第134回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年9月18日(水)18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①若手研究者による研究成果紹介:黒須朱莉会員による研究報告「近代オリンピックにおける国歌国旗廃止案について」
    オリンピックとインターナショナリズムに関連した研究内容、つまり1950年代~1960年代に開催されたIOC総会議事録・IOC理事会議事録・IOC理事会とNOCsの合同会議議事録等を基にして研究された結果を、資料をもとに発表して頂きました。その後に参加者より、様々な意見が出され、活発な討論が行われました。

    ②2020年オリンピック・パラリンピック東京開催決定について:2020年東京オリンピック招致決定に関する談義が活発に行われました。

・居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義、オリンピック招致決定、研究成果紹介についてなど話題は尽きませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

第133回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年8月21日(水)18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①1992年アルベールヴィル大会の閉会式(NHKの放映:日本語 1.5時間弱)
    前半:舛本より、GamesBids.comの招致候補都市の状況紹介、3都市比較分析、今後の重要な活動などの情報紹介

    後半:1992年のアルベールヴィル大会の閉会式のNHKの国際映像を観ました。森中直樹、草野満代両アナの実況です。開閉会式は仮設のスタジアムで執り行われました。開会式は式典基調でしたが閉会式は祝祭基調で繰り広げられます。閉会式の司会者はスキーリフトに乗って登場。各国の旗手とプラカード嬢が先に入場。例の奇抜な衣装です。続いて選手団の入場。各国選手団がまとまっての入場で少々残念でした。日本選手団は日の丸の小旗を掲げての入場。式典はギリシャ、フランス、ノルウェーの国歌と国旗掲揚から開始。五輪旗の手渡し式、続いてノルウェーの人々の入場。シロクマの氷の彫像に乗った王女と中性の服装をした兵士風の人々がバイキング船2隻を引いています。クリスティンとハーコンの2人のマスコットも登場しました。続いては、2人のOCOG会長の挨拶。スキー3冠王のジャン K キリーとミッシェル・バルニエ、サボア県議会議長です。サマランチIOC会長の挨拶と2人の会長へのオリンピックオーダー金賞の授与。今回はサボア県の13の山岳地方での広域開催。運営が大変であったようで、ボランティアへの謝辞も送られました。

    式典の後半はパフォーマンス。アコーディオンなどの地元の音楽と民族舞踊、フランスの大道芸やモダンダンス、アバンギャルドのパフォーマンスが演じられました。テーマは「雪と氷をテーマにスポーツとダンスの同化をはかる」というもの。舞台の中央は円形のアイスリンクでスケーター達の演技、リンクを取り巻く円形の周回では踊りやインラインスケート、自転車などのパフォーマンスが繰り広げられました。子ども達の登場が少ないと思っていたところに、サボア県の人々が自前のコスチュームで登場し、フォークダンスを披露します。多くの子ども達も輪になって踊っていました。太っちょのエンジェルが空を飛び、フーッと聖火を吹き消しました。最後は花火で祝祭のパフォーマンスの締めくくり。シンプルだけど暖まる演出の閉会式でした。

  • 居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義、オリンピック招致など話題は尽きませんでした。

 

 

JOC「オリンピック・コンサート2013」報告

Olympic_Concert20132013年6月23日(日)17:00-、まさにオリンピック・デー当日、今年のオリンピック・コンサートが開催されました。これはJOCによるオリンピック運動の一環として毎年実施されているものですが、今年は、9月7日の2020年東京招致決定に先駆けて招致機運の盛り上げも鑑み、6月23日のオリンピック・デー当日に東京国際フォーラムのホールAにおいて開催されました。飯森範親指揮「東京交響楽団」演奏、ナビゲーター藤本隆宏氏のもと、2時間半の映像と音楽の競演、JOCスポーツ賞受賞者でロンドン大会出場のオリンピアン・パラリンピアン、2014年ソチを目指すアスリート達の登壇もあり、彼らの活躍を音楽と映像とトークで振り返り、また激励をしました。

JOAは例年のようにPTを編成し、展示ブースを出して広報活動をするとともにオリンピック運動を展開しましたので、簡単に報告させて頂きます。

JOAの展示ブースは、昨年と同様2020年オリンピック・パラリンピック東京招致委員会ブースの隣で多くの人で賑わいました。今年のJOA展示のメインテーマは「日本のオリンピック・レガシー」。來田理事を中心とした広報委員会および東海地区会員、真田理事、田原会員らの総力を挙げた力作ポスターのパネル展示(クーベルタン、嘉納治五郎、1964東京オリンピック、およびJOAに関するポスター)とチラシの配布を行いました。佐藤会員の努力によって実現した1964年の公式ブレザーの展示には、寄贈いただいた藤崎テーラーも駆けつけて飾り付けしていただきました。聖火リレートーチ4本(アテネ2本、北京2本)の展示と記念撮影、JOA パンフとスポーツ芸術協会の機関誌の配布など、様々な広報活動を行いました。さすがに聖火リレーのトーチの人気は高く、多くの方々にトーチを手にして記念撮影をして頂くことができました。今回はポスターの字を大きくして読みやすいようにし、詳細はチラシで勉強していただく方式に変えました。用意したチラシ200部はあっという間に裁けました。東海大学学生PTメンバー(写真)や中京大学の院生さん達の力によって、今年も多くの方々にトーチを手に持って笑顔で写って頂きました。

3度目の有料のコンサートでしたが、今回も多くのオリンピアン達の参加もあり、お客さんも思った以上に多く(約3000人)、成功裡に終わったと思います。今後とも、6月23日のオリンピック・デーの関連事業として、その時期の土日に実施して欲しいオリンピック運動イベントであることを痛感しました。また、この様なコンサートに参加することによって、多くのオリンピアン・パラリンピアン達がスポーツと文化を融合するというオリンピズムの精神に触れていたのが嬉しい限りです。JOA展示の撤収を終えて有楽町駅に向かう地下通路には多くのファンの皆様が行列を作ってオリンピアン・パラリンピアンの帰りを待ち受けていたのが印象的でもありました。

当日はJOA会員には残念ながらあまりお手伝い頂けませんでしたが、佐藤会員を中心とするオリコンPTの皆様、どうもご苦労様でした。ご支援いただいた企業の皆様にも感謝申し上げます。

 

PT:藤原庸介副会長、和田恵子理事、來田享子理事、真田久理事、田原淳子会員、佐藤政廣会員、和田浩一会員、木村華織会員、和田拓弥・石塚創也会員(東海大学生)、東海大学大津研究室の学生4人、大野益弘会員、舛本直文(JOAオリコンPT代表)

聖火トーチ協力:サムスン電子ジャパン(株)、日本コカ・コーラ(株)

写真パネル展示協力:フォートキシモト(松原茂章会員)、『スポーツと芸術』(スポーツ芸術協会)

(文責・舛本直文理事)

第132回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年7月24日(水)18:00-20:00 (ご注意:定例の第3水曜日ではありません。)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 ローソンのあるビル・ボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①1992年アルベールヴィル大会の開会式(NHKの放映:日本語 2時間弱)
    前半:舛本より、GamesBids.comの招致候補都市の状況紹介、同サイトのオリンピック種目参入キャンペーン情報紹介
    後半:1992年のアルベールヴィル大会の開会式のNHKの国際映像を観ました。平野、工藤の両アナのコメントにはシンプルながらも含蓄があります。ヨーロッパ再編を遠心力(ソ連邦の崩壊)と求心力(EC)と表現し、また,ソ連やユーゴのように民族のアイデンティティ模索(分裂)とドイツの統一(統合)とも評します。1992年頃の時代状況をうまく表現していました。この1992年は同じ年に冬季大会と夏季大会が開催された最後の年になります。この大会には2人の組織委員会の委員長がいた珍しい大会でもありました。スキー3冠王のジャン K キリーとミッシェル・バルニエ、サボア県議会議長です。
    映像は1924年のシャモニー冬季大会(第1回大会)と1968年グルノーブル冬季大会も写しだし、フランスで3回目の冬季大会を紹介していきます。フランスの芸術は庶民的モチーフで演出されていました。フランスの大道芸を基調とした道化師2人が司会を務め、サボア県のローカル色も交えていました。プラカード嬢のファッションがとても奇抜です。雪だるまをモチーフとした丸いコスチュームがファッションのリーダーぶりを演出するのでしょう。ベートーベンの第九はEC統合の象徴の歌でもあり、東西ドイツ統一の象徴でもあります。開会式のアナウンスは手話でも通訳されていました。旧ソ連は五輪旗の元、5カ国に分かれて入場行進していました。カナダチームの入場が人気で、カルガリー大会の余韻がまだあったのでしょう。地元フランスでは開催国ながら3番目の規模のデレゲーションでした。開会式の儀式はプロトコル通り。開会宣言はミッテラン大統領でした。祝祭のパフォーマンスは少々退屈気味であったともいえます。
  • 居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義、少人数ながら話題は尽きませんでした。

第131回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年6月19日(水)18:00-20:00
  • 場 所:「新中野切手サロン」 参加者:6名
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①1992年バルセロナ大会の閉会式(NHKの放映:日本語 2時間強)
    <前半>舛本より、GamesBids.comのサンクト・ペテルブルグのアコード会議のプレゼン情報紹介、同サイトの2018年YOG候補都市の評価状況の記事の紹介
    <後半>1992年バルセロナ大会の閉会式のNHKの国際映像です。工藤、福島の両アナの解説。初のボイコットフリーの大会でしたが、組織委員会のマラガイ市長はオリンピック休戦も、ローマ法王の平和メッセージも、ロンドン合意も守られなかったと嘆きました。サマランチ会長は「私の街、バルセロナ」と呼び「皆さんやりましたね、最高の大会だ」と褒めていました。選手団の入場行進は無く、第九にあわせて旗手団が入場。日本の旗手は中田久美選手。ホセ・カレーラスが音楽監督、オヨスのフラメンコがやはり演じられます。プラシド・ドミンゴとコーラス隊がオリンピック賛歌を歌う中、16人のことも達が掲げるオリンピック旗が退場。聖火が消える際には、ビクトリア・ロス・アンジェルスによるあのパブロ・カザルスの「鳥の歌」が歌われました。平和希求の名ソングですね。芸術と平和の祭典はこのような演出が繰り広げられました。次回のアトランタの演出ではモダンダンスパフォーマンス。マスコットの「イジーWhatizit」も登場し、ジョンソン、バルセロナ市長にオリンピック旗が手渡されました。コンピュータ合成のマスコットは初めてですね。炎を基調とした閉会式は最後まで見ることができませんでしたが、会の最後にはNHKのバルセロナ大会総集編「鳥たちの歌」の冒頭を見ました。パブロ・カザルスが国連総会で演奏した映像の中では、カザルスの「バルセロナの鳥はピース、ピース、ピースとなく」というメッセージも紹介されました。なかなか良い総集編の出だしでした。やはりこの閉会式も「芸術と平和のメッセージ」満載の閉会式であったといえます。コロキウムの参加者からはなかなかすばらしい閉会式であったし、NHKのアナ達も良い解説をしていたと評判でした。

★居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義、少人数ながら話題は尽きないのです。