第148回JOAコロキウム報告

  • 日 時:2014年11月19日(水)18:00-20:00(定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:2004年アテネ大会の閉会式(NHK:日本語 約2.5時間)
    前半:野崎会員の1964年東京大会コレクション展示/Agenda2020の提案解説(舛本)
    前日の11月18日に発表されたIOCの改革案Agenda2020の40の提案に対して意見交換をしました.メディアは開催種目の競技からイベント重視への変更による野球やソフトの復活,空手の新規参入,複数開催都市や国をまたいだ開催などに関心を示しています.実は,その他には,環境重視,ジェンダーイクイティ,YOG開催の1年延ばし,オリンピック価値教育普及,スポーツと文化の融合,Olympic Channel設置,スポンサーの役割など,重要な提案がいくつもあります.忘れてはならない側面であると言えるでしょう.
    後半:2006年トリノ冬季大会の開会式(NHK:日本語 約2.45時間)
    トリノの開会式,トリノらしさを出す演出といえば,工業都市,フェラーリ,ルネサンスなどでしょうか.テーマは「Passion Lives Here!」です.ローマ以来の芸術性,未来派の芸術も遺憾なく発揮されました.五輪マークは工業都市らしさ,アルプスの文化も牛やアルプホルンで演じます.サーカスやバレエなどもふんだんに演じられます.平和のメッセージには小野ヨーコ女史も登場し,ジョン・レノンの「イマジン」の一部を朗読しました.その後に「イマジン」の独唱です.平和のシンボルである白い鳩は人間による空中パフォーマンスで描かれていきました.オリンピック旗の入場には8人の女性たち,世界的に活動する女性が選ばれ,マータイ女史やソフィア・ローレンさんも登場しました.ロゲ会長の開会挨拶に「オリンピック休戦」が言及されましたが,NHKはそれを誤訳してしまいました.この言葉を知らず,「真の精神」と訳してしまいました.残念な限りです(アナウンサーのミスではなく誰かが誤訳したのでしょう).最終聖火ランナーは,トンバ,コンパニオーニではなくステファニア・ベルモンドさん.オリンピック史上最も高い塔に,花火を使って点火しました.最後の締めは,パパロッティの「誰もねてはならない」で,会場を一大オペラ会場に変えていきました.さすがにイタリアですね.
    いつもの居酒屋談義は新参加者も含めて6人でこじんまりと! 菊姫を楽しみました.