投稿者「joa_admin3」のアーカイブ

2023年度 第2回(通算246回)JOAコロキウム[談話会]開催案内(2023/12/2)

JOAオリンピック研究委員会(コロキウム部門)では年度内に、4回のコロキウムを企画しました。新たな委員一同で協力し、これまでのコロキウム委員および参加者のみなさまへ、恩返しの意味も込めて開催したいと存じます。詳細はフライヤーの通りです。フライヤーはここをクリックしてください。

〈全4回のコロキウム(談話会)予定〉
 1回目 11/26(日)〈終了〉10名参加(うち非会員2名(一般0名 学生2名)
 2回目 12/17(日)10:00〜11:30
 3回目 1/13(土)  13:00〜14:30
 4回目 2/11(日)  13:00〜14:30

〈第2回(通算246回)開催概要〉
・開催日時 :12/17(日)10:00~11:30
・開催方法 :オンライン(zoom)、無料
・話題提供者:野上 玲子 会員(江戸川大学:講師)
・テーマ  :オリンピックと全体主義
・内容の概要:
近代オリンピックの理念は「スポーツを通じて世界平和に寄与すること」ですが、果たして東京2020大会は、どうだったでしょうか。
東京2020大会は、どんなに国民が開催反対を訴えていようとも、強行開催されました。
これは、日本社会の病理構造そのものを露呈する状況であったと同時に、全体主義的な様相も見え隠れしました。
現在、このようなオリンピック(スポーツ)にかかる諸問題と全体主義現象との接点を探りながら、そこに潜在する問題の真意、そしてオリンピックの理念を通じた開催の意義を哲学的な視点から日々研究に取り組んでいます。
皆さまと東京2020大会の振り返りを談話・共有できたらと思います。

〈申し込み方法〉
各日程の2日前の18:00までに、次のURLからお申し込みください。
https://forms.gle/wwJ5kcsSafNMLqJY7

※一度お申し込みくださった方には、以後、継続的にご案内します。
※お問い合わせは、上記フォームの備考欄、またはコロキウム専用メールアドレスで承ります。joa_colloquium*olympic-academy.jp(*を@にしてメールを送信して下さい)
※ご登録情報は、開催情報のご案内と、会の質の向上のみに使用させていただきます。
※会の質の向上のために録画させていただくことをご承知おきください。 再配信はありません。

委員一同、コロキウム開催当日にみなさまと談話(情報・意見交換)できることを心待ちにしております。

青柳 秀幸(オリンピック研究委員会副委員長、コロキウム部門責任者)

第46回JOAセッション開催要項/参加申込み案内(2023/11/09)

日本オリンピック・アカデミー「2023年度第46回JOAセッション」の開催概要をご案内します。

第46回JOAセッション開催要項(PDF)をダウンロードする

専用の参加申し込みフォーム(ここをクリック)
 

オリンピックの価値・魅力の再認識
〜パリ2024大会の取り組みを通して〜

 2024年7月に開幕する第33回オリンピック・第17回パラリンピック競技大会(2024/パリ、以下パリ2024⼤会)は、世界を覆った新型コロナウイルス感染症の影を抜け、新たな時代を拓く祭典となることが期待されている。それは、コロナ禍により史上初の 1 年延期となった第32回オリンピック競技⼤会 (2020/東京、以下東京2020⼤会)、そして選⼿や⼤会関係者をバブルの中に隔離しての開催となった第24回オリンピック冬季競技⼤会(2022/北京)と、従来とは⼤きく異なる形となった2大会が、オリンピックとは何かを問い直す機会となったからでもある。
 汚職事件や国際情勢が落とす影など、オリンピックを取り巻く状況には現在も厳しさが残る。しかしながら、世界中の選手たちが集った祭典がかけがえのない価値や魅⼒を持ち、人々の活躍や努力を介して新たな試みに挑む舞台となり、有形無形の影響を社会に与えてきたことも確かであろう。そこで、本セッションでは、パリ2024⼤会に向けた特徴的な取り組みや、様々な立場から見たオリンピック・パラリンピックのあり方を踏まえつつ、その価値や魅⼒を改めて⾒つめ直し、今後私たちがオリンピック・パラリンピックおよびスポーツにどのように関わっていくのか、考える機会としたい。2023_46th_JOASession-flyerのサムネイル

<日時> 
 2023年12月9日(土) 14:00〜17:00

<開催方法>
【会場】日本オリンピックミュージアム 先着70名
【オンライン】zoom 先着100名

<主催>
 特定非営利活動法人日本オリンピック・アカデミー(JOA)

<共催>
 公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)

<後援>
 国際オリンピック・アカデミー 
 国際ピエール・ド・クーベルタン委員会 
 外務省
 スポーツ庁 
 独立行政法人日本スポーツ振興センター
 公益財団法人日本オリンピック委員会
 公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)
 公益財団法人日本スポーツ協会
 公益財団法人ミズノスポーツ振興財団
 一般社団法人日本パラリンピアンズ協会
 特定非営利活動法人日本オリンピアンズ協会
 東京2020大会大学連携レガシーネットワーク 

<協力> 
 筑波大学オリンピック教育プラットフォーム

<参加費>
【会場】 ※JOM入館料を含みます
  JOA正会員/一般会員/賛助会員 1,500円
  JOA非会員  2,000円
  大学院生を含む学生および未就学児 無料
【オンライン】
  無料

<参加申込>
 2023年12月1日(金)までに参加申し込みフォームよりお申し込みください

<プログラム>
14:00~14:10 オープニング
 オリンピック賛歌
 主催者挨拶  JOA会長 真田 久
 共催者挨拶  JOC常務理事/オリンピック・ムーブメント事業本部長 小谷 実可子(動画)

14:10~14:40 招待講演「フランスオリンピック・アカデミーの取り組み」
 President of National Olympic Academy of France, Prof. Arnaud RICHARD(動画)

14:50~15:40 セミナー「パリ2024大会の特性とTEAM JAPANの取り組み」
 JOA副会長/セッション&レクチャー委員 結城 和香子
 JOC強化部部長代理 小林 亨

15:50~16:50 パネルディスカッション「それぞれの立場から見たオリンピックの価値・魅力」
 JOC アスリート委員/オリンピアン(体操・新体操) ⽥中 琴乃 
 JPCアスリート委員長/パラリンピアン(車いすラグビー) 三阪 洋行

 ダンススポーツ選手(ブレイキン) 河合 来夢
 JOAセッション&レクチャー委員 中水 陽子(モデレーター)

16:50~17:00 クロージング
 JOA副会長 結城 和香子

以下、希望者のみになります
17:00~17:30 オリンピアンによるJOMアテンド体験
18:00~20:00 懇親会

第46回JOAセッション開催要項(PDF)をダウンロードする

専用の参加申し込みフォーム(ここをクリック)

【セッションに関するお問い合わせ】
JOA事務局アドレス
 inform@olympic−academy.jp
 (スパム対策のため全角表示しています)

 

 

 

 

 

ロシア/ベラルーシのパスポートを持つアスリートの国際競技大会参加に関するIOCの対応(2023/8/1)

日本オリンピック委員会(JOC)のサイトに、ロシア/ベラルーシのパスポートを持つアスリートの国際競技大会参加に関するIOCの対応に関する直近の公表資料の和訳が掲載されました。訳は、JOA会員の來田享子さんと和田恵子さんが担当しました。

IOCが現在置かれた苦悩と現状をどのようにオリンピズムによって乗り越えるかが示された内容だと思いますので、ぜひご覧下さい。

好評資料の和訳は、以下URLよりご覧いただけます。
https://www.joc.or.jp/news/detail.html?id=16092

【急募】海外セッション派遣委員会:セッション参加のご案内

韓国・江原道で開催されます「KSOC Olympic Academy」への派遣依頼がありました。
旅費・宿泊費・交通費も全てKSOCが負担していただけるので、若手会員のみなさまにとってはよい機会と条件となります。これまでに冬季五輪を開催した日本・中国・韓国の3か国からの参加となるセッションです。

応募される方は、JOA事務局メールアドレス宛にメール表題を「KSOC Olympic Academyセッションへの応募について」として、ご連絡ください。海外セッション派遣委員会担当者より折り返し要項をお送りいたします。

JOAへの申込み〆切:2023年6月21日(水)

<概要>
○プログラム名:KSOC Olympic Academyセッション
○募集人数:若干名
○日時:2023年7月26日(火)~7月28日(金)
     現地着 25日、現地発29日
○場所:韓国・江原道 PyeongChang Winter Training Center
○言語:英語
○参加者:19歳~35歳のJOA会員
英語で円滑にコミュニケーションできること。過去にJOAセッション等のイベントに参加しているのが好ましい。
○費用:宿泊費(2人部屋)と現地交通費はKSOCで負担。
      航空券代は、プログラム終了後にJOC経由で振込。
○ 国内研修:1日程度で実施予定。

JOAコロキウム 第244回開催報告(2023/3/27)

第244回JOAコロキウム開催報告

日 時:2023年3月8日(水)15時00分~17時00分
場 所:JSOS スポーツマン・クラブ会議スペース
参加者:15名
テーマ:ロシア・ベラルーシ選手参加問題、第4回日中韓スポーツ大臣会合など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.ロシア・ベラルーシの選手参加問題:今回も様々な意見や情報が共有されました。
・IOCの2022年2月のロシア・ベラルーシ2か国の排除勧告の理由は2点:オリンピック休戦違反と両国選手の安全確保。今回のIOCの参加許可の方針の理由は、国連人権報告者による差別禁止という理由。果たして当初の2つの理由となった問題は改善されたのであろうか?
・OMの尊重か反ロシア・ベラルーシという市民感情か?この2つの軸足の置き方で真っ二つに分かれている状況。
・国連のギリシャ人の人権特別報告者は人権の専門家であるが、中立者としての意見ではあるが国連を代表する意見ではない、という補足も。
・「平和を大事にするかVSオリンピックが大事か?」日本としての考え方は、誰がどう纏めるのであろうか?JOA、JOC、国際政治学者など含めて公開議論をして政策提言をすべき、という意見。もし、スポーツ庁や文科省が「参加すべきではない」とすればそれは政治的介入。
・戦争中だからこそオリンピックで平和をVS戦争中はオリンピックどころではない、という対立に対して過去の歴史も振り返り慎重な議論が必要。
・IOCが最終的に決定すべき問題だが、それが決めがたい問題なので政治的利用を。理想と現実のジレンマがある。
・1980年のボイコット問題ではパスポートを発行しないという政治的圧力でごり押しされた。
・政治を動かす力がオリンピズム・パラリンピズムにはあるはず。政治力をどう排除するか?JOAは声明を発して存在感を示すべき、という意見も。
・1年前にIOCはインビテーションを発送するが、そこではNOCは意見表明などできず、「参加or不参加」のみの回答。もし、不参加ならばペナルティの対象に。IOCからの分担金など無くなるはず。
・裁判に喩えて、本問題の裁判官は?IOC?罰を下す力があるのか?罰を与えられるのは誰?NOC?アスリート?等
・ロシアのドーピング問題に関してもIOCは政治的判断をせず、IFに判断を任せるしかなかった。
・ロシア選手が出場してメダル取れば、直ぐにプーチンとの記念写真撮影などでロシアに利するだけであろう。ウクライナの選手達は戦争に参戦する代わりに競技で活躍する事が使命。
・IPCは現在態度不明。あるNFでは現場では本問題を全く考えていない。アスリート達の意見も上には上がってこない。
・戦争とオリンピック:過去には選手レベル、組織委員会レベルでインパクト与えるものがあったが、IOCレベルでインパクトを与えるものがあるのか?
・JOCのどこがどのような判断を下すか?しかし、判断するセクションはないし、JOCは判断しないであろう。
・IOCは平和の根拠をどうするのか?国連のスタンスは根拠にはなれない。IOCが独自の論拠を見いだすべき。JOA・JOCレベルでの議論も難しい。ユーロセントリズムからどう離れるか?グローバルサウスなどの意見や立場も考慮すべき。
・日本のACは機能しているのであろうか?今回IOCはACの意見も聞いた上で今回の方針転換を出したはず。
・アスリート・ファーストといいながらも実はアスリート・ラスト。スピークアウトできない選手達の現実。その場しか生きられない日本のアスリートの現実がある。そのため、選手による政治的発言の難しさ。一方、現実に的には一番最初に問題に遭遇するのがアスリート達。
・IOCは「ロシア・ベラルーシの選手達が政治的に中立で参加することが、如何に国際平和に貢献するのか?」というように、今回の方針転換がオリンピズムの究極的目標やオリンピック・ムーブメントの目標に合致するのか、明確に示すべきである。

2.その他
(1)日中韓三カ国スポーツ担当大臣会議
・2月9日にonlineで第4回日中韓スポーツ大臣会合が韓国主催で開催されたが、その成果文書である「2023ソウル共同声明」(日中韓におけるスポーツ協力強化についての共同声明)は未だwebsiteに掲載されていない。
(2)日本の文科省もサインした35か国によるロシア・ベラルーシ対応声明
・文科省のwebsiteには掲載されていない。イギリス政府のwebsiteには掲載されています。

Ⅱ.終了後は自由な情報交換
・久しぶりのドリンク付き意見交換会でした。

今季のJOAコロキウム委員会の皆様、またZoomも含めてご参加頂いた皆様、様々な意見の開陳や情報交換どうも有り難うございました。

Olympically, NAO MASUMOTO(自称:オリンピズムの伝道師)