オリンピック教育・研究」カテゴリーアーカイブ

第208回JOAコロキウム報告

第208回JOAコロキウム 報告

・日 時:2019年11月28日(木)18:00-20:00

・場 所:JSOSの3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:10名(学生1名含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供
①ドイツNOAメンバー交流および絵本の紹介(青柳委員)

②TOCOGの動向(開会式や国旗など)(吹浦会員)

③国立映画アーカイブの「オリンピック記録映画特集」の記者発表および上映状況(パンフレット配布)(舛本)

④オリンピック関連情報の提供(舛本)
・五輪壮行会、公開を原則容認 JOC、規制緩和で対応(東京新聞20191120)
・山下泰裕氏、IOC委員候補へ 東京五輪前にパイプ強化(東京新聞20191124)
・五輪相「30年大会招致近づく」 マラソン札幌移転で(東京新聞20191123)
・札幌やきもき 五輪・・・夏の催し例年通り?(朝日新聞20191116)
・五輪2次抽選、645万件アクセス 公式販売サイト、「強い関心」(東京新聞20191126)
・日本、「多様性と調和」訴えへ 五輪休戦決議で(東京新聞20191124)
・五輪、ロシアは個人資格参加へ WADA処分案、改ざん「深刻」(東京新聞20191126)
・東京五輪選手の被災地訪問を提案 JOC加盟団体会長会議(東京新聞20191126)

⑤オリンピック関連の映像
『The Everlasting Flame: Beijing 2008』Jun Gu監督(2009年、101分)
2008年北京大会の公式記録映画は呉監督。ご存じの有名監督チャン・イーモウは開閉会式演出の総合監督。オープニングは採火式から聖火リレーへと続く。国際聖火リレーの大混乱ぶりは何も触れず。開会式の企画と準備風景、この後物語り化されるオリンピアン達をさらりと写す。聖火リレーではエベレスト頂上へのリレーをしっかり記録している。開会式の花火から壮大な絵巻物、リ・ネイの空中ランニング点火をしっかり写す。選手入場行進は初めてアルファベット順ではない。ポールから吹き出す風で旗をなびかせようとする工夫。花火も風もまがい物か? スーパースターはウサイン・ボルト、歌い踊り普段のボルトや優勝後の仕草や誕生日に200mで優勝したお祝いのソングなど。一方、110mハードルの国民的期待の劉翔の棄権にはスタンドもがっかり。女子体操団体の中国とアメリカ対決、しっかり描かれる。テコンドーのイラン男子ハディ・サエイ選手、イランの女子選手の競技風景も。国民的娯楽の卓球のカバー映像が少ないのに驚く。イシンバエアの女子棒高跳びの優勝シーンも挿入。スローで様々な競技の選手達の悲喜こもごもの姿を捉える。物語は、長距離のハイレ・ゲブラセラシエなどごく僅か。多くの種目を短時間で組み込んで紹介する作品になっている。閉会式はパーティモ-ドで大祝祭。IOCのロゲ会長は「アスリートはロールモデル、この大会はtruly exceptional Games」と締めくくった。何が特別な大会だったのであろうか? ロンドンのウェルカムパートはサッカーのスーパースター、ベッカムも写す。ボリス・ジョンソンロンドン市長にIOC旗が手渡された。

終了後は恒例の情報交換会。いつもの「燈庵」で開催。参加者の間で話題は尽きず、寒いので鍋をつつきながら、楽しく外苑の夜は更けていきました。

 

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

 

 

第207回JOAコロキウム報告

第207回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年10月24日(木)18:00-20:00

・場 所:Japan Sport Olympic Square (JSOS)の3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:11名(学生1名を含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供

①埼玉県都市ボランティア研修会報告(9月9日粟沢、10月2日舛本担当)(粟沢会員)
②W杯ラグビー、男女区別表示廃止(Yahooニュース、20190822)(舛本)
③オリンピック関連情報の提供
・2024年パリ大会エンブレム発表(金メダル+聖火+マリアンヌ)(今井会員)
・札幌開催IOC「決めた」(朝日新聞20191018)、IOCニュース:マラソン・競歩、札幌変更案
・TOCOG英文ニュース:聖火リレーランナー応募者数535,717人
・五輪に旭日旗?日韓対立(毎日新聞、20190913)
・聖火の未来5 変わる開催地選定(共同通信配信、20190929秋田さきがけ)
・復興・平和 高揚の1964 開会式から55年「2度目」問われる発信力(北海道新聞20191010)
・首相、五輪の「休戦決議」協議(朝日新聞、20190924夕刊)(以上舛本)
④オリンピック関連の映像
『2006年トリノ冬季大会 Bud Greenspan’s Torino 2006: Stories of Olympic Glory』(Greenspan監督、2007年)
Bud Greenspan監督の定番のオリンピアン達の活躍物語。過去の因縁やエピソードを混ぜた構成。トリノの街の紹介とドミンゴの口パクの開会式で開始。第1話ジョーイ・チーク(米):1994年のヨハン・オラフ・コスの活躍を見てスピードスケート界に。トリノでは500m金メダル、1,000m銀の成績。報奨金の4万ドルをコスが設立したRight to Playに全額寄付。コスも登場し、開発途上国や貧困の子ども達をサポートする活動も紹介。第2話荒川静香(日本):サーシャ・コーエンとイリーナ・スルツカヤとの激戦を制した荒川。曲はトゥーランドッド。3人共に関わったニコライ・モロゾフコーチも登場。浅田真央は年齢制限で出場できず、荒川がトリノ大会で日本唯一のメダル獲得者に。モロゾフは荒川を「クラッシイ、ジャパニーズ・プリンセス」と評する。第3話エンリコ・ファブリス(イタリア):男子スピードスケートでイタリア初のメダリスト。5,000m銅、団体パシュート金、1,500mも金(準決勝で優勝候補オランダが転倒もあった)、1大会3個のメダルはトンバ以来。第4話アンドレ・オーモット(ノルウェー):1992年アルベールヴィル大会以来、スーパーGで3個目の金メダル獲得。回転、大回転、スーパーGで金メダル獲得も滑降だけは銀止まりのオーモットは19個のメダル獲得で「ミスター・メダリスト」と呼ばれる。スーパーGでは「ハーミネーター」の異名をとるヘルマン・マイヤーが最終走者。2位に終わるが大活躍。第5話ジョルジュ・ディ・チェンタ(イタリア):クロカンの4x10kmでノルウェーとの因縁の勝負で勝利し、50kmでも金メダル獲得。クラシカル専門のディ・チェンタは特訓でスケーティン走法練習し優勝に。閉会式前の表彰式では姉のマヌエラ・ディ・チェンタ(IOC委員)から金メダルを首にかけてもらう。エンディングは少女がイタリア国家を独唱。大会のテーマは「Passion Lives Here!」Passionが良く大会テーマに用いられるようです。

終了後は恒例の情報交換会。いつもの「燈庵」で開催。参加者の間で話題は尽きず、楽しく外苑の夜は更けていきました。

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

 

 

第42回JOAセッション開催要項/参加申込み案内

 

日本オリンピック・アカデミー「2019年度第41回JOAセッション」の開催概要をご案内します。

JOAセッション2019のPDF版開催要項をダウンロードする

専用の参加申し込みフォームがあります

 

オリンピック・ムーブメントに貢献する
TOKYO2020レガシー

その創出に向けたJOAの役割と新たなる挑戦

オリンピックは、その開催国に多くの対応と変化を求め、経済、環境、文化、スポーツなど多方面に恩恵をもたらす一方で、オリンピック・ムーブメント自体の進化を図り、国際的な展開につなげるチャンスである。

日本でも、東京2020に向けオールジャパンでの準備、取り組みが進行しており、今大会を機にJOCをはじめ、わたしたちJOAやスポンサー、政府、自治体なども新たな取り組みを開始し、その推進に力を注いでいる。

さて、こうした機関が行っている取り組みとはどのようなものなのか、従来のオリンピック・ムーブメントにどのような進化・発展をもたらす可能性が期待できるだろうか。

このたびのJOAセッションでは、オリンピックの日本招致・開催を機に始まったユニークな取り組みに着目し、それらの計画と進捗、大会後のビジョンなどを把握し、はたして、オリンピック・ムーブメントの発展に寄与する持続的な取り組み(レガシー)となりうるかどうか、JOAの今後のあり方と共に展望したい。

<日時>    2019年12月15日(日)13:30〜18:00  *懇親会18:00−19:30

<会場>    東海大学 代々木キャンパス4号館4501教室

<主催>    特定非営利活動法人日本オリンピック・アカデミー

<共催>    東海大学

<後援>
国際オリンピック委員会
国際オリンピック・アカデミー
国際ピエール・ド・クーベルタン委員会
外務省
スポーツ庁
独立行政法人日本スポーツ振興センター
公益財団法人日本オリンピック委員会
公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会
公益財団法人日本スポーツ協会
公益財団法人ミズノスポーツ振興財団
一般財団法人嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター
一般財団法人日本パラリンピアンズ協会
特定非営利活動法人日本オリンピアンズ協会

<協力> 筑波大学オリンピック教育プラットフォーム

<内容・進行>
12:30 受 付

13:30 開会式
オリンピック賛歌
主催者挨拶    望月敏夫 日本オリンピック・アカデミー会長
来賓挨拶     勝又正秀 スポーツ庁オリンピック・パラリンピック課課長

13:50〜14:10 オープニング  JOAの実績と課題
       「オリンピズムの普及と浸透」—For & Beyond TOKYO 2020

荒井 啓子 JOA専務理事

大会開催決定後、「オリンピズムの普及と浸透」の活動方針のもと推進してきたJOAの取り組みを振り返り、大会後の方向性や課題を提示する。

14:20〜16:50 フォーラム「オリンピック・ムーブメントを推進するレガシー創出に向けて」

大会開催決定を機にスタートしたJOC、スポンサー企業、政府、自治体による取り組みの中から、オリンピック・ムーブメントの発展に寄与している事例について担当者より報告を受け、大会後の継続的または国際的な展開の意義や可能性、JOAの協力のあり方などについて指定討論者がコメントする。

進行:荒牧 亜衣(JOAセッション委員)

事例1.日本オリンピックミュージアムを拠点とした展開
報告者 JOCオリンピックミュージアム室室長 浜崎 佳子
指定討論者 中京大学教授  來田 享子
事例2. スポンサー企業によるオリンピズム教育
報告者 パナソニック㈱ブランドコミュニケーション本部スペースクリエイツ部部長 西貝 宏伸
指定討論者 フェリス女学院大学教授  和田 浩一
事例3.“ホストタウン”による住民レベルの交流
報告者 内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局企画・推進統括官 勝野 美江
指定討論者 筑波大学教授  真田 久
事例4. スポーツを通じた国際協力及び交流
      ―Sport for Tomorrow事業を中心に

報告者 外務省大臣官房人物交流室室長 内田 立国
指定討論者 JOA会長・早稲田大学招聘研究員  望月 敏夫

17:00〜17:20 クロージング「JOAの新たな挑戦とレガシー創出」
JOAハウス実行委員長  舛本 直文

JOAハウス構想について情報の共有を図り、オリンピック・ムーブメントに寄与する取り組みとして継続・発展を図るに当たっての課題を探る。

17:20 閉会の辞
藤原 庸介 JOA副会長

18:00〜19:30 情報交換会

<参加費>
会員1,000円、非会員2,000円、学生・院生無料
情報交換会 5,000円(学生 2,000円)

【参加申し込みについて】
次のいずれかの方法でお申し込み下さい。
なお、障がいのある方の場合、障がいの内容や度合いによっては施設やスタッフ等について十分な対応が取れない場合に備え、事前にお問合せくださいますようお願いいたします。

■JOAホームページから 

専用の参加申し込みフォームがあります

■ファクシミリでのお申し込み

送信先:(029)853-2629 第42回JOAセッション事務局

自由書式にて、次の6点をお知らせ下さい。
  ①氏名(ふりがな)
  ②会員種別(正会員、一般会員、非会員の別)
  ③勤務先名称(学生の場合は学校名と学部生・大学院生の別)
  ④連絡先メールアドレス
        ⑤電話番号
  ⑥懇親会の出欠

申込期限:2019年11月29日(金)必着

【懇親会のご案内】

会 場: 東海大学代々木キャンパス内(予定)
時 間: 18:00〜19:30
*多少の前後が予想されますのでご了承下さい

【懇親会費】

懇親会費:5,000円、学生・院生2,000円
*当日受付にて領収証と引き換えにてお預かりします

【セッションに関するお問い合わせ】
JOA事務局アドレス
 inform@olympic−academy.jp
 (スパム対策のため全角表示しています)

参加を申し込む(クリック)

PDF版の開催要項をダウンロードする

 

 

 

 

第206回JOAコロキウム報告

第206回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年9月5日(木)18:00-20:00

・場 所:JSOSの3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:10名(学生1名含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供
①日本ピエール・ド・クーベルタン委員会設立総会報告:会長は清水重勇氏、CIPCのWassong会長の祝辞紹介
②多摩市開催イベント「パラリンピアンから学ぶ限界への跳躍」(9月29日多摩市立関戸公民館)(以上、青柳会員)
③出版案内:吹浦会員『オリンピックでよく見る良く聞く国旗・国歌』(三修社)発刊予定
④難民選手団との交流、朝日ゴム社が1964年の聖火ランナーにシューズ5,000足提供
⑤組織委員会情報:開会式の入場行進の方式(50音順で良いのか?)、競技会場への旭日旗の持ち込み対応問題(以上、吹浦会員)
⑥「パラリンピック大会」という語の誕生と意味生成The Genesis and Meaning of the Term ‘Palalympic Games’Ian Brittain et al. JOH, 2019, No,2, pp.60-65の紹介と解説(舛本)
⑦オリンピック関連情報の提供
・TOCOG関係:Being in the Air Markus Rehm パラ大会1年前イベントの様子。マルクス・レームの大跳躍!
・「東京2020NIPPONフェスティバル」の4つの主催プログラムの一つ「共生社会の実現に向けて」の事業タイトル・コンセプト発表。事業タイトルは「ONE-Our New Episode」、コンセプトは「Human Orchestra」。英語がスキなようですな。
・その他:世界柔道でのイラン選手が国から辞退圧力、9月の世界陸上セメンヤ断念へ、聖火ランナー締め切り直前応募状況、全国2000ヵ所に応援村を(以上、朝日新聞から、報告舛本)

⑧オリンピック関連の映像
○『2004年アテネ大会 Bud Greenspan’s ATHENS 2004: Stories of Olympic Glory』(Greenspan監督、2005年、94分)(後半)
Bud Greenspan監督の定番のオリンピアン英雄物語。過去の因縁やエピソードを混ぜた構成。第3話ヒシャム・エルゲルージ(モロッコ):陸上競技のアラカルト(男子3,000m障害、イシンバエワの棒高跳び優勝、女子10mHのジョアンナ・ヘイズ、バハマ陸上競技初金メダルのトニーク・ウィリアムズ=ダーリンの女子400m)などを挟みながら、焦点はエルゲルージの陸上男子1,500mと5,000mのダブル優勝。これは、ヌルミ以来の偉業達成。第4話リサ・フェルナンデス(アメリカ):ジュニア時代からの名ピッチャー、アメリカ女子ソフトボールのエース。アメリカチームはソフト3大会連続優勝、その絶対的存在。しかし、予選の豪州戦では完全試合達成目前で、まさかのサヨナラホームランで敗戦も。第5話自転車女子500mタイムトライアルでのアンナ・メアーズ(オーストラリア):ジュニア選手権時代から、妹と二人でライバルとして競い合って高め合ってきたが、本命の妹のケリー・メアーズが事故で出場できなくなる。姉のアンナはオーストラリア初の自転車での金メダリストに。アンナは続く2008年北京大会でも女子スプリントで優勝している。エンディングはロゲ会長のスピーチ:2008年北京で会いましょう!少女が「フーッ」と息を吹きかけて聖火が消された。

終了後は恒例の情報交換会。外苑前の「燈庵」でこぢんまりと開催。参加者の間で話題は尽きず、楽しく外苑の夜は更けていきました。

 

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

 

 

第205回JOAコロキウム報告

第205回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年8月20日(火)18:00-20:00

・場 所:Japan Sport Olympic Square (JSOS)の3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:10名(ゲスト1名、学生1名を含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

・内 容:
情報提供
①川越市開催のJOCオリンピックコンサートでのJOA展示ブース設置報告(青柳会員)

②オリンピック関連情報の提供
・TOCOG関係:韓国が東京2020大会の聖火リレールート地図に竹島が記載されていることにクレーム(Inside Games)。東京五輪、大会スローガン選定へ 今夏中に結論(東京新聞)、「東京2020NIPPONフェスティバル」の一環で「東京2020オリンピック・パラリンピック能楽祭」プログラムアップ(TOCOG)、「東京2020みんなのフードプロジェクト 日本の「食」を選手村アスリートへとどけよう! あなたのメニュー募集キャンペーン 募集開始のお知らせ」(TOCOG)、パラ大会スケジュール発表(以上舛本)
・その他:「聖火は照らす(4)急ごしらえの人権条例、「降ってきた」オリパラ教育、他」(朝日新聞)、「国、人種超え一体感 来年も」(熊本日日新聞:共同通信配信)、IOCニュース:99年前にIOC旗の初掲揚、初めての選手宣誓のニュース(以上、舛本)

③東京都教育委員会制作人権学習教材ビデオ『Voice!』(舛本も監修)のうちオリンピック関連のパート視聴(8分)(舛本)

④オリンピック関連の映像
○『2004年アテネ大会 Bud Greenspan’s ATHENS 2004: Stories of Olympic Glory』
(Greenspan監督、2005年、94分)(前半)
Bud Greenspan監督の定番のオリンピアン英雄物語。ゲストのAndronikiさんの地元ギリシャ開催の大会。映像のオープニングはソクラテスの言葉から:「私はアテネ人でもギリシャ人でもない、世界市民だ!」。当時のIOCのロゲ会長は、「平和が必要だ、国籍、宗教、言語の壁を越えよう。オリンピック休戦はここギリシャから始まった」と開会式でスピーチ。「平和な世界の構築への寄与」を掲げる「オリンピズム」が訴えられる構成である。
前半は3つの物語:第1話は女子フェンシングのサーベル競技、この大会から取り入れられる。最後に残った4人の内2人はアメリカ選手。優勝したのはMariel Zagunis.。彼女はなんと繰り上げ出場の選手、ナイジェリアが選手を派遣しなかったからだ。本命のSada Jacobsonは3位に。Zagunisは北京大会でも優勝している。第2話は男子重量挙げ、ギリシャの英雄Pyrros Dimasの物語。彼は1992年バルセロナから3大会連続優勝、アテネは4大会目の連続出場、選手団の旗手を務める。これまで3大会連続の金メダル獲得は、ポケットヘラクレスと呼ばれたスレイマノグル(トルコ)以来。Dimasはアテネでは銅メダルに終わったが、表彰式ではスタンディング・オベーションの観衆達。表彰式が中断されるほど。ギリシャの英雄はその後政治家に転身。第3話は女子水泳バタフライ200m金メダリストのオティリア・イェジェイチャク(ポーランド)の物語。ポーランド水泳女子初の金メダリストは、アテネではその他銀2個取得の大活躍。英雄は帰国後は凱旋パレード。しかし、彼女がもっと有名になったのは、白血病の子供達のために金メダルをオークションで8万ドルで売って、その全額と医科大学に寄付したことである。「ハート・オブ・ゴールド」とGreenspanはこの物語では締めくくった。
終了後は恒例の情報交換会。外苑前の新しいお店でこぢんまりと開催。ここからの参加者も含め話題は尽きず、楽しく時間は過ぎました。

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)