JOAコロキウム第241回開催報告&第242回開催案内(2023/1/16)

第241回JOAコロキウム開催報告

日 時:2022年12月22日(木)18時00分~20時00分
会 場:online開催
参加者:6名
テーマ:IOA大学院プログラム参加報告、2030年札幌冬季大会招致問題など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.IOAの大学院プログラム参加報告(原会員)
・原実季会員(千葉大院生)がIOAのMAプログラム(ペロポネソス大学修士プログラム)にも参加しているので、そのオリンピアでの3ヶ月間の授業参加の報告の概要です。
・受講生19名(20~50歳代)が濃い合宿生活。サウジアラビアの女性の初参加が話題となっていた。IOA施設の改修で快適な生活環境に。2人部屋でドイツの女性と相部屋。食事も改善されていた。
・5モジュール(古代オリンピック、近代オリンピック、スポーツ哲学、オリンピック教育、研究方法論):2週間の連続レクチャーと2週間毎の小レポートのハードな授業スケジュール。
・学んだこと:1.ディスカッション(全く異なる意見、背景・知識が異なる中での発言の配慮、率直な発言、リスペクト)、2.異文化コミュニケーション、3.集団生活、4.ギリシャ生活。
・中東参加者(サウジ・オマーンなどの富裕層)の意見:「女性の権利は守られているので西洋の報道はフェイクニュースだ、中東ばかり批判されるのはおかしい」などの考えかたも紹介。
・興味深かった授業:パトリック・クラストリス教授(ローザンヌ大学、政治学)の近代オリンピック成立当時の国際政治や平和運動との関連性(原さんのナショナリズム研究とも関連が深い内容)
・カタールのサッカーW杯観戦:ドイツ人学生の観戦ボイコットの主張もあった。食堂のテレビで共同観戦、応援しコミュニケーションも取れた。
・W杯でも黒人選手が多い。IOAの参加者も言葉などの同一性でグループ化する状況あり。
*以上の報告に応じて意見交換:
・人権問題も西側諸国の考え方だと否定する中東や中国の参加者たち。アジアの考えは多様だと。
・IOA内の2004年アテネ大会オリンピックミュージアムには入室できず。アテネのオリンピックミュージアムには訪問できず。

2.ロシア・ベラルーシの選手参加問題:
・NF関係の人は悩ましい問題のようである。ヨーロッパでは無理だがOCAでの参加の可能性はあるのかも。
・バッハIOC会長の最後の仕事、国際政治として「スポーツは政治を乗り越える力があるか?」
・現状でできることは? OCAの立場は? 
・IOCの考えには疑問であるという意見も。西ヨーロッパに変更しすぎのIOC、また、NOC・IFともに一枚岩になっている西ヨーロッパの考え方は怖いとの意見も。

3.2030年札幌冬季大会招致関連
・汚職・談合問題などの現状、札幌大会招致委員会は再計画せざるを得ないであろう。主会場問題、自然保護、IFからの要求などに応じて。
・東アジア連携の開催計画も重要であろう。平昌の施設利用なども考慮すべき。

Ⅱ.終了後は乾杯タイム。
・今回もonlineでしたが、2022年のスポーツ界5大ニュースなど様々な話題に関して自由に意見交換をしました。

第242回開催案内

・日 時:2023年1月25日(水)18:00~
・場 所:Online Zoom会議
・中心テーマ:自由
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯など自由に!
・定 員:15名程度、但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:ドリンクは各自で準備してください
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
 joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)

☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!
◎申込み締め切り:2023年1月22日(日)17:00