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第14回スポーツ基本法勉強会開催案内

第14回のスポーツ基本法勉強会は本来5月に行う予定でしたが、以下の要領で開催します。

  • 日時:10月29日(火曜日)午後6時から8時
  • 会場:スポーツマンクラブ(岸記念体育会館1階、渋谷区神南1-1-1)
  • 内容:今回の勉強会では、以前既に取り上げた部分ですが、「国際競技大会と基本法」(71頁-)を取り上げます。今回のオリンピック招致、これからの組織委員会の立ち上げが本格化する中で、オリンピック招致や開催に基本法が具体的にどう役立つのか、役立ったのかを考えてみようと思います。
  • テキストは「詳解スポーツ基本法」日本スポーツ法学会【編】成文堂 (2011/12/20 出版)¥3,360 (税込)を使用します。

前回6月の第13回の勉強会では、「体罰や暴力問題を考える」のに関連する競技団体のガバナンスと紛争解決の部分を取り上げました。

 

 

 

 

第135回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年10月23日(水)18:00-20:00
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①1994年リレハンメル冬季大会の開会式(NHK:日本語 3時間強の前半)

    ②JOA監訳:CIPC制作「ピエール・ド・クーベルタン:過去、そして現在」

    ・前半:1994年のリレハンメル冬季大会開会式のNHK国際映像を観ました。環境五輪(グリーン・オリンピック)と呼ばれたこの大会、組織委員会のハイハイベルグ委員長は本大会のテーマを、スポーツ・文化・環境の3つであると述べていました。8月にIOC総会が開催され、オリンピズムの3本柱が決定しますが、彼によって既にここでその3つが表明されていました。IOCサマランチ会長の要請でサラエボの被害者に黙祷を捧げ、「どうか、戦いをやめよ、殺し合いをやめよ、銃を置いてください」とのスピーチに対し、スタンドから大拍手が起きました。国連のオリンピック休戦決議が初めて採択された大会であったのです。演出にはノルウェーのローカル色豊かなパフォーマンスが盛りだくさん。テレマーク集団のジャンプのランディンバーンの大滑走、子供達や民族衣装の人々のダンスや音楽、民族色豊かな開会式のパフォーマンスでした。最後は、ジャンプする聖火ランナーとホーコン皇太子による聖火点火で締めくくりました。

    ・後半:JOAのクーベルタン委員会が監訳された30分強のDVDを観ました。クーベルタン委員会のメンバーも4人参加され、解説とともに吹き替えの声の出演も楽しむことができました。DVDにはクーベルタンに対する批判的な意見も取り入れられ、バランスがとれた資料であると思われました。しかし、情報量が多く、一回の鑑賞では理解が難しい点もあります。中学生の理解のためには副教材資料が必要であろうという意見もありました。クーベルタン委員会の日本語版編集のご苦労に感謝いたします。

    ・居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義。ビールと「菊姫」の山廃吟醸を楽しみながら、オリンピック招致決定後の動向、その他の話題で盛り上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

第134回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年9月18日(水)18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①若手研究者による研究成果紹介:黒須朱莉会員による研究報告「近代オリンピックにおける国歌国旗廃止案について」
    オリンピックとインターナショナリズムに関連した研究内容、つまり1950年代~1960年代に開催されたIOC総会議事録・IOC理事会議事録・IOC理事会とNOCsの合同会議議事録等を基にして研究された結果を、資料をもとに発表して頂きました。その後に参加者より、様々な意見が出され、活発な討論が行われました。

    ②2020年オリンピック・パラリンピック東京開催決定について:2020年東京オリンピック招致決定に関する談義が活発に行われました。

・居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義、オリンピック招致決定、研究成果紹介についてなど話題は尽きませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

第133回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年8月21日(水)18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①1992年アルベールヴィル大会の閉会式(NHKの放映:日本語 1.5時間弱)
    前半:舛本より、GamesBids.comの招致候補都市の状況紹介、3都市比較分析、今後の重要な活動などの情報紹介

    後半:1992年のアルベールヴィル大会の閉会式のNHKの国際映像を観ました。森中直樹、草野満代両アナの実況です。開閉会式は仮設のスタジアムで執り行われました。開会式は式典基調でしたが閉会式は祝祭基調で繰り広げられます。閉会式の司会者はスキーリフトに乗って登場。各国の旗手とプラカード嬢が先に入場。例の奇抜な衣装です。続いて選手団の入場。各国選手団がまとまっての入場で少々残念でした。日本選手団は日の丸の小旗を掲げての入場。式典はギリシャ、フランス、ノルウェーの国歌と国旗掲揚から開始。五輪旗の手渡し式、続いてノルウェーの人々の入場。シロクマの氷の彫像に乗った王女と中性の服装をした兵士風の人々がバイキング船2隻を引いています。クリスティンとハーコンの2人のマスコットも登場しました。続いては、2人のOCOG会長の挨拶。スキー3冠王のジャン K キリーとミッシェル・バルニエ、サボア県議会議長です。サマランチIOC会長の挨拶と2人の会長へのオリンピックオーダー金賞の授与。今回はサボア県の13の山岳地方での広域開催。運営が大変であったようで、ボランティアへの謝辞も送られました。

    式典の後半はパフォーマンス。アコーディオンなどの地元の音楽と民族舞踊、フランスの大道芸やモダンダンス、アバンギャルドのパフォーマンスが演じられました。テーマは「雪と氷をテーマにスポーツとダンスの同化をはかる」というもの。舞台の中央は円形のアイスリンクでスケーター達の演技、リンクを取り巻く円形の周回では踊りやインラインスケート、自転車などのパフォーマンスが繰り広げられました。子ども達の登場が少ないと思っていたところに、サボア県の人々が自前のコスチュームで登場し、フォークダンスを披露します。多くの子ども達も輪になって踊っていました。太っちょのエンジェルが空を飛び、フーッと聖火を吹き消しました。最後は花火で祝祭のパフォーマンスの締めくくり。シンプルだけど暖まる演出の閉会式でした。

  • 居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義、オリンピック招致など話題は尽きませんでした。

 

 

第132回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年7月24日(水)18:00-20:00 (ご注意:定例の第3水曜日ではありません。)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 ローソンのあるビル・ボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①1992年アルベールヴィル大会の開会式(NHKの放映:日本語 2時間弱)
    前半:舛本より、GamesBids.comの招致候補都市の状況紹介、同サイトのオリンピック種目参入キャンペーン情報紹介
    後半:1992年のアルベールヴィル大会の開会式のNHKの国際映像を観ました。平野、工藤の両アナのコメントにはシンプルながらも含蓄があります。ヨーロッパ再編を遠心力(ソ連邦の崩壊)と求心力(EC)と表現し、また,ソ連やユーゴのように民族のアイデンティティ模索(分裂)とドイツの統一(統合)とも評します。1992年頃の時代状況をうまく表現していました。この1992年は同じ年に冬季大会と夏季大会が開催された最後の年になります。この大会には2人の組織委員会の委員長がいた珍しい大会でもありました。スキー3冠王のジャン K キリーとミッシェル・バルニエ、サボア県議会議長です。
    映像は1924年のシャモニー冬季大会(第1回大会)と1968年グルノーブル冬季大会も写しだし、フランスで3回目の冬季大会を紹介していきます。フランスの芸術は庶民的モチーフで演出されていました。フランスの大道芸を基調とした道化師2人が司会を務め、サボア県のローカル色も交えていました。プラカード嬢のファッションがとても奇抜です。雪だるまをモチーフとした丸いコスチュームがファッションのリーダーぶりを演出するのでしょう。ベートーベンの第九はEC統合の象徴の歌でもあり、東西ドイツ統一の象徴でもあります。開会式のアナウンスは手話でも通訳されていました。旧ソ連は五輪旗の元、5カ国に分かれて入場行進していました。カナダチームの入場が人気で、カルガリー大会の余韻がまだあったのでしょう。地元フランスでは開催国ながら3番目の規模のデレゲーションでした。開会式の儀式はプロトコル通り。開会宣言はミッテラン大統領でした。祝祭のパフォーマンスは少々退屈気味であったともいえます。
  • 居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義、少人数ながら話題は尽きませんでした。