市と県との仲が悪い状態で開催された1998年長野冬季大会。第1回パラ大会に自費参加した地元出身の信毎の鷹野氏も無視された事実が紹介された。
・JOC・JPC共に、先人を尊ぶ精神無し、記録も何も無し。宮嶋氏はニュースステーションで取り上げたが…。

2.神宮外苑再開発問題
・Change.org上で、現行の再開発計画に反対して、改築中心で歴史的な競技場の保存と緑の杜の保全運動が展開されている現在の状況を説明。
・明治神宮自体の態度が不明。実際に競技場の維持費が大赤字なのかどうかも詳細が不明? 明治神宮は政治性が強い団体だが、経済的に困っているのは事実との情報も。
・神宮外苑の緑は大切にすべきだが、競技場がどういういきさつで建設されるのか?JSOS新設時には反対運動無し。
・神宮の杜100年、都知事は今後の100年の重要性を言うが、これまでの100年の歴史の重要性には言及せず。
・色々な問題が根っこで繋がっているので、縦方向ではなく水平方向で社会との繋がりの中で社会に訴える必要がある。
・2019年ラグビーW杯の結果でも今のラグビー人気の低迷ぶり。イベントではなく日常に落とし込まなければ問題が見えてこないし、その問題の解決にも繋がらない。
・先人の知恵に学ぶことの大切さ。伝えてくれる人である上の世代は今の若い人がどうなっているのか知らない。つなぐには?競技スポーツに関心がなくても遊びで動くような子どもになって欲しいが。世代間の分断はすごく深い。
・世代間格差も大だが、若者間でもギャップがすごい。一概には言えない。
・社会の中でスポーツがどう見られているか?このアスリートがどう受けとられているか? スポーツの中でだけ完結させたいスポーツ関係者。スポーツのことだけしか考えない。世界状況、日本の状況の中でオリンピックを開催して良いかなど、社会との繋がりで考えない体育会的発想。
・日本人の持っている「これだけやっておけば、その分野の専門家になっている」という発想。これでは、新谷仁美選手のような「2024年パリオリンピック大会は視野にはない」というような発言や考え方は理解できないし、スポーツ界から排除されてしまう。
・「これはスポーツ界だけでなく、音楽会もしかり」という意見も。
・伝統と先進、どちらかではなく両方必要でバランスの問題。自分事としてどう考えられるか? が重要。
・デモも一つの意見表明の行動であるはずなのに、反対運動というレッテル貼りに。実際には微調整のことを言っているのに過ぎないのに、という意見も。

3.その他
・ロシア・ベラルーシの選手参加問題、日中韓三カ国スポーツ担当大臣会議、e-スポーツのシンガポール大会開催など様々な問題に関して少しの意見表明。

 

第243回JOAコロキウム開催案内

日 時:2023年2月15日(水)18:00~
場 所:Online Zoom会議
中心テーマ:自由
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯など自由に!
・定 員:15名程度、但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:ドリンクは各自で準備してください
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
 joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)

☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!
◎申込み締め切り:2023年2月12日(日)17:00

 

JOAコロキウム第241回開催報告&第242回開催案内(2023/1/16)

第241回JOAコロキウム開催報告

日 時:2022年12月22日(木)18時00分~20時00分
会 場:online開催
参加者:6名
テーマ:IOA大学院プログラム参加報告、2030年札幌冬季大会招致問題など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.IOAの大学院プログラム参加報告(原会員)
・原実季会員(千葉大院生)がIOAのMAプログラム(ペロポネソス大学修士プログラム)にも参加しているので、そのオリンピアでの3ヶ月間の授業参加の報告の概要です。
・受講生19名(20~50歳代)が濃い合宿生活。サウジアラビアの女性の初参加が話題となっていた。IOA施設の改修で快適な生活環境に。2人部屋でドイツの女性と相部屋。食事も改善されていた。
・5モジュール(古代オリンピック、近代オリンピック、スポーツ哲学、オリンピック教育、研究方法論):2週間の連続レクチャーと2週間毎の小レポートのハードな授業スケジュール。
・学んだこと:1.ディスカッション(全く異なる意見、背景・知識が異なる中での発言の配慮、率直な発言、リスペクト)、2.異文化コミュニケーション、3.集団生活、4.ギリシャ生活。
・中東参加者(サウジ・オマーンなどの富裕層)の意見:「女性の権利は守られているので西洋の報道はフェイクニュースだ、中東ばかり批判されるのはおかしい」などの考えかたも紹介。
・興味深かった授業:パトリック・クラストリス教授(ローザンヌ大学、政治学)の近代オリンピック成立当時の国際政治や平和運動との関連性(原さんのナショナリズム研究とも関連が深い内容)
・カタールのサッカーW杯観戦:ドイツ人学生の観戦ボイコットの主張もあった。食堂のテレビで共同観戦、応援しコミュニケーションも取れた。
・W杯でも黒人選手が多い。IOAの参加者も言葉などの同一性でグループ化する状況あり。
*以上の報告に応じて意見交換:
・人権問題も西側諸国の考え方だと否定する中東や中国の参加者たち。アジアの考えは多様だと。
・IOA内の2004年アテネ大会オリンピックミュージアムには入室できず。アテネのオリンピックミュージアムには訪問できず。

2.ロシア・ベラルーシの選手参加問題:
・NF関係の人は悩ましい問題のようである。ヨーロッパでは無理だがOCAでの参加の可能性はあるのかも。
・バッハIOC会長の最後の仕事、国際政治として「スポーツは政治を乗り越える力があるか?」
・現状でできることは? OCAの立場は? 
・IOCの考えには疑問であるという意見も。西ヨーロッパに変更しすぎのIOC、また、NOC・IFともに一枚岩になっている西ヨーロッパの考え方は怖いとの意見も。

3.2030年札幌冬季大会招致関連
・汚職・談合問題などの現状、札幌大会招致委員会は再計画せざるを得ないであろう。主会場問題、自然保護、IFからの要求などに応じて。
・東アジア連携の開催計画も重要であろう。平昌の施設利用なども考慮すべき。

Ⅱ.終了後は乾杯タイム。
・今回もonlineでしたが、2022年のスポーツ界5大ニュースなど様々な話題に関して自由に意見交換をしました。

第242回開催案内

・日 時:2023年1月25日(水)18:00~
・場 所:Online Zoom会議
・中心テーマ:自由
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯など自由に!
・定 員:15名程度、但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:ドリンクは各自で準備してください
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
 joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)

☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!
◎申込み締め切り:2023年1月22日(日)17:00

 

第240回「20周年記念特別JOAコロキウム」報告&第241回開催案内(2022/12/18)

第240回「20周年記念特別JOAコロキウム」開催報告(概要版)

主 催:JOAコロキウム委員会
日 時:2022年11月30日(水) 19時00分~21時30分
会 場:online開催
参加者:25名(オリンピアの大学院セッションから3名の参加者も含む)
テーマ:「オリンピズムを次世代に:Olympism for the next generation!

◆MC飯塚俊哉(コロキウム委員)
◆Opening挨拶 
・望月敏夫(JOA会長)
・舛本直文(JOA副会長・研究委員会委員長):これまでのコロキウム20年の議論の推移も踏まえて
・海外からのメッセージ紹介
1.Prof. Leo Hsu(国立台湾体育大学、オリンピック教育研究)
2.Ms. Kim Lim(シンガポール・オリンピック・アカデミー・フェロー、小学校校長)
3.Prof. Cesar Torres(SUNY Brockport教授:スポーツ哲学、オリンピック研究,IOA lecturer)
4.Prof. Jim Parry(チャールズ大学、チェコ、元リーズ大学教授、IOAレクチャーアドバイザー& lecturer)
5.Prof. Vassil Girginov(ブルネル大学、英国、オリンピック研究)

◆語り部から: 「私が観た、感じた、オリンピズムとは」 
・吹浦忠正さん(JOA会員)→4度の日本開催のオリンピックに「国旗担当」として関わって
 世界の国旗のサイズ規格統一、美智子妃殿下の発案による日赤語学奉仕団参加体験、国旗・国歌はオリンピックに本当に必要か?(若手への問いかけ)

・宮嶋泰子さん(JOA会員)→テレビ取材において印象に残る2つの大会の開会式
好印象:リレハンメル冬季大会:テレビ取材の苦労、開会式の平和メッセージ、Green Olympicのはしり、カタリ-ナ・ヴィットとヨハン・オラフ・コスいう選手達の存在(反戦歌の利用やOlympic Aide →Right to Play人権活動家)
否定的印象:ソルトレイク冬季大会:グランドゼロの星条旗利用、ブッシュ大統領の開会宣言の政治利用

・佐藤次郎さん(コロキウム委員)→長年のオリンピック取材を通して:「原点を思い起こそう。さもないと・・・」
 余りに多くのものを背負わされたオリンピック、スポーツにはいろんな要素があるが「オリンピックはスポーツの祭典」という原点を思い起こそう。ビジネス化やショー化されたオリンピックでは批判されオリンピック離れ生ず

・森田明彦さん(JOA会員)→オリンピック・パラリンピック人権コミュニケへの努力
 2012年ロンドン大会閉会時の大会開催4か国による「人権コミュニケ」を引き継いで「東京2020大会」でも「人権コミュニケ」を、2022年IOCも人権戦略フレームワークを策定、2016年以降の日中韓東アジア3か国のスポーツ大臣会合と平和希求宣言、2024年江原道YOGでの人権憲章の採択などの動向

◆若手からの応答: 「これからのオリンピズムに向けて」質問と感想を含めたコメント
・藤木 悠さん(東海大学大学院生):応答の相手=>吹浦さん
 国旗研究者としての自身へのインパクト、オリンピズム館の変容は?東京大会にボランティアとして参加して「オリンピックらしさとは何か?」考えたい。

・都筑則彦さん(NPOおりがみ代表、千葉大学院生):応答の相手=>宮嶋さん
 対話やディスカッションの好例の大会は?どうすればディスカッションできるか?世界の現状とオリンピック運動のありかたは?

・唐沢あゆみさん(日本体育大学院生):応答の相手=>佐藤さん
 オリンピックの文脈でのスポーツの意味は?オリンピックならではのものとは何か?原点とは何か?

・山本華菜子さん(上智大学卒業生、上智大学ソフィア オリンピック・パラリンピック 学生プロジェクト Go Beyond 創始者・初代共同代表、元師岡研ゼミ生):応答の相手=>森田さん
 スポーツと平等・自由や差別のない世界のためといいつつ不利益を被る人が存在、オープンディスカッションは?考えの多様性の中でもメディアによる発言の切り取りの問題指摘

◆全体のQ&A
・師岡文雄さん(JOA会員):大学連携LNW紹介
・中森康弘さん(JOA会員):「東京2020大会」の振り返りと「2030年札幌招致」関連
・Jim Parry教授:オリンピア(IOA大学院セッションの参加者と一緒に)からのグローバルな激励メッセージ

◆Closing 
・閉会挨拶(舛本)
・MC飯塚俊哉

 

第241回開催案内

・日 時:2022年12月22日(木)18:00~
・場 所:Online Zoom会議
・中心テーマ:自由
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯(忘年会&望年会)!
・定 員:15名程度、但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:ドリンクは各自で準備してください
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!
◎申込み締め切り:2022年12月20日(火)17:00

 

JOAコロキウム 第239回報告&第240回開催案内(2022/11/09)

第239回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2022年10月19日(水):18:00-20:00
・場 所:Online  Zoom会議
・参加者:10名
・テーマ:「東京2020大会」1周年記念イベント参加報告、2030年札幌冬季大会招致など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.「東京2020大会」1周年記念イベント参加報告(師岡会員)
・10月16日、IOCと東京都の主催でイベント開催。テーマは「Thank you Tokyo」 バッハ会長が来日をキャンセルしビデオメッセージ。コロナ禍の開催で日本に感謝。猪谷IOC名誉委員、山下・渡辺IOC委員は起立して挨拶。
・安倍元首相の慰霊の黙祷があったが、違和感あり。新国立のスタンドの約7割が埋まるが、約1/3の観客は起立せず。
・オリンピック・パラリンピックの共同開催の形で実施しないのは残念。
・IOC主催なのに会長もIOC委員も来日せず。日本の汚職問題にだめ出しが欲しかったのであるが、、。
・渡辺守成氏は、「スポーツ界はもっと怒るべき、カネにまみれた五輪は徹底的に究明すべき」と主張しているが...。
・レガシーとして何が遺ったかが重要。競技場の通路の一角に東京都の数値で見るレガシーデータが表示されていた。パラスポーツへの関心度、バリアフリー化、スポーツ施設数、スポーツ実施率など数値が示されていた。

〇以上の報告に基づいて意見交換:
・渡辺氏の発言はIOCを守ろうとしている発言が多いようである。高橋元理事氏1人の問題で済まそうとする方向が感じられる。
・JOCが何をすべきか? JOAとは感覚の違いが見られる。JOCが独立した際には自主財源確保しようとしたが。公的な資金に頼るべきではないが、民間任せではできないため広告会社に頼らざるを得ない仕組みが作り上げられた。
・過去の日本開催の大会と違い、メディアも学会もスポーツ界も主要な人材をTOCOGに出してはいない。役人と電通で仕切った大会であった。
・メディア委員会も大会運営には人を出さず。技術的な側面支援には人を出してはいるが、、。
・電通頼みの日本のイベント開催方式。下請け・孫請け、関連団体、コンサルタント介在など電通次第。膿を出すべき。
・Thank you Tokyo とは?IOCが東京に感謝するのは当然だが、主催者の東京都はTokyoの誰に感謝するのか?
・SNS映像には子どもたちがブレイキンやスポーツクライミングなどのスポーツを楽しんでいる風景があったが、動員ではない。競技場外に各競技団体が体験コーナーを設置し、観客は自由に体験していた。2024年パリ大会に向け、ラスト演技はブレイキンであった。
・演出上Togetherを入れたのであるが、パラリンピックはこのイベントに入っていない。大会コンセプトの「多様性と調和」はどこに行ったのであろうか?
・東京2020大会では様々な問題があるが、物語のグラデーションを勘案すべき。スポーツをビジネスにしたのが電通であるが、オリンピックが生き延びた側面もある。
・しかし、広告代理店や政治家に任せるのではなく、自立したスポーツ界をつくるためには、スポーツ人がスポーツ界を牛耳る世界を作る必要がある。Jリーグはその好例。地域に根付いたクラブづくりやスポーツがwellbeingや人を作るための東京大会の青写真が必要であった。
・高橋元理事を通さざるを得ないようなシステムを作ったのが問題。このような変な仕組みがなぜできたのか要検証。

2.2030年札幌冬季大会招致関連
・バンクーバーが習政府のバックアップ得られず札幌とソルトレイクのレースに。
・渡辺氏は、東京の問題があっても2030年は札幌市開催が有力との談話記事(朝日)。
・JOCが音頭取り。JOCの在り方はJOAが期待するものとは異なるようである。2023年12月31日までの第32次東京オリンピアードとしての活動も不明。レガシーは5年、10年かけないと見定めが困難のはず。
・渡辺氏が会長であるFIGの新体操の扱いは、ロシアの選手不在下では但し書き付きの成績結果となり、選手達がかわいそうでもある。現在の日本でのイオンカップにおけるウクライナ選手団支援も中途半端な支援に。
・世界の新体操界の特殊性を勘案すべき。ガスプロムの会長夫人が牛耳る体制が継続しており、渡辺会長も女帝の支援を受けている。最近はジャッジ団が女帝に半旗を翻した例も見られた。

3. その他
・サウジアラビアのスポーツ界の国際政治:2029年アジア冬季大会にトロヘナ招致を明言。World Beach Gamesも開催を狙っている。サウジがアジアでの存在感を増そうとしている。

Ⅱ.終了後は乾杯タイム。
・今回もonlineでしたが、様々な話題に関して自由に意見交換をしました。

 

第240回=20周年記念特別コロキウム開催案内

・日 時:2022年11月30日(水)19:00〜21:00
・場 所:Online Zoom会議
テーマ:「オリンピズムを次世代に:Olympism for the next generation! 」
〇定 員:30名程度
(但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします)
〇会 費:無料 (Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:(ドリンクは各自で準備してください)
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:
    2022年11月27日(日)17:00

◎なお、諸事情で参加できない皆様からJOAコロキウム20周年記念回に際して、メッセージ等をお寄せ頂ければ有り難く存じます。当日何らかの形で参加者の皆さんと共有させて頂きたいと思います。