【報 告】
12月10日、中京大学名古屋キャンパスにて、イアン・ヘンリー教授をお迎えして講演会「オリンピック・ムーブメントとスポーツ政策」が開催されました。
参加者は、20名で、東京都の東京オリンピック招致本部より2名、北は福島から南は兵庫まで遠方からもご参加いただきました。
イギリスのオリンピック調査・研究センターは、ブリティッシュ・オリンピック・ファウンデーション(NOCの公益・教育部門)とのパートナーシップでラフバラ大学に設立され、海外の共同研究者とも連携して多彩な活動を展開しています。「オリンピック憲章」で「スポーツは人間の権利である」と謳われています。この理念を促進するオリンピック・ムーブメントとして、EU諸国が抱える難民・亡命者の問題に焦点を当て、スポーツを活用することでこうした人々が個人的な資本のみならず、市民社会における他のグループとの結びつきを作ったり、暴力の現象、教育、住居、雇用機会の改善にもつながった例など、盛りだくさんの示唆に富む内容が講演されました。
質疑応答では、イギリスにおける招致活動と研究との関係、東京招致のコンセプトとして期待されるものは何か、スポーツ政策の対象が男性に偏ることによる社会的な男女格差の拡大、などついて意見が交わされました。
ヘンリー講師には、記念品として、名古屋訪問の記念にという意味も込めて、美濃焼きの銘々皿のセットが贈呈されました。
お蔭様で、大変有意義なまた内容の濃い講演会を和やかに行うことができました。
講師をご紹介いただいた内海和雄会員をはじめ、関係者の皆さまにお礼申し上げます。
なお、当日の配布資料(パワーポイント資料日英対訳、講師プロフィール)をご希望の方は、JOAまでご連絡ください。 JOA事務局(担当:田原理事)までご連絡ください
【開催要項】
内海和雄会員(一橋大学教授)の紹介により、イギリスのラフバラ大学教授、オリンピック研究・調査研究センター所長のイアン・ヘンリー(Ian Henry)氏をお招きし、下記のとおりJOA主催の講演会を開催いたします。
ヘンリー氏は、スポーツ政策の専門家で、IOA講師やIOC、EUからの委託研究なども意欲的にこなされています。また、イギリスのオリンピック・アカデミーに相当するBOFとの関係も密接で、イギリスにおけるオリンピック研究の中心的役割を担っておられます。大変貴重な機会ですので、ぜひ講演会にご参加いただければと思います。
なお、JOA会員以外の方の参加も歓迎しますので、関心をお持ちの方にお知らせいただければ幸いです。
テーマ:「オリンピック・ムーブメントとスポーツ政策」
オリンピック・ムーブメントと、イギリスやEUのスポーツ・フォー・オール、女性のスポーツ参加促進、
多文化主義などのスポーツ政策がどのように相互に影響しあい、反映されているのか。
また、そこでの関係機関における協力関係などについてもご講演いただきます。
日 時:2006年12月10日(日)
13:00~受付
13:30~15:30講演会
(終了後にティーパーティ)
場 所:中京大学 名古屋キャンパス センタービル8F 0801教室
http://www.chukyo-u.ac.jp/koho/gaiyo/map/kotu.html
主 催:NPO法人日本オリンピック・アカデミー
主 管:オリンピック研究・教育委員会、東海支部
参加費:無料
その他:逐次通訳が入ります。
◎参加される方は、準備の都合上、2006年11月30日(木)までに、JOA事務局メールアドレスまで
「教育・研究担当宛」として、参加される方のお名前をご連絡ください。