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JOA Reviewオンライン第14号刊行のお知らせ

Web版として刊行されているJOAによるオンライン読み物”JOA REVIEW ONLINE”第14号がアップされました。

JOA REVIEWは、日本オリンピック・アカデミー創立25周年の節目に、『JOA Times』とは別に、「JOAの歩み」をまとめつつ、未来に語り継いでゆきたいという趣旨で、後藤忠弘会員、伊藤公会員のお二人が中心となって創刊されました。創刊号は2003年11月に冊子体で刊行されています。第2号は2005年4月に刊行されました。その後、トリノ冬季オリンピック直後に刊行すべく、第3号の準備を進められていましたが、諸事情で長い間、棚上げされていましたが、2008年にWeb版として、再びお届けすることになりました。

以降、不定期ながらほぼ年1回ペースで、みなさまにお届けしています。

第14号では、舛本会員がJOAが展示を行った「JOCオリンピック・コンサート2014」の報告をしてくださっています。ぜひ、お読みください。

JOA REVIEW ONLINE 第14号を読む 

 

 

 

国連総会で2014年ソチ大会オリンピック休戦決議採択

古代ギリシャのオリンピック競技会で実施されていた「オリンピック停戦(エケケイリア)」にちなんで、現代でも夏・冬のオリンピック大会前に、オリンピック休戦の決議が国連で採択されています。ソチで開催される2014年オリンピック冬季競技大会を前に、JOAに国際オリンピック休戦センタープレスリリースが到着しましたので、お知らせします。

 

プレスリリース

 国連総会、2014年ソチ大会オリンピック休戦決議を採択

ソチで開催される2014年オリンピック冬季競技大会期間中のオリンピック休戦を遵守する決議が11月6日水曜日、国連総会において満場一致で採択された。

Olympic Truce monument in UN Headquarters, NY

国連本部のオリンピック休戦モニュメント

国連総会は、国連憲章にもとづき、加盟国に対し、ロシアのソチにおける第22回オリンピック冬季競技大会の開会7日前から閉会7日後までの期間、オリンピック休戦に応じるよう要請している。大会は、2014年2月7日から23日まで開催される予定。

IOC会長のトーマス・バッハ博士は国連総会の演説で「スポーツは常に架け橋となることを役割とし、決して壁になってはならない。スポーツは、あらゆる違いを超える、対話と相互理解の象徴である。スポーツ、とりわけオリンピック・ムーブメントは、豊かさの源となる文化や社会やライフデザインの世界規模の多様性を認めている。私たちは誰に対する非難も排除も行わない。」と強調した。

IOC President Dr. Thomas Bach addressing the UN General Assembly

IOC会長トーマス・バッハ博士

また、バッハ会長は「平和の構築には長い道のりが必要である。スポーツはこの道のりに役割を果たしたいと考えている。もちろん、スポーツには限界があることも自覚しているが、世界全体にとって前向きで平和な開発を促進するためのスポーツの価値や象徴性という力が有効に用いられることを望んでいる。スポーツという象徴、とくにオリンピック大会において平和のうちに行われる競技は、すべての人々に感動を呼び起こす。対立や紛争の平和的な解決が可能であることを示さなければならない。人々は人間同士の争いを抑制し、紛争を解決するための国際的なルールに同意することによって、あらゆる境界を乗りこえることができる、ということを示さなければならない。このために、オリンピック休戦はとりわけ重要な意義をもっている。私たちは、この共通の努力を大いに重んじる。その努力は、政治とスポーツが連携し補い合う輝かしい実践例となるであろう。」とも述べた。

国際オリンピック休戦センター長のコンスタンティノス・フィリス博士は、決議採択後に以下の声明を発表した。

「オリンピック休戦の決議を実効的に進めていただくことに関し、ロシア連邦および全121の共同スポンサーに感謝の意を表したい。特に、オリンピック休戦の決議採択にあたり、国連を初めて―したがって歴史的な意義のある―訪問をされたトーマス・バッハIOC会長にお礼を申し上げたい。このことは、博士がオリンピック休戦を重要視していること、そして私たちの目的達成に対する熱意を示している。

オリンピック・ムーブメントは、オリンピック競技大会と社会とを結びつけるあらゆる理想を支持している。私たちは、非暴力という自制心、すなわち人々が他の人々と諍わないという心のあり方を形成するのを願っている。しかし、私たちはスポーツを通じたムーブメントのひとつであり、政治的な組織ではないことから、そこには限界があることも理解している。それと同時に、私たちはスポーツの可能性とその力についても認識している。

 本日の採択は、私たちがオリンピック休戦というテーマについてより頻繁に対話を拡大する必要があることを明白に示した。私たちの間だけでなく、社会全体、とりわけ若い世代に。普遍的な価値として、オリンピック休戦を人々の心に届けたい。真の挑戦は、人々の心をつかむことである。」

決議採択にあわせ、ギリシャ政府代表部は、ロシア政府代表部および国際オリンピック休戦センターとの協力で、国連本部において「オリンピック休戦を通じての平和の促進」を開催した。

 この催しには、「開発と平和のためのスポーツ」国連事務総長特別補佐官Wilfried Lemke氏、IOC委員Mario Pescante氏、2014ソチ・オリンピック組織委員会会長Dmitry Chernyshenko氏、ギリシャ議会国連派遣代表ギリシャ大使Michael Spinellis、国際オリンピック休戦センター長でコーディネーターを務めたConstantinos Filis博士が出席した。

IOC会長トーマス・バッハ博士は、短時間ながら出席し、全参加者の温かい歓迎を受けた。英国、韓国、中国、イタリア、キプロスの代表が近年のオリンピック休戦に関する意見交換を行った。

すべての登壇者がオリンピック休戦遵守の必要性と平和へのメッセージを強調し、企画を主催したギリシャおよびロシアの政府代表部に感謝の辞を述べた。

 

訳:來田享子(JOA理事)、監訳:和田恵子(JOA理事)

 

決議全文およびIOC会長のスピーチは下記から閲覧可。

 

プレスリリース原文PDF:UN General Assebly adopts resolution on Olympic Truce for Sochi 2014

 

 

 

 

 

JOC「オリンピック・コンサート2013」報告

Olympic_Concert20132013年6月23日(日)17:00-、まさにオリンピック・デー当日、今年のオリンピック・コンサートが開催されました。これはJOCによるオリンピック運動の一環として毎年実施されているものですが、今年は、9月7日の2020年東京招致決定に先駆けて招致機運の盛り上げも鑑み、6月23日のオリンピック・デー当日に東京国際フォーラムのホールAにおいて開催されました。飯森範親指揮「東京交響楽団」演奏、ナビゲーター藤本隆宏氏のもと、2時間半の映像と音楽の競演、JOCスポーツ賞受賞者でロンドン大会出場のオリンピアン・パラリンピアン、2014年ソチを目指すアスリート達の登壇もあり、彼らの活躍を音楽と映像とトークで振り返り、また激励をしました。

JOAは例年のようにPTを編成し、展示ブースを出して広報活動をするとともにオリンピック運動を展開しましたので、簡単に報告させて頂きます。

JOAの展示ブースは、昨年と同様2020年オリンピック・パラリンピック東京招致委員会ブースの隣で多くの人で賑わいました。今年のJOA展示のメインテーマは「日本のオリンピック・レガシー」。來田理事を中心とした広報委員会および東海地区会員、真田理事、田原会員らの総力を挙げた力作ポスターのパネル展示(クーベルタン、嘉納治五郎、1964東京オリンピック、およびJOAに関するポスター)とチラシの配布を行いました。佐藤会員の努力によって実現した1964年の公式ブレザーの展示には、寄贈いただいた藤崎テーラーも駆けつけて飾り付けしていただきました。聖火リレートーチ4本(アテネ2本、北京2本)の展示と記念撮影、JOA パンフとスポーツ芸術協会の機関誌の配布など、様々な広報活動を行いました。さすがに聖火リレーのトーチの人気は高く、多くの方々にトーチを手にして記念撮影をして頂くことができました。今回はポスターの字を大きくして読みやすいようにし、詳細はチラシで勉強していただく方式に変えました。用意したチラシ200部はあっという間に裁けました。東海大学学生PTメンバー(写真)や中京大学の院生さん達の力によって、今年も多くの方々にトーチを手に持って笑顔で写って頂きました。

3度目の有料のコンサートでしたが、今回も多くのオリンピアン達の参加もあり、お客さんも思った以上に多く(約3000人)、成功裡に終わったと思います。今後とも、6月23日のオリンピック・デーの関連事業として、その時期の土日に実施して欲しいオリンピック運動イベントであることを痛感しました。また、この様なコンサートに参加することによって、多くのオリンピアン・パラリンピアン達がスポーツと文化を融合するというオリンピズムの精神に触れていたのが嬉しい限りです。JOA展示の撤収を終えて有楽町駅に向かう地下通路には多くのファンの皆様が行列を作ってオリンピアン・パラリンピアンの帰りを待ち受けていたのが印象的でもありました。

当日はJOA会員には残念ながらあまりお手伝い頂けませんでしたが、佐藤会員を中心とするオリコンPTの皆様、どうもご苦労様でした。ご支援いただいた企業の皆様にも感謝申し上げます。

 

PT:藤原庸介副会長、和田恵子理事、來田享子理事、真田久理事、田原淳子会員、佐藤政廣会員、和田浩一会員、木村華織会員、和田拓弥・石塚創也会員(東海大学生)、東海大学大津研究室の学生4人、大野益弘会員、舛本直文(JOAオリコンPT代表)

聖火トーチ協力:サムスン電子ジャパン(株)、日本コカ・コーラ(株)

写真パネル展示協力:フォートキシモト(松原茂章会員)、『スポーツと芸術』(スポーツ芸術協会)

(文責・舛本直文理事)

2013年度JOA総会のご案内

JOA会員各位

2013年度の総会は以下の日時と場所で行われます。
今年もJOAセミナーとオリンピック・レクチャーを予定しております。

日時:2013年5月26日(日)午後3時より

場所:明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン9階309B

JOAデジタルライブラリー/デジタル資料 更新のお知らせ

本サイトのJOAデジタルライブラリーでは、以下の3種類を提供しています。

■ JOA Times デジタル  (公開作業中)

年1回刊行されるJOAの機関誌を第1号からPDF化して掲載した、歴史的にも貴重な資料です。

■ JOA Review Online
オリンピック・ムーブメントの「現在」についての批評・随想・図書紹介などで構成されています。
読みものとしてお楽しみいただけます。

■ JOAデジタル資料
会員によって提供された海外文献の翻訳版PDFなどがご本人の承諾を得て公開されています。

このたび、JOAデジタル資料にてすでに公開中のIOC刊行「国際オリンピック委員会の百年」(穂積八洲雄会員訳)第1巻に加え、新たに第2巻第2章が公開されました。穂積会員のご厚意によりJOAサイトにて翻訳を公開できたことに感謝するとともに、広くみなさまにお知らせします。どうぞご活用ください。

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