オリンピックレクチャー009&国際ピエール・ド・クーベルタン・ユースフォーラム参加報告会 開催のご案内

2008 年3 月に公示された新学習指導要領において、中学3 年生の体育理論の項目に「オリンピック」という文言が明記されました。また、東京オリンピック招致に際して、オリンピックに関する学校教材の制作など、日本国内においても様々なオリンピック・ムーブメントの普及・啓発活動が展開されています。

この度、日本オリンピック・アカデミーでは、カンタベリー大学(ニュージーランド)のサンディ・ソーン先生をお招きし、JOA オリンピック・レクチャー009 を開催いたします。ニュージーランドでは、初等・中等教育の保健体育科目とオリンピック教育を密接に関連づけたカリキュラムが展開されています。先進的なプログラムを誇る同国のオリンピック教育の中核を担われてきたソーン先生とともに、わが国におけるオリンピック教育発展のアイデアを探るまたとない機会です。

また、9月に開催される国際ピエール・ド・クーベルタン・ユースフォーラムに日本から初めて参加する、都立国際高校の生徒さんらもこの機会にお招きし、フォーラムで学んだことや他国の参加者との交流の模様を、思い出を交えて報告していただく予定です。

オリンピック・ムーブメントを最先端で伝えるソーン先生と次代のムーブメントの担い手たる若者たちに刺激され、今後のJOA の活動のみならず、我が国のオリンピック教育を推進するヒントが得られることでしょう。
会員の皆様には、会員ではない方々もお誘い合わせの上、是非ともご参加下さいますようご案内申し上げます。

日 時:2009 年10 月25 日(日) 13:30 より受付開始

場 所:東京都内(参加人数確定次第、メール、HP等にてお知らせします)

主 催:特定非営利活動法人日本オリンピック・アカデミー(JOA)

主 管:JOA ユース&レクチャー委員会オリンピック・レクチャー部門・オリンピック研究委員会クーベルタン研究部門

協 力:嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター

参加費: 無 料

→この企画の開催要項(PDF)をダウンロードする

<プログラム>
【第1部】 14:00~ オリンピック・レクチャー009 (通訳あり)
「ニュージーランドのオリンピック教育」
サンディ・ソーン氏 カンタベリー大学(ニュージーランド)
【第2部】 16:00~ 国際ピエール・ド・クーベルタン・ユースフォーラム報告会
東京都立国際高校の生徒2 名・教員1 名
【懇親会】 17:00~(会費制 一般5,000 円 学生3,000 円)

<申込み>
参加申込書(別紙)に必要事項を記入の上、担当者まで「件名:JOAレクチャー009」と記載したメールまたはFAXにてお申し込みください。
申込み期限は、10 月18 日(日)必着です。

→この企画の申込書(Word形式)をダウンロードする

JOA担当者:荒牧亜衣  e-mail:aramaki@mejiro.ac.jp(スパム対策のため全角表示)
Fax:(03)5996-3126

第86回JOAコロキウム 報告

日 時:2009年9月9日(水) 18:00-20:00
     (ご注意:定例の第3水曜日ではありません)
場 所:「新中野切手サロン」(地下鉄丸ノ内線「新中野」駅、4番出口)
      電話:03-6454-1405
      住所:中野区中央4-1-3 BONITA新中野ビル6階
           薬屋(一本堂)のあるビルの6階です。
テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:原点に帰れシリーズ:第3回目

題 材:『古代ギリシャからの贈り物』(NHKBS1 2004.5.6放送分)(50分もの)

1.原点回帰シリーズ第3回目:古代オリンピアの祭典競技の様子の映像でした。BBCが放送したもののNHKBS1版です。当時のオリンピアの祭典競技の様子を再現していくのですが、シドニー大会の現代オリンピック映像と比較したコラボレーションのつくりでした。英国のスワドリング教授が主な解説をし、ギリシャの研究者も補足する形で話が進みます。宗教上の祭典からレスリングなど裸の身体を賛美した当時の価値観をうまく構成していました。アリストテレスはペンタスロンを当時の最高の競技と称えたのこと。アスリート(アスロン=賞品を求めて競技する者)がポリスで賞品や地位などで優遇されたが、しかし、勝利という結果のみでなく流儀や気品も重んじられたそうで、これが現代のプロアスリートとの違いがあるのかも知れません。不可解な立ち幅跳びの技術はやはりわかりにくいですね。紙などの文字文化がまだの時代でしたから記録が不十分なのでしょう。

2.評価レポート解説:サマリーにある文言の表現から順位を予想し、具体的な改善指摘が何か紹介しました。

終了後は、いつものように「もんし」にて居酒屋談義で盛り上がりました。

第85回JOAコロキウム 開催報告

日 時:2009年8月19日(水) 18:00-20:00
場 所:「新中野切手サロン」
参加者:10人(学生・院生2名含む)
テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:原点に帰れシリーズ:第2回目題 材:『Ancient Olympia: The Museum』(オリンピアで購入してきた8か国語版のDVD)(63分もの)

 原点回帰シリーズ第2回目は古代オリンピアのミュージアム(「オリン
ピア考古学博物館」)の展示物の映像でした。ゼウス神殿を飾っていたとされる「東西の破風」、オイノマオスとペロプスの神話、ラピュタイとケンタウルスの神話が飾られていたとされます。また、ヘラクレスの12の偉業のレリーフもゼウス神殿を飾っていました。これらはミュージアムの一番広い部屋に飾られていますが、その再現の感受性には驚くものがあります。ヘラ神殿から発掘された「プラクシテレスの赤子のディオニソスを抱くヘルメス像」はさすがに圧巻です。ゼウス神殿前の三角柱の上に鎮座していた「パイオニオスのニケ像」も飛翔感あふれています。このDVDでは、各室の展示物が古い順に飾られている様子が相当詳しい解説とともに見られました。残念ながら日本語はおそらく機械翻訳かも・・・。古代オリンピアの祭典競技関連のものは今は古代オリンピックミュージアムの方に飾られています。

 終了後は、いつものように「もんし」で居酒屋談義で盛り上がりました。(今回は、懐かしい顔の参加がありました。)