第199回JOAコロキウム 報告
・日 時:2019年2月13日(水)18:00-20:00
・場 所:岸記念体育会館1F「スポーツマンクラブ」
・参加者:14名(ゲスト1名含む)
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」
・内 容:
①都教委 平成30年度教育研究員研究発表会報告。2月1日中央区久松小学校にて開催、「研究主題:共生社会の実現に向けた豊かな国際感覚の醸成~各教科等におけるレガシーとなる授業の工夫」(オリパラアワード校)(青柳委員)
②オリンピック・パラリンピック関連情報の提供
・TOCOG情報:東京2020テストイベント(東京2020組織委員会主催)名称等の決定について、東京2020大会スタッフおよび年ボランティアのネーミング決定(補足:フィールドキャストとシティキャスト)、東京2020大会オリンピック公式チケットの販売概要を発表、東京2020大会ボランティアの応募者数について(以上TOCOG)。ボランティア関係ニュース、ロシアドーピング処分解除関連ニュース(以上、朝日新聞)、IAAFが東京大会の午前決勝の種目増を計画中:酷暑対策のため(Inside the Games)(以上、舛本)
・IOC関係:2018平昌冬季大会1周年記念行事:韓国文在寅大統領が平昌大会は「平和の雪だるま」と表現、2032年南北朝鮮合同開催候補地としてソウル市が選ばれた、平昌大会1周年記念事業が韓国各地で開催:アルペンシアでの「平昌国際平和フォーラム」で幕開け、平昌大会の12施設のうち9施設の後利用が決定。IOCのOlympic Houseが今年6月23日オリンピック・デーに開館予定(以上IOC website)(以上、舛本)
・平昌現地レポート:冬季五輪開幕から1年。平昌の地から東京を考える(吉崎エイジーニュ、Yahooニュース2月10日)(以上、舛本)
・「無形のオリンピック・レガシーとしての精神文化的側面」(舛本:みんなのスポーツ、2019年3月号18-20)
③『ブラック・セプテンバー-ミュンヘンオリンピック事件の真実-』(ロール・ザハヴィ監督、2012年、96分)
1972年のパレスチナ武装組織「黒い九月」によるイスラエル選手団襲撃事件を描いた作品。国際テロが大問題になり、オリンピックのセキュリティが厳重になっていった事件をドキュメンタリー風に描いていきます。女性警察官のアナとゲリラ集団のリーダーであるイッサの駆け引き、西ドイツのゲンシャー内務大臣がゲリラ対応に当たりました。ミュンヘン大会に向けた民泊の様子が取り入れられ、さらに開会式や追悼式を含め、主な選手達の実際の映像も用いられていました。空港では銃撃戦となりイスラエルの人質の選手達が全員殺されてしまいます。翌日の追悼式で半旗が掲げられた中、IOCのブランデージ会長は「Games must go on!」と宣言し、オリンピックは1日遅れで続けられました。エンディングでは実際のその後の人々やドイツの事件も。PLO、アラファト議長、ファタファ、ドイツとイスラエルのこれまでの関係性、イスラエルとパレスチナの関係など、当時の国際政治を知らないと理解が難しい内容であっと思います。ついでながら面白いことに、初めてのオリンピックの大会マスコットである「ヴァルディ」も登場しました。
④情報交換会は、渋谷の「えん」にて、11名での居酒屋談義。今回も様々な議論に花が咲きました。
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