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第209回JOAコロキウム報告

第209回JOAコロキウム 報告

・日 時:2019年12月23日(月)18:00-20:00

・場 所:JSOSの3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:12名(学生1名を含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供
①「クーベルタン-嘉納ユースフォーラム2019」報告:12月21-22日、筑波大学附属中高校桐蔭会館他、主催東京都高体連研究部他、高校生約27名参加(青柳委員)

②著作紹介『1964東京五輪 ユニフォームの謎』(光文社新書、2019)(安城寿子会員)

③埼玉県の都市ボランティア選択型研修会:10月26日、11月27日、12月15日分(唐沢、樋口会員)

④オリンピック関連情報の提供
・IPCとNHKがパラ公式映画を共同製作(産経新聞20191211)
・メダルより自己実現の自由を 東京五輪代表100メートルか200メートルかの条項案(産経新聞20191216)
・都市型スポーツ世界大会 来年4月に広島で 五輪につながる(産経新聞20191219)
・国内候補地、応募は札幌市だけ 30年冬季五輪、理事会に報告へ(東京新聞20191220)
・聖火リレー1番手は「なでしこ」 858市区町村巡る、著名人起用(東京新聞20191217)
・東京五輪2020主な聖火ランナー(TBSテレビ)
・モスクワ五輪「幻の代表」集合 ボイコット、40年前の苦い記憶(東京新聞20191221)
・小学校の五輪・パラ観戦、辞退相次ぐ 熱中症を懸念(朝日新聞DIGITAL20191210)
・東京五輪で日本から「カネがなくなる」~200億円のスポンサー料(現代ビジネス20191223)
・国連オリンピック休戦決議全文(国連20191209) (以上舛本)

⑤ オリンピック関連の映像
『Vancouver 2010: Stories of Olympic Glory』(バド・グリーン監督の遺作、2011年、116分の前半)
2010年バンクーバー冬季大会、グリーンスパン監督はこの記録映画の完成前に亡くなりましたが、意志を継いだ彼の制作メンバーが編集・完成させました。開会式は初の屋内競技場、聖火点火時のトラブルは有名です。聖火台はウォーターフロントに設置され大人気でした。大会開始前のリュージュの練習中にグルジアのノダル・クマリタシビリ選手が事故死、IOCのロゲ会長は哀悼の意を表して開会の挨拶。今回は全部で6つの物語のうち3本を観ました。
〇第1話:女子モーグル、ジェニファー・ハイルとハンナ・カーニーの加米の戦い。カナダチームの強化策、Own the Podium策も紹介。サイプラス・マウンテンでの雨中の決戦。両選手のインタビューを交えながら、過去の大会からの因縁、予選から決勝までを描き出しました。残念ながら、4位に終わった上村愛子の姿は映らず。
〇第2話:フィギュアスケートの男女ペア、中国のペア申雪+趙組の夫婦ペア、癃清+佟健組、それに共通のコーチだった姚濵が成果を上げる。申雪組は2002年のソルトレークシティの銅メダル以降も活躍。アリオナ・サフチェンコ組(独)が銅メダル(この組は平昌では金)、中国が初めて2組ペアで表彰台に。ロシアの川口組は4位に終わる。
〇第3話:女子スピードスケートのカナダのクララ・ヒューズ物語。アトランタの自転車個人ロードレースで銅メダリストのヒューズは、2002年ソルトレークシティ5000mでスケートに復活、銅メダルを獲得し夏冬両大会で4人目のメダリストに。2006年トリノでは金メダル、彼女はバンクーバーでも銅メダルを獲得する息の長い選手。同時にヨハン・オラフ・コスが主宰するRight to Playに寄付し、彼の活動も一緒に支えている。引退後はその活動を中心に。
残り時間はフリーディスカス。終了後は、いつもの「燈庵」で恒例の情報交換会。12月は恒例のプレゼント交換のための大阿弥陀籤大会でした。東京2020大会の最終聖火ランナーをそれぞれが予想するなど、いつものように話題は尽きず。鍋をつつきながら、楽しく時間が過ぎていきました。

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「国際オリンピック委員会の百年」全巻翻訳

「国際オリンピック委員会の百年」第2巻の全文翻訳をJOA公式サイト「デジタルライブラリー」に掲載しました。第2巻は、これまで掲載されていた第1章に今回の第2章を加えることで、全文翻訳となりました。また、これにより「国際オリンピック委員会の百年」全巻(第1巻から第3巻)の翻訳を完了いたしました。

 

なお、本コンテンツは、穂積八州雄氏がIOCから版権を許諾され、翻訳した作品を氏のご厚意により、JOA公式ホームページ上にデジタルファイルとして公開するものです。2011年から掲載をはじめ、本年全巻の翻訳を終えることとなりました。穂積会員の多大なるご尽力とご厚意に心より感謝申し上げます。

 

「国際オリンピック委員会の百年」第1巻・2巻・3巻(全文翻訳)は、JOAデジタル資料からアクセスできます。

JOAデジタル資料はここをクリック

 

第208回JOAコロキウム報告

第208回JOAコロキウム 報告

・日 時:2019年11月28日(木)18:00-20:00

・場 所:JSOSの3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:10名(学生1名含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供
①ドイツNOAメンバー交流および絵本の紹介(青柳委員)

②TOCOGの動向(開会式や国旗など)(吹浦会員)

③国立映画アーカイブの「オリンピック記録映画特集」の記者発表および上映状況(パンフレット配布)(舛本)

④オリンピック関連情報の提供(舛本)
・五輪壮行会、公開を原則容認 JOC、規制緩和で対応(東京新聞20191120)
・山下泰裕氏、IOC委員候補へ 東京五輪前にパイプ強化(東京新聞20191124)
・五輪相「30年大会招致近づく」 マラソン札幌移転で(東京新聞20191123)
・札幌やきもき 五輪・・・夏の催し例年通り?(朝日新聞20191116)
・五輪2次抽選、645万件アクセス 公式販売サイト、「強い関心」(東京新聞20191126)
・日本、「多様性と調和」訴えへ 五輪休戦決議で(東京新聞20191124)
・五輪、ロシアは個人資格参加へ WADA処分案、改ざん「深刻」(東京新聞20191126)
・東京五輪選手の被災地訪問を提案 JOC加盟団体会長会議(東京新聞20191126)

⑤オリンピック関連の映像
『The Everlasting Flame: Beijing 2008』Jun Gu監督(2009年、101分)
2008年北京大会の公式記録映画は呉監督。ご存じの有名監督チャン・イーモウは開閉会式演出の総合監督。オープニングは採火式から聖火リレーへと続く。国際聖火リレーの大混乱ぶりは何も触れず。開会式の企画と準備風景、この後物語り化されるオリンピアン達をさらりと写す。聖火リレーではエベレスト頂上へのリレーをしっかり記録している。開会式の花火から壮大な絵巻物、リ・ネイの空中ランニング点火をしっかり写す。選手入場行進は初めてアルファベット順ではない。ポールから吹き出す風で旗をなびかせようとする工夫。花火も風もまがい物か? スーパースターはウサイン・ボルト、歌い踊り普段のボルトや優勝後の仕草や誕生日に200mで優勝したお祝いのソングなど。一方、110mハードルの国民的期待の劉翔の棄権にはスタンドもがっかり。女子体操団体の中国とアメリカ対決、しっかり描かれる。テコンドーのイラン男子ハディ・サエイ選手、イランの女子選手の競技風景も。国民的娯楽の卓球のカバー映像が少ないのに驚く。イシンバエアの女子棒高跳びの優勝シーンも挿入。スローで様々な競技の選手達の悲喜こもごもの姿を捉える。物語は、長距離のハイレ・ゲブラセラシエなどごく僅か。多くの種目を短時間で組み込んで紹介する作品になっている。閉会式はパーティモ-ドで大祝祭。IOCのロゲ会長は「アスリートはロールモデル、この大会はtruly exceptional Games」と締めくくった。何が特別な大会だったのであろうか? ロンドンのウェルカムパートはサッカーのスーパースター、ベッカムも写す。ボリス・ジョンソンロンドン市長にIOC旗が手渡された。

終了後は恒例の情報交換会。いつもの「燈庵」で開催。参加者の間で話題は尽きず、寒いので鍋をつつきながら、楽しく外苑の夜は更けていきました。

 

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第207回JOAコロキウム報告

第207回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年10月24日(木)18:00-20:00

・場 所:Japan Sport Olympic Square (JSOS)の3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:11名(学生1名を含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供

①埼玉県都市ボランティア研修会報告(9月9日粟沢、10月2日舛本担当)(粟沢会員)
②W杯ラグビー、男女区別表示廃止(Yahooニュース、20190822)(舛本)
③オリンピック関連情報の提供
・2024年パリ大会エンブレム発表(金メダル+聖火+マリアンヌ)(今井会員)
・札幌開催IOC「決めた」(朝日新聞20191018)、IOCニュース:マラソン・競歩、札幌変更案
・TOCOG英文ニュース:聖火リレーランナー応募者数535,717人
・五輪に旭日旗?日韓対立(毎日新聞、20190913)
・聖火の未来5 変わる開催地選定(共同通信配信、20190929秋田さきがけ)
・復興・平和 高揚の1964 開会式から55年「2度目」問われる発信力(北海道新聞20191010)
・首相、五輪の「休戦決議」協議(朝日新聞、20190924夕刊)(以上舛本)
④オリンピック関連の映像
『2006年トリノ冬季大会 Bud Greenspan’s Torino 2006: Stories of Olympic Glory』(Greenspan監督、2007年)
Bud Greenspan監督の定番のオリンピアン達の活躍物語。過去の因縁やエピソードを混ぜた構成。トリノの街の紹介とドミンゴの口パクの開会式で開始。第1話ジョーイ・チーク(米):1994年のヨハン・オラフ・コスの活躍を見てスピードスケート界に。トリノでは500m金メダル、1,000m銀の成績。報奨金の4万ドルをコスが設立したRight to Playに全額寄付。コスも登場し、開発途上国や貧困の子ども達をサポートする活動も紹介。第2話荒川静香(日本):サーシャ・コーエンとイリーナ・スルツカヤとの激戦を制した荒川。曲はトゥーランドッド。3人共に関わったニコライ・モロゾフコーチも登場。浅田真央は年齢制限で出場できず、荒川がトリノ大会で日本唯一のメダル獲得者に。モロゾフは荒川を「クラッシイ、ジャパニーズ・プリンセス」と評する。第3話エンリコ・ファブリス(イタリア):男子スピードスケートでイタリア初のメダリスト。5,000m銅、団体パシュート金、1,500mも金(準決勝で優勝候補オランダが転倒もあった)、1大会3個のメダルはトンバ以来。第4話アンドレ・オーモット(ノルウェー):1992年アルベールヴィル大会以来、スーパーGで3個目の金メダル獲得。回転、大回転、スーパーGで金メダル獲得も滑降だけは銀止まりのオーモットは19個のメダル獲得で「ミスター・メダリスト」と呼ばれる。スーパーGでは「ハーミネーター」の異名をとるヘルマン・マイヤーが最終走者。2位に終わるが大活躍。第5話ジョルジュ・ディ・チェンタ(イタリア):クロカンの4x10kmでノルウェーとの因縁の勝負で勝利し、50kmでも金メダル獲得。クラシカル専門のディ・チェンタは特訓でスケーティン走法練習し優勝に。閉会式前の表彰式では姉のマヌエラ・ディ・チェンタ(IOC委員)から金メダルを首にかけてもらう。エンディングは少女がイタリア国家を独唱。大会のテーマは「Passion Lives Here!」Passionが良く大会テーマに用いられるようです。

終了後は恒例の情報交換会。いつもの「燈庵」で開催。参加者の間で話題は尽きず、楽しく外苑の夜は更けていきました。

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第206回JOAコロキウム報告

第206回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年9月5日(木)18:00-20:00

・場 所:JSOSの3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:10名(学生1名含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供
①日本ピエール・ド・クーベルタン委員会設立総会報告:会長は清水重勇氏、CIPCのWassong会長の祝辞紹介
②多摩市開催イベント「パラリンピアンから学ぶ限界への跳躍」(9月29日多摩市立関戸公民館)(以上、青柳会員)
③出版案内:吹浦会員『オリンピックでよく見る良く聞く国旗・国歌』(三修社)発刊予定
④難民選手団との交流、朝日ゴム社が1964年の聖火ランナーにシューズ5,000足提供
⑤組織委員会情報:開会式の入場行進の方式(50音順で良いのか?)、競技会場への旭日旗の持ち込み対応問題(以上、吹浦会員)
⑥「パラリンピック大会」という語の誕生と意味生成The Genesis and Meaning of the Term ‘Palalympic Games’Ian Brittain et al. JOH, 2019, No,2, pp.60-65の紹介と解説(舛本)
⑦オリンピック関連情報の提供
・TOCOG関係:Being in the Air Markus Rehm パラ大会1年前イベントの様子。マルクス・レームの大跳躍!
・「東京2020NIPPONフェスティバル」の4つの主催プログラムの一つ「共生社会の実現に向けて」の事業タイトル・コンセプト発表。事業タイトルは「ONE-Our New Episode」、コンセプトは「Human Orchestra」。英語がスキなようですな。
・その他:世界柔道でのイラン選手が国から辞退圧力、9月の世界陸上セメンヤ断念へ、聖火ランナー締め切り直前応募状況、全国2000ヵ所に応援村を(以上、朝日新聞から、報告舛本)

⑧オリンピック関連の映像
○『2004年アテネ大会 Bud Greenspan’s ATHENS 2004: Stories of Olympic Glory』(Greenspan監督、2005年、94分)(後半)
Bud Greenspan監督の定番のオリンピアン英雄物語。過去の因縁やエピソードを混ぜた構成。第3話ヒシャム・エルゲルージ(モロッコ):陸上競技のアラカルト(男子3,000m障害、イシンバエワの棒高跳び優勝、女子10mHのジョアンナ・ヘイズ、バハマ陸上競技初金メダルのトニーク・ウィリアムズ=ダーリンの女子400m)などを挟みながら、焦点はエルゲルージの陸上男子1,500mと5,000mのダブル優勝。これは、ヌルミ以来の偉業達成。第4話リサ・フェルナンデス(アメリカ):ジュニア時代からの名ピッチャー、アメリカ女子ソフトボールのエース。アメリカチームはソフト3大会連続優勝、その絶対的存在。しかし、予選の豪州戦では完全試合達成目前で、まさかのサヨナラホームランで敗戦も。第5話自転車女子500mタイムトライアルでのアンナ・メアーズ(オーストラリア):ジュニア選手権時代から、妹と二人でライバルとして競い合って高め合ってきたが、本命の妹のケリー・メアーズが事故で出場できなくなる。姉のアンナはオーストラリア初の自転車での金メダリストに。アンナは続く2008年北京大会でも女子スプリントで優勝している。エンディングはロゲ会長のスピーチ:2008年北京で会いましょう!少女が「フーッ」と息を吹きかけて聖火が消された。

終了後は恒例の情報交換会。外苑前の「燈庵」でこぢんまりと開催。参加者の間で話題は尽きず、楽しく外苑の夜は更けていきました。

 

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