年別アーカイブ: 2015年

2015年度 第38回JOAセッション開催報告

12月5日(土)、第38回JOAセッションが「オリンピック・ムーブメントとこれからのミュージアムを考える 2020年東京大会とJOAのイノベーションを視野に」をテーマに、武蔵野大学有明キャンパスで開催されました。当日は、昨年を上回る151名の方にご参加をいただき、盛況のうちに終了することができました。  第1部「オリンピック・ムーブメントにおけるミュージアム」では、ローザンヌにあるIOCのミュージアムについて、新ミュージアム・プロジェクトの全貌やミュージアムの使命と活動を報告するとともに、フランシス・ガベ会長からのメッセージも紹介されました。

第2部「国内オリンピック関連ミュージアムの実態と動向」、第3部「オリンピック・ムーブメントにとっての理想的ミュージアムとJOAの革新」では、国内の代表的事例として札幌ウィンタースポーツミュージアム、長野オリンピックミュージアム、秩父宮記念スポーツ博物館についてご報告いただくとともに、今年度のセッションが開催されたベイゾーンにゆかりのあるパナソニック株式会社、株式会社乃村工藝社にもご登壇いただき、オリンピック・ムーブメントにおけるこれからのミュージアムのあり方について構想しました。

アカデミーの語源となったプラトンの学園には、学芸の神々<ミューズ>の神々を祀る神殿がありました。IOAでもオリンピアの古代競技場の見学とともに、ミュージアムを研修プログラムに活用しています。今回のセッションで、国内アカデミーであるJOAがミュージアムを取り上げることによって、これからの日本のオリンピック・ムーブメントの展開に関する多くのヒントが得られたのではないかと思います。JOAは2020年大会を見据え、「オリンピズムの普及と浸透」に向けた取り組みをさらに積極的に展開していきます。
第38回JOAセッションの開催に当たり、ご協力、ご支援頂きました皆様に改めて御礼申し上げます。

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2015年度 日本オリンピック・アカデミー(JOA)「JOA特別コロキウム」

<企画の趣旨>
2020年東京オリンピック・パラリンピック大会関連のニュースが新聞の紙面やテレビ画面を賑やかしています。東京都のオリンピック・パラリンピック教育も提言をまとめましたし、東京都の2020年への取り組みも策定されました。多くの方針がまとめられつつあります。各大学も組織員会と連携しながら、また独自の取り組みも展開しているところです。しかしながら、まだまだその取り組みの具体案が見えてこない感もあります。 平成26年度のJOA特別コロキウムは大学連携関連で2012年ロンドン大会の「PODIUM」の活動内容について設立時からの理事であるVassil Girginov氏を招聘して情報提供を得ると共に,2020年東京大会に向けた日本の大学連携のあり方についてディスカッションを行いました.
今年度のJOA特別コロキウムは、昨年度の大学連携関連のトピックを深めるべく、引き続き大学の貢献策についてロンドンの事例に学ぶことにしました。特に、ロンドン大会時のPODIUM元事務局長のMatthew Haley氏をお招きして、実務担当者の立場から事務局の具体的な活動や課題について、また、昨年度の招聘者のVassil Girginov氏にはイギリスの各大学の研究面へのインパクトについて行った調査研究に焦点を当てて報告をいただくことにしました。
(付記:なお、このコロキウムは、JOAコロキウム部門の定常経費の他、(公社)全国大学体育連合の大学体育研究補助金の一部と首都大学東京「2020年未来社会研究プロジェクト」の助成金の一部を用いて開催される研究フォーラムとなります。)

 

主 催:(NPO法人)日本オリンピック・アカデミー JOAコロキウム部門

日 時:2016年2月7日(日)14:00〜17:00

場 所:学習院女子大学 7号館734教室

内 容:大学連携事業第2弾

テーマ:「2012ロンドンから2020東京へ:大学のコントゥリビューションを学ぶ」

司 会:舛本 直文(首都大学東京、JOA理事 研究委員会委員長)

講演1.「2012年ロンドン大会のPODIUMの実際的展開」(仮題)
演 者:PODIUM前事務局長 Matthew Haley 氏(現UK Sport)

講演2.「2012年ロンドン大会による英国高等教育機関の研究資質向上への寄与」(仮題)
演 者:Brunel大学Leader Vassil Girginov(昨年度の招聘者)

休 憩:
全体討議:

参加費:無料

参加申込:参加を希望される方は、下記のJOA事務局アドレスまでお申込みください。
メール送信の際には、件名を「JOA特別コロキウム参加申込み」とし、お名前・ご所属をお書き下さい(配布資料準備の都合上、必ず申込みを行って下さい)。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

◎申し込み締め切り:2016年1月28日(木)12:00(必着)

<JOA事務局アドレス>
magazine@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

備 考:本コロキウムには通訳はつきません。日本語と英語で行われますが、日本語の資料を準備します。

 

 

 

第161回JOAコロキウム 報告

第161回JOAコロキウム報告

日 時:2015年12月22日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:15名

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

内 容:
① 各種情報紹介:(舛本)
東京都オリパラ教育有識者会議最終提言と概要、IOCの倫理コードの最新版、朝日新聞の野球6チーム問題の紹介、2月7日開催予定のJOA特別コロキウム案内、他のニュースを紹介した.

② 2014年ソチ冬季大会開会式の前半(NHK:日本語 約3時間の前半約1.5時間) NHKは阿部・廣瀬の両アナ。開会式では、少女ルゴフちゃんによって、ロシアの歴史、文化、風土などがオーケストラやボリショイバレエ、国立サーカス団などの世界一流のパフォーマーたち3,000人によって演出されていきます。テーマは「ロシアの夢」、演出家はロシアのテレビ局のコンスタンティン・エルンスト氏、ロシアのマイナスイメージを払拭したいと言うことのようです。聖火リレーが広大なロシア国内を巡る様が印象深く描かれていきます。その後、入場行進を全部見ました。冬季初参加国は7カ国。インドはIOCから資格停止をされて独立選手としてIOC旗を掲げての入場。日本は最終ロシアの前に小笠原歩選手を旗手に入場しました。今回は、入場行進時間を短縮するため半周しかしません。なお、ロシアは大会前に「同性愛宣伝禁止法」を制定したため、独仏米などの大統領や首相が開会式をボイコットしました。そんな中、安倍首相や習近平主席は参列していました。政治がらみの開会式でした。

③ 「東京オリンピック@1964:日本選手団公式ユニフォームの変遷から見えてくるもの」(安城寿子氏)64年の日本選手団の紅白のユニフォーム。それが誕生するいきさつやデザイナー・テーラーの望月晴之氏の活躍やこだわりが紹介されました。全国のデパートのショーウィンドをこのユニフォームは飾ったそうですが、この公式服装が実現するまでに52年のヘルシンキ大会からのこだわりがあったことは知りませんでした。あの赤い生地へのこだわりも紹介していただきました。秩父宮のアドバイス、「ナショナルカラーをつくれ」が大きな役割を果たしたようです。

終了後は,いつもの情報交換会.参加者が多くて会場が大変でした。今回はプレゼント交換大あみだくじ大会も開催し、参加者にはオリンピックグッズを中心に素晴らしいプレゼントが手渡されました。

2016年度 海外セッション派遣募集のご案内

JOA海外セッション派遣委員会からのお知らせです。
国際オリンピック・アカデミー(IOA)より、2016年度に開催されます各種セッションの案内が届きましたのでお知らせいたします。

ギリシャ・オリンピアで開催されるIOAの各種セッションは、世界各国のNOC/NOAを代表して、古代オリンピック発祥の地「オリンピア」に一堂に会し、オリンピズムを通じて国際交流ができるまたとない機会です。ふるってご応募ください。
JOAへの応募の締め切りは、2016年1月22日(金)です。

応募される方は、JOA事務局メールアドレス宛にメール表題を「海外セッション派遣の応募について」として、ご連絡ください。 担当委員会より折り返しエントリー用紙をお送りいたします。

なお、下記の各種セッションの情報はJOAのHPにも掲載されていますので、テキストメールが読みづらい場合は、HPをご覧ください。

(注)
JOAの活動(オリンピック・ムーブメントの普及)に積極的に関わって来られた会員、および今後そのように関わっていただける方をIOAに推薦したいと思います。そうした観点からの選考会を2月上旬に行う予定です。

2016年度に募集するIOA主催のセッションは以下の通りです。

1.   第56回 国際青年セッション(男女各1名)

期日:2016年6月11日〜6月25日

MAIN TOPIC:    “Olympism as an effective tool for development and sustainability”

SPECIAL TOPIC:  “Olympic Values-based learning as an effective tool for environmental protection”

参加資格: 20から35歳でJOAセッションに参加していること、IOAの教育的な意義を理解していること。
英語、フランス語、ギリシャ語のいずれかに堪能なこと。

費用負担: 各国男女一人ずつの航空料金の50%をIOCソリダリティが負担。残りは本人負担。
ギリシャ国内の滞在費、交通費はIOA負担。

募集人数: 男女各1名

 

DATES OF THE SESSION
Arrival in Athens:        Saturday, 11 June 2016
Opening Ceremony (in Athens):  Sunday, 12 June 2016
Departure for Olympia:        Monday, 13 June 2016
Works of the Session: 
          Tuesday, 14 June – Thursday, 23 June 2016
Departure from Olympia:         Friday, 24 June 2016
Departure from Athens:        Saturday, 25 June 2016

 

2.   第23回 大学院生オリンピック研究国際セミナー(1名)

期日:2016年9月1日〜9月30日

MAIN TOPIC:  “The Olympic Games and the Olympic Movement: Past, Present and Future – An Analysis from the Historical, Philosophical and Social Perspectives ”

SPECIAL TOPIC:  “Olympism in praxis: The environmental protection”

参加資格:  45歳以下で英語に堪能であること

発 表:  オリンピック研究に関する論文の要約(A4で2枚)を5月17日までに提出

費用負担:   渡航費は本人負担。ギリシャ国内の滞在費はIOA負担。

募集人数:  1名

 

DATES OF THE SESSION
Arrival in Athens:       Thursday, 1 September 2016
Arrival in Olympia:      Saturday, 3 September 2016
Works of the Seminar:     Monday, 5 – Wednesday, 28 September 2016
Departure from Olympia: Thursday, 29 September 2016
Departure from Athens:    Friday, 30 September 2016

3.   国際オリンピック・アカデミー(IOA)大学院修士課程プログラム

POSTGRADUATE TITLE

The Master’s degree Programme’s title is “Olympic Studies, Olympic Education, Organization and Management of Olympic Events”

IOAでは2009年からギリシャ・スパルタにあるPeloponnese大学と連携し、大学院修士課程プログラムをスタート。3セメスター制のプログラム。

期日:    第1セメスター 2016年9月中旬から9週間

費用負担:   渡航費は本人負担。学費に関してはJohn S.Latsis基金により一部免除。

学費:3セメスター3000ユーロ

→ 大学院プログラムについてご興味ある方には別途詳細をお送りします。

 

各セッションのJOAへの申込み〆切:2016年1月22日(金)