投稿者「joa_admin3」のアーカイブ

2015年度 海外セッション派遣募集のご案内

国際オリンピック・アカデミー(IOA)より、2015年度に開催されます各種セッションの案内が届きましたのでお知らせいたします。

ギリシャ・オリンピアで開催されるIOAの各種セッションは、世界各国のNOC/NOAを代表して、古代オリンピック発祥の地「オリンピア」に一堂に会し、オリンピズムを通じて国際交流ができるまたとない機会です。ふるってご応募ください。

JOAへの応募の締め切りは、2015年1月16日(金)です。 応募される方は、JOA海外セッション派遣委員会 大津(otsu@tokai-u.jp)までご連絡頂けると幸いです。 折り返しエントリー用紙をお送りいたします。

(注) JOAの活動(オリンピック・ムーブメントの普及)に積極的に関わって来られた会員、および今後そのように関わっていただける方をIOAに推薦したいと思います。そうした観点からの選考会を1月下旬〜2月上旬に行う予定です。

2015年度に募集するIOA主催のセッションは以下の通りです。

 

 

1. 第55回 青年国際セッション(男女各1名)

期日:5月23日〜6月6日 (アテネ、オリンピア)
MAIN TOPIC    “Olympic Movement”
SPECIAL TOPIC  “Olympic Movement: The process of adaption”.
参加資格: 20から35歳でJOAセッションに参加していること
IOAの教育的な意義を理解していること
英語、フランス語、ギリシャ語のいずれかに堪能なこと
費用負担: 各国男女一人ずつの航空料金の50%をIOCソリダリティが負担。残りは本人負担。
ギリシャ国内の滞在費、交通費はIOA負担。
募集人数: 男女各1名
IOAの〆切:2月27日

【DATES OF THE SESSION】
Arrival in Athens: Saturday, 23 May 2015
Opening Ceremony (in Athens): Sunday, 24 May 2015
Departure for Olympia: Monday, 25 May 2015
Works of the Session: Tuesday, 26 May-Thursday, 4 June 2015
Departure from Olympia: Friday, 5 June 2015
Departure from Athens: Saturday, 6 June 2015

 

2. 第11回 体育高等機関教育者及び役員のための国際セッション(2名)

期日: 7月10日~7月17日(アテネ、オリンピア)
MAIN TOPIC “Olympic Movement”
SPECIAL TOPIC “Sport as a tool for sustainability and development”
*プレゼンテーション(7分)を行う
費用: 渡航費は本人負担。ギリシャ国内の滞在費、交通費はIOA負担。
募集人数: 2名
IOAの〆切:3月13日

【DATES OF THE SESSION】
Arrival in Athens: Friday, 10 July 2015
Departure for Olympia: Saturday, 11 July 2015
Works of the Session: Sunday, 12 – Wednesday 15, July 2015
Departure from Olympia to Athens: Thursday, 16 July 2015
Departure from Athens: Friday, 17 July 2015

 

3. 第22回 大学院生オリンピック研究国際セミナー(1名)

期日: 9月1日〜9月30日(アテネ、オリンピア)
MAIN TOPIC: “The Olympic Games and the Olympic Movement: Past, Present and Future – An Analysis from the Historical, Philosophical and Social Perspectives”
SPECIAL TOPIC: “Olympic Movement: The process of renewal and adaption”.
参加資格: 45歳以下で英語に堪能であること
発 表: オリンピック研究に関する論文の要約(A4で2枚)を5月15日までに提出
費用負担: 渡航費は本人負担。ギリシャ国内の滞在費はIOA負担。
募集人数: 1名 IOAの〆切:4月3日

【DATES OF THE SESSION】
Arrival in Athens: Tuesday, 1 September 2015
Arrival in Olympia: Thursday, 3 September 2015
Works of the Seminar: Friday, 4 – Monday, 28 September 2015
Departure from Olympia: Tuesday, 29 September 2015
Departure from Athens: Wednesday, 30 September 2015

 

4. 国際オリンピック・アカデミー(IOA)大学院修士課程プログラム

IOAはギリシャ・スパルタにあるPeloponnese大学と連携し、大学院修士課程プログラムをスタートしました。 3セメスター制のプログラムとなっています。

POSTGRADUATE TITLE The Master’s degree Programme’s title is “Olympic Studies, Olympic Education, Organization and Management of Olympic Events” (MSc)
期日:  第1セメスター 2015年9月中旬から9週間
費用負担: 渡航費は本人負担。学費に関してはJohn S.Latsis基金により一部免除。        3セメスター トータル3000ユーロの学費がかかるようです。
→ 大学院プログラムについてご興味ある方には別途詳細をお送りします。

 

各セッションのJOAへの申込み〆切:2015年1月16日(金)

第149回JOAコロキウム 開催案内

  • 日 時:2014年12月17日(水)18:00-20:00(定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」(地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)この日まで野崎会員の貴重な1964年東京大会の展示会です.
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:2006年トリノ冬季大会の閉会式(NHK:日本語 約2.5時間)
    トリノの閉会式,どのような演出であったかご存じでしょうか.テーマは「カーニバル」.道化師やサーカス文化を遺憾なく発揮していきます.監督はどのような演出をするのでしょうか?開会式で強調した平和のメッセージは,どのように表現されていくのでしょうか?日本人旗手は誰でしょうか? ロゲ会長のスピーチは?バンクーバーへのハンドオーバー・セレモニーはどのような演出とウェルカムをするのでしょうか?聖火はどのように消えていくのでしょうか?最後の締めは一体何なのでしょうか?乞うご期待
  • 予 定:映像鑑賞含め約1時間半後、フリーディスカス。終了後:居酒屋談義です。大あみだくじ大会も!
  • 定 員:15名程度(ルームのキャパシティのため)
  • 会 費:1,000円(会場使用料、資料コピー代、ドリンク代他。居酒屋談義は別途会費をご用意下さい。)
    ◎申込先:舛本@首都大学東京宛(naomasumoto@tmu.ac.jp @は小文字)資料の準備と居酒屋予約の為
    ◎このJOA−MLに直接の返信は避けてください。関心のない方にはMLの配信がご迷惑ですので。
    ☆150回記念特別コロキウム:1月24(土)午後13:00-学習院女子大学で開催予定です。乞う,予定確保!

第148回JOAコロキウム報告

  • 日 時:2014年11月19日(水)18:00-20:00(定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:2004年アテネ大会の閉会式(NHK:日本語 約2.5時間)
    前半:野崎会員の1964年東京大会コレクション展示/Agenda2020の提案解説(舛本)
    前日の11月18日に発表されたIOCの改革案Agenda2020の40の提案に対して意見交換をしました.メディアは開催種目の競技からイベント重視への変更による野球やソフトの復活,空手の新規参入,複数開催都市や国をまたいだ開催などに関心を示しています.実は,その他には,環境重視,ジェンダーイクイティ,YOG開催の1年延ばし,オリンピック価値教育普及,スポーツと文化の融合,Olympic Channel設置,スポンサーの役割など,重要な提案がいくつもあります.忘れてはならない側面であると言えるでしょう.
    後半:2006年トリノ冬季大会の開会式(NHK:日本語 約2.45時間)
    トリノの開会式,トリノらしさを出す演出といえば,工業都市,フェラーリ,ルネサンスなどでしょうか.テーマは「Passion Lives Here!」です.ローマ以来の芸術性,未来派の芸術も遺憾なく発揮されました.五輪マークは工業都市らしさ,アルプスの文化も牛やアルプホルンで演じます.サーカスやバレエなどもふんだんに演じられます.平和のメッセージには小野ヨーコ女史も登場し,ジョン・レノンの「イマジン」の一部を朗読しました.その後に「イマジン」の独唱です.平和のシンボルである白い鳩は人間による空中パフォーマンスで描かれていきました.オリンピック旗の入場には8人の女性たち,世界的に活動する女性が選ばれ,マータイ女史やソフィア・ローレンさんも登場しました.ロゲ会長の開会挨拶に「オリンピック休戦」が言及されましたが,NHKはそれを誤訳してしまいました.この言葉を知らず,「真の精神」と訳してしまいました.残念な限りです(アナウンサーのミスではなく誰かが誤訳したのでしょう).最終聖火ランナーは,トンバ,コンパニオーニではなくステファニア・ベルモンドさん.オリンピック史上最も高い塔に,花火を使って点火しました.最後の締めは,パパロッティの「誰もねてはならない」で,会場を一大オペラ会場に変えていきました.さすがにイタリアですね.
    いつもの居酒屋談義は新参加者も含めて6人でこじんまりと! 菊姫を楽しみました.

第147回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2014年10月15日(水)18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:2004年アテネ大会の閉会式(NHK:日本語 約2.5時間)
    前半:若手研究者報告:近代オリンピックにおける国歌国旗廃止案について③(黒須朱莉)
     1973年オリンピック・コングレスの前後の理事会や総会の議事録から,IOCにおける国旗国歌廃止案がどのような展開を見せたか,特にブランデージ体制からキラニン体制へと移行するにつれて,IOC委員の中で意見の変容が見られることを議事録から実証した報告でした.ナショナルアイデンティティ確認と過度なナショナリズムのせめぎ合い,重要な論点です.発表後は質問や意見が百出.大いに盛り上がった研究報告でした.この研究はまだまだ継続されていきます.今後も乞うご期待.
    後半:オリンピックの母国ギリシャの2004年アテネ大会閉会式像鑑賞。(NHK:日本語 約2.5時間)
    アテネ大会の閉会式です。パパイアアノウ監督はギリシャの歌とダンスの共演を披露します.フィールドには麦畑,ギリシャのローカリズムの演舞,ワイン造りも演じられます.閉会式の最中には男子マラソンの表彰式.バルディニ(伊)が優勝,走路妨害されたリマ(伯)選手を覚えていますか?202カ国の旗手の入場後,選手達は走って入場です.アンゲロプロス女史が閉会挨拶,ロゲ会長はギリシャ語で挨拶開始.リスペクトとフェアプレーの大切さと,選手達が自国に戻っての普及を祈る.子ども達の参加はここまでは少ない.ハンドオーバーセレモニーと北京のウェルカムセレモニーでは,舞台をチャン・イーモー監督が勤めました。テーマはdancing Beijing.女子12楽房の派手な演出と太極拳の演舞など中国文化を披露し,北京大会をアピールしました.聖火は少女のフォディニちゃんがランタンに火を分け,中国の子供も含めて分け与えます.会場にライトが広がった後,少女がフーッと息を吹きかけると,聖火台の炎は静かに消えていきました. 居酒屋談義は7人で盛会に!誕生日前夜祭で「もんし」の店長から純米吟醸の差し入れも.嬉しい限りです!

第146回JOAコロキウム報告

  • 日 時:2014年9月22日(月)18:00-20:00
  • 場 所:「新中野切手サロン」 参加者:13名
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:2004年アテネ大会の開会式(NHK:日本語 約3時間)
    前半:南京ユースオリンピック大会の報告(舛本)
    開会式と5日間の競技、選手村のCEPの様子などを資料を配付して報告しました。藤原庸介団長も今回のコロキウムに参加して頂いたので、詳しく状況を補足して頂きました。特に、エボラ出血熱での参加取りやめになった国々、種目(格闘技群)、SNSのSAMUSUNの機種配布はアンバサダーのみで、選手団にはPINコードが配布され、関係者はSNSを利用できたことなどです。藤原さんにはウェアのプレゼントもして頂きました。
    後半:オリンピックの母国ギリシャのアテネ大会の開会式映像鑑賞
    第1回アテネ大会から108年の時を経て帰ってきた夏季オリンピック大会。パパイアアノウ監督による演出、開会式ではギリシャ文明の歴史を古代から存分に披露してくれました。テーマは「人間とは何か」、擬人化した神々から現代の遺伝子の2重らせん構造まで十分に表現していました。平和の祭典をアピールするよりも、古代ギリシャのカロカガティアやギリシャ神話、オリンピック復興、これぞギリシャのメッセージを伝えます。スタジアムの中央にはオリーブの木が登場し、平和と豊穣を象徴する中選手団の入場です。先頭はギリシャの伝統通り、旗手のみ。2時間を超える入場行進の最後にギリシャ選手団入場。そうしてセレモニーが始まりました。子ども達の参加はボートのハジス君と合唱隊の少年少女達のみ。聖火の最終点火はセーリングの選手、聖火台が頭を垂れて点火に至ります。私も坂本先生もその近くで見ていたことを思い出しました。(残念ながら、今回の映像はNHKの再放送版のようで、ロゲ会長の挨拶などがカットされていました。残念でした。)