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第155回JOAコロキウム 報告

第155回JOAコロキウム報告

日 時:2015年6月17日(水)18:00-20:30

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:12名(学生2名含む)情報交換会から参加者3名,計15名

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

内 容:
① 2010年バンクーバー冬季大会開会式後半(NHK:日本語 約1.5時間)
閉会式のパフォーマンスのテーマは「夢の景色」,カナダのローカル文化を中心に展開されます.「雪の賛歌,ありふれた恋,秋のリズム,青春の光と影,探求の極み,カナダ賛歌のポエム」と場面がカナダの歴史と自然風景とともに移り変わっていきます.後半の見どころは,史上初の屋内での聖火点火でした.ここでハプニングが起きました.1本聖火点火用の柱が立たなかったのです.そのため,カトリーヌ.ルメイ・ドーン1人が点火できなかったのです.(これは閉会式まで影響を及ぼすハプニングだったのです).最後は,アイスホッケーの英雄グレツキーがバンクーバーのウォーターフロントの特設聖火台に点火します.しかし,組織委員会のファーロング会長の挨拶は長かった.平和のメッセージを発したロゲ会長の開会スピーチがシンプルに感じられました.なんと言っても,平和ソングと鳩を象徴的に飛ばす場面の「ハレルヤ」のケイディ・ラングの歌は素晴らしい歌でした.開会宣言はミカエル・ジャン総督.ジャマイカ出身の女性総督です.場内聖火ランナーに車椅子のランナーを起用するなどダイバーシティに配慮されていたようです.
② 大学院修士プログラム,IOAユースセッション報告(藤沢奈津美さん)
IOAの修士プログラム受講中の藤沢さんによる写真を用いた紹介です.修士プログラムの科目や受講生達との受講状況,ソーシャルプログラムやオリンピア市でのマラソンイベント参加など,多様なプログラムの紹介がありました.大学院セッションおよび理事者セッション(舛本参加)との接点,青年セッションのコーディネーターとしてのご活躍など,興味深い報告がたっぷりでした.藤沢さん時間が少なくて残念でした.またの報告の機会を楽しみにしています.
終了後は,いつもの情報交換会.この会のために3人も駆けつけて頂き,様々な話題に花が咲きました.

 

 

第153回JOAコロキウム 報告

第153回 JOAコロキウム報告

・日 時:2015年4月1日(水)18:00-20:00 (エイプリル・フールの日ですが,実施します)

・場 所:「新中野切手サロン」
(地下鉄丸ノ内線「新中野」4番出口徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)

・テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

・内 容: 2008年北京大会の閉会式(NHK:日本語  約2時間もの)

アナウンサーは青山.内山の両アナ.閉会式の演出もチャン・イーモウ監督.テーマは,”Reunion of joy, reunion of friendship.” 監督は,選手のための閉会式を目指し,テーマの一つには中国の多様な民族の文化を表現するとされた.大太鼓の演出からスタートし,人海戦術で大パフォーマンスを展開する.途中には男子マラソンの表彰式が執り行われた.優勝したケニアの故ワンジルは日本で「ガマン」を教わったと青山アナが紹介する.新しく選出されたアスリート委員達がボランティアに花束を捧げ,リュー・キ組織委員会会長は,大会のテーマOne World, One Dream! の元,大成功を謳い上げた.IOCロゲ会長はTruly exceptional Gamesと北京大会の成功を称えた.ロンドンへのハンドオーバー・セレモニーでは,ロンドン名物のダブルデッカーが登場し,ギタリストのジミー・ペイジ(レッド・ツッペリン)の登場で盛り上がる中,イングランドサッカーチームのキャプテンであるD・ベッカムが登場し,ボールを選手団に向かって蹴り込み,ロンドン大会へのキックオフを演じた.ロンドンのテーマは「若者やこどもたちの参加」である.聖火が消える演出では,飛行機のタラップで旅立つ世界各国の選手団の代表が,開会式でも登場したあの絵巻物を使って,静かに消し去った.閉会式セレモニーの後は,大パーティとなるが,フィールド内に「記憶の塔」が演出される中,プラシド・ドミンゴが登場してデュエットで歌い上げた.平和のメッセージもが発せられたが目立たなかった.最後は花火で締めくくりである.こうして最後のパートのカーニバルが続く中,映像は終了した.

終了後は,いつもの情報交換会.様々な話題に花が咲きました.初参加の小林さんから紙芝居や2020年に向けた盛り上げ活動の話,プロ野球開幕の話題など話が弾みました.JOA観桜会も企画しましたので,参加の確認も.

 

 

 

第152回JOAコロキウム 報告

第152回 JOAコロキウム報告

・日 時:2015年3月11日(水)18:00-20:00

・場 所:「新中野切手サロン」

・参加者:10名
(9名+17才の高校生フェンサー小山君ゲスト参加. 祝アジアユース選手権大会優勝!)

・テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

・内 容:
①ロンドンのオリンピック・パラリンピックのレガシー調査報告(舛本)
2月28日-3月5日のロンドン調査報告.特に,オリンピックメダリストで唯一のノーベル平和賞受賞者であるPhillip Noel-Baker卿の平和運動の足跡(Crystal Palaceのピース・レリーフ探し, Archwayのノエル・ベーカー平和ガーデン探訪,Sloane Square近くの元住居探索),大学連携事業調整機関PODIUMのその後の状況ヒアリング(元事務局長と閉鎖経緯),Queen Elizabeth Olympic Parkの改築状況の調査結果などについて写真とともに報告した.

②2008年北京大会の開会式(NHK:日本語 約4時間もの,後半45分)  
NHKの中継は青山裕子アナと三宅民雄アナの二人.ゲスト谷村新司氏です.北京大会の開会式は4時間にも及ぶ大絵巻と長時間の入場行進に後半の公式セレモニーです.演出は世界的に著名な映画監督チャン・イーモウ.今回は,リュー・キBOCOG会長挨拶,IOCロゲ会長挨拶,開会宣言,五輪旗入場・掲揚,オリンピック賛歌,選手宣誓・審判宣誓,場内聖火リレー,最終点火と儀式が進行します.ロゲ会長のスピーチには,以下の追加があった.「オリンピックは競技だけではない,人種,ジェンダー,宗教や政治体制に関わりなく204のNOCが参加する平和の祭典である」.さらに選手達に,オリンピックの3つの価値:Excellence,Friendship,Respectの大切さに初めて言及した.しかし,BOCOGの公式報告書にも中国の新聞によるスピーチ全文にもこの部分の記載がない.おそらく,ロゲ会長が最初に出したスピーチ文に後から追加したためであろう.この重要な記録がないのが残念である.56の民族衣装を着た漢民族の子ども達によるオリンピック賛歌,風が吹き出す国旗掲揚ポール,最終点火者のリ・ネイなどが印象に残った. ところで,国際クラーク高校在学中のフェンシング(サーブル)選手である小山君が特別に参加してくれました.アジアユース大会で優勝したとのこと,お目出とう! 普段はJISでアカデミーの選手達と一緒に練習しているそうです.2020年に向けてトレーニングに励んでいる中,オリンピック運動について学ぶ彼の姿勢に,参加者も大賞賛でした.

 

第151回JOAコロキウム 報告

第151回コロキウム報告

・日 時:2015年2月13(金)18:00-20:00
・場 所:「新中野切手サロン」
・参加者:12名
・テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
・内 容: 2008年北京大会の開会式(NHK:日本語 約4時間もの,前半)

NHKの中継は青山裕子アナと三宅民雄アナの二人.谷村新司氏がゲストです.北京大会の開会式は4時間にも及ぶ大絵巻と長々しい入場行進です.演出のチャン・イーモウ監督は,開始から中国の伝統文化を壮大な絵巻物として描いていきます.先ず,CG花火の巨人の足跡が鳥の巣に向かいます.缶(カン)と呼ばれる打楽器とLEDの照明は,古代と近代を結ぶテクノロジーですが,それに2008人の人海戦術とともに,中国の統率ぶりを演じます.弟子達3000人による「友遠方より来たる,また楽しからずや」と孔子のメッセージ.紙漉と水墨画を描くダンサー2人により,文字と記録メディアの伝統,活版印刷や羅針盤などの古代中国の発明品がアピールされていきました.中国の大航海時代は,この羅針盤の発明故との解説がつきます.

平和メッセージは,LEDを身に纏った人々によって鳩を描くことによって表明されました.ご存じのように,この開会式では,世界の首脳達80数人が列席しました.その中にはプーチン首相もいました.その一方では,国際世界ではこの2008年8月8日にグルジア紛争が勃発しています.プーチンは何もなかったかのように貴賓席で観戦しています.口パクが問題になった少女も,56の民族衣装を着た子ども達も体面を気にする中国のヤラセでした.

2時間も続く入場行進は,中国の漢字で表した国名の画数順.日本は23番目ですが,ざっと飛ばして見て終了です.台湾への完成がひときわ大きいのが印象的でした.中国の行進では四川大地震で活躍した少年が,旗手の陽明(ヤオミン)と手をつないで入場していました.

2015年度 海外セッション派遣募集のご案内

国際オリンピック・アカデミー(IOA)より、2015年度に開催されます各種セッションの案内が届きましたのでお知らせいたします。

ギリシャ・オリンピアで開催されるIOAの各種セッションは、世界各国のNOC/NOAを代表して、古代オリンピック発祥の地「オリンピア」に一堂に会し、オリンピズムを通じて国際交流ができるまたとない機会です。ふるってご応募ください。

JOAへの応募の締め切りは、2015年1月16日(金)です。 応募される方は、JOA海外セッション派遣委員会 大津(otsu@tokai-u.jp)までご連絡頂けると幸いです。 折り返しエントリー用紙をお送りいたします。

(注) JOAの活動(オリンピック・ムーブメントの普及)に積極的に関わって来られた会員、および今後そのように関わっていただける方をIOAに推薦したいと思います。そうした観点からの選考会を1月下旬〜2月上旬に行う予定です。

2015年度に募集するIOA主催のセッションは以下の通りです。

 

 

1. 第55回 青年国際セッション(男女各1名)

期日:5月23日〜6月6日 (アテネ、オリンピア)
MAIN TOPIC    “Olympic Movement”
SPECIAL TOPIC  “Olympic Movement: The process of adaption”.
参加資格: 20から35歳でJOAセッションに参加していること
IOAの教育的な意義を理解していること
英語、フランス語、ギリシャ語のいずれかに堪能なこと
費用負担: 各国男女一人ずつの航空料金の50%をIOCソリダリティが負担。残りは本人負担。
ギリシャ国内の滞在費、交通費はIOA負担。
募集人数: 男女各1名
IOAの〆切:2月27日

【DATES OF THE SESSION】
Arrival in Athens: Saturday, 23 May 2015
Opening Ceremony (in Athens): Sunday, 24 May 2015
Departure for Olympia: Monday, 25 May 2015
Works of the Session: Tuesday, 26 May-Thursday, 4 June 2015
Departure from Olympia: Friday, 5 June 2015
Departure from Athens: Saturday, 6 June 2015

 

2. 第11回 体育高等機関教育者及び役員のための国際セッション(2名)

期日: 7月10日~7月17日(アテネ、オリンピア)
MAIN TOPIC “Olympic Movement”
SPECIAL TOPIC “Sport as a tool for sustainability and development”
*プレゼンテーション(7分)を行う
費用: 渡航費は本人負担。ギリシャ国内の滞在費、交通費はIOA負担。
募集人数: 2名
IOAの〆切:3月13日

【DATES OF THE SESSION】
Arrival in Athens: Friday, 10 July 2015
Departure for Olympia: Saturday, 11 July 2015
Works of the Session: Sunday, 12 – Wednesday 15, July 2015
Departure from Olympia to Athens: Thursday, 16 July 2015
Departure from Athens: Friday, 17 July 2015

 

3. 第22回 大学院生オリンピック研究国際セミナー(1名)

期日: 9月1日〜9月30日(アテネ、オリンピア)
MAIN TOPIC: “The Olympic Games and the Olympic Movement: Past, Present and Future – An Analysis from the Historical, Philosophical and Social Perspectives”
SPECIAL TOPIC: “Olympic Movement: The process of renewal and adaption”.
参加資格: 45歳以下で英語に堪能であること
発 表: オリンピック研究に関する論文の要約(A4で2枚)を5月15日までに提出
費用負担: 渡航費は本人負担。ギリシャ国内の滞在費はIOA負担。
募集人数: 1名 IOAの〆切:4月3日

【DATES OF THE SESSION】
Arrival in Athens: Tuesday, 1 September 2015
Arrival in Olympia: Thursday, 3 September 2015
Works of the Seminar: Friday, 4 – Monday, 28 September 2015
Departure from Olympia: Tuesday, 29 September 2015
Departure from Athens: Wednesday, 30 September 2015

 

4. 国際オリンピック・アカデミー(IOA)大学院修士課程プログラム

IOAはギリシャ・スパルタにあるPeloponnese大学と連携し、大学院修士課程プログラムをスタートしました。 3セメスター制のプログラムとなっています。

POSTGRADUATE TITLE The Master’s degree Programme’s title is “Olympic Studies, Olympic Education, Organization and Management of Olympic Events” (MSc)
期日:  第1セメスター 2015年9月中旬から9週間
費用負担: 渡航費は本人負担。学費に関してはJohn S.Latsis基金により一部免除。        3セメスター トータル3000ユーロの学費がかかるようです。
→ 大学院プログラムについてご興味ある方には別途詳細をお送りします。

 

各セッションのJOAへの申込み〆切:2015年1月16日(金)