第105回JOAコロキウム 報告

日 時:2011年4月13日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:12名(+2名居酒屋談義から)

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:「お宝映像を探せ!」シリーズ

題 材:グリーンスパン特集②『栄光のオリンピック伝説:勇気と感動の100年史 100 years of Olympic Glory』(上)(Bud Greenspan,1996,文藝春秋社、日本語版、89分(前半部45分)

1994年のIOC設立100周年を記念して制作されたオリンピックヒーロー賛歌です。近代オリンピック初の優勝者ジェームス・コノリー(3段跳び)やエラリー・クラーク、マラソンのスピリドン・ルイスなどのプロローグから、4本の物語を観ました。時代状況も反映した興味深い映像が目白押し。
物語1:フィンランドの長距離王国(ヌルミ&ビレン)ミュンヘン10000mで転倒しても起き上がり優勝するビレン、勝利後のファン4人が国旗を持ってゴールする映像など今では考えられないシーン。
物語2:女子走り高跳びの熱い戦い:16歳の最年少金メダリスト、ウルリケ・マイファルトVSサラ・シメオニのライバル物語。シメオニがロスで負けても戦いに満足そうな笑顔が美しい。
物語3:男子高飛び込み物語:若きルガニスの登場とコーチのサミー・リー。イタリアのクラウス・ディビアシが68,72,76と3連覇する。
物語4:1948年ロンドン大会の偉業物語:①タカチのピストル左手での金メダルは不屈のアスリート伝説に②ハリソン・ディラードの100m優勝 ③ファニー・ブランカス・クンの陸上4冠(100,200,80H,4K)「空飛ぶ主婦」の異名、夫に励まされた4冠、英国国王入場により国歌演奏で負けたかもの心配などなど。残念ながら日本語吹き替えのため、グリーンスパン特有のLay Lymanの抑揚を押さえたナレーションがありませんでした。

後半:「院生による情報提供」:黒須あかりさんにより1971年ルクセンブルクIOC総会議事録紹介:ラジオ放送局問題(米ソ冷戦時代にアメリカのラジオによる東圏への介入を「オリンピック休戦」として要求したソ連や東欧圏とIOC
の対応の紹介)

終了後:2人が駆けつけ、いつものように居酒屋談義で大いに盛り上がりました。