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第154回JOAコロキウム 報告

第154回 JOAコロキウム報告

日 時:2015年5月13日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:10名(学生1名含む)

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

内 容: ① IOA理事者セッション報告(舛本)
5月2-9日の間のIOA理事者セッション参加報告を行った.レポートと写真による説明.7年ぶりの訪問.IOAに新規のものは,講堂ホール入り口のスピリドン・ルイスの彫像,2004年アテネ大会のアーカイブス・ミュージアムの設置,構内Wi-Fiの整備である.クーベルタン・ステラ周辺のサイプラス(糸杉)が成長しているが,ギリシャ大火の後,JOAも融資で寄付を募って募金したことが思い出された.他はほとんど変わらず,古代から時がゆったりと流れる空間なのかもしれない.
② 2010年バンクーバー冬季大会開会式前半(NHK:日本語 約1.5時間)
アナウンサーは青山.武田の両アナ.ゲストは無し.さて,夏冬大会を通じて始めて屋内スタジアムでの開会式です.カナディアン・ロッキーからスノーボーダーの大滑降,それが会場の特設スロープにジャンプで登場する演出.BCプレイスの屋内スタジアムにファースト・ネイションズの4先住民族の文化と近代カナダのパフォーマンスが融合されたウェルカムです.300人が集まり大太鼓をたたいて選手を迎えます.選手団入場では82のNOCsが参加し,日本選手団の旗手は岡崎朋美選手.スイスが大選手団を送り出していました.途中にはサマランチ元会長の姿も見えました.
③ 野崎先生出演のMXTVの鑑賞:
スターターの極意,1964年次のお仕事など興味深く拝見しました.大好評でした.

終了後は,いつもの情報交換会.様々な話題に花が咲きました.

 

 

2015年度JOA総会のご案内

 

通常総会を下記の要領で開催いたします。お忙しいこととは存じますが、会員の皆様のご出席を頂きたく、ご案内申し上げます。午後1時半より、結城和香子氏(JOA会員、読売新聞編集委員)を講師としてお招きし、JOAオリンピック・レクチャー026「アジェンダ2020を読み解く(仮)」を行いますので、ぜひご参加ください。

※今年度はJOAセミナーの同日実施はありませんので開始時間にご注意ください

日 時     2015年5月31日(日) 15:00~16:30

場 所     明治大学 駿河台キャンパス  アカデミーコモン9階309B

〒101-8301千代田区神田駿河台1-1
http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html

会員は以下のリンクから総会出欠届を提出してください。

総会出欠届を提出する(会員のみ)

 

 

 

JOAオリンピック・レクチャー026 開催案内

下記要項にて、JOAオリンピック・レクチャー026を開催いたします。

  • 非会員で参加をご希望の方は、JOA事務局までメールにてご連絡ください。
  • 会員は、当日15時より総会が実施されますので、総会出欠届とあわせてレクチャーへの出欠をご提出ください。
    会員専用総会出欠届サイトにアクセスする

 

<趣 旨>
2014年12月にIOCは、「オリンピック・アジェンダ2020」を公表した。この計画は日本でも大きく報道されたが、その内容の多くは、野球・ソフトボール等の新種目の採用の可能性や会場の分散開催の見込みなど、ごく一部の情報がクローズアップされ、アジェンダ2020の理念や全体像にはほとんど関心が向けられていない状況である。2014年度JOAセッションでは、猪谷千春IOC名誉委員からアジェンダ2020について言及があったが、IOCの公表前ということで内容については、ほとんど触れることができなかった。
IOCは、なぜアジェンダ2020を作成し、そこにはどのような理念が盛り込まれているのか。そしてIOCは、今後、オリンピック・ムーブメントをどのように展開しようと考えているのか。今回のレクチャーでは、これらの問いについて考えたい。そこで、「オリンピック・アジェンダ2020を読み解く」と題して、講師に読売新聞編集委員の結城和香子氏をお招きし、日本であまり報道されてこなかったアジェンダ2020の全体像や策定の経緯等について解説をいただきながら、これからのオリンピック・ムーブメントの方向性について考える機会としたい。

日 時: 2015年5月31日(日)13時30-

場 所:明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン9階309B
〒101-8301千代田区神田駿河台1-1 (地図別紙)
http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html

テーマ:アジェンダ2020を読み解く(仮)

講 師:結城和香子氏(JOA会員、読売新聞編集委員)

 

 

第153回JOAコロキウム 報告

第153回 JOAコロキウム報告

・日 時:2015年4月1日(水)18:00-20:00 (エイプリル・フールの日ですが,実施します)

・場 所:「新中野切手サロン」
(地下鉄丸ノ内線「新中野」4番出口徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)

・テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

・内 容: 2008年北京大会の閉会式(NHK:日本語  約2時間もの)

アナウンサーは青山.内山の両アナ.閉会式の演出もチャン・イーモウ監督.テーマは,”Reunion of joy, reunion of friendship.” 監督は,選手のための閉会式を目指し,テーマの一つには中国の多様な民族の文化を表現するとされた.大太鼓の演出からスタートし,人海戦術で大パフォーマンスを展開する.途中には男子マラソンの表彰式が執り行われた.優勝したケニアの故ワンジルは日本で「ガマン」を教わったと青山アナが紹介する.新しく選出されたアスリート委員達がボランティアに花束を捧げ,リュー・キ組織委員会会長は,大会のテーマOne World, One Dream! の元,大成功を謳い上げた.IOCロゲ会長はTruly exceptional Gamesと北京大会の成功を称えた.ロンドンへのハンドオーバー・セレモニーでは,ロンドン名物のダブルデッカーが登場し,ギタリストのジミー・ペイジ(レッド・ツッペリン)の登場で盛り上がる中,イングランドサッカーチームのキャプテンであるD・ベッカムが登場し,ボールを選手団に向かって蹴り込み,ロンドン大会へのキックオフを演じた.ロンドンのテーマは「若者やこどもたちの参加」である.聖火が消える演出では,飛行機のタラップで旅立つ世界各国の選手団の代表が,開会式でも登場したあの絵巻物を使って,静かに消し去った.閉会式セレモニーの後は,大パーティとなるが,フィールド内に「記憶の塔」が演出される中,プラシド・ドミンゴが登場してデュエットで歌い上げた.平和のメッセージもが発せられたが目立たなかった.最後は花火で締めくくりである.こうして最後のパートのカーニバルが続く中,映像は終了した.

終了後は,いつもの情報交換会.様々な話題に花が咲きました.初参加の小林さんから紙芝居や2020年に向けた盛り上げ活動の話,プロ野球開幕の話題など話が弾みました.JOA観桜会も企画しましたので,参加の確認も.

 

 

 

第152回JOAコロキウム 報告

第152回 JOAコロキウム報告

・日 時:2015年3月11日(水)18:00-20:00

・場 所:「新中野切手サロン」

・参加者:10名
(9名+17才の高校生フェンサー小山君ゲスト参加. 祝アジアユース選手権大会優勝!)

・テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

・内 容:
①ロンドンのオリンピック・パラリンピックのレガシー調査報告(舛本)
2月28日-3月5日のロンドン調査報告.特に,オリンピックメダリストで唯一のノーベル平和賞受賞者であるPhillip Noel-Baker卿の平和運動の足跡(Crystal Palaceのピース・レリーフ探し, Archwayのノエル・ベーカー平和ガーデン探訪,Sloane Square近くの元住居探索),大学連携事業調整機関PODIUMのその後の状況ヒアリング(元事務局長と閉鎖経緯),Queen Elizabeth Olympic Parkの改築状況の調査結果などについて写真とともに報告した.

②2008年北京大会の開会式(NHK:日本語 約4時間もの,後半45分)  
NHKの中継は青山裕子アナと三宅民雄アナの二人.ゲスト谷村新司氏です.北京大会の開会式は4時間にも及ぶ大絵巻と長時間の入場行進に後半の公式セレモニーです.演出は世界的に著名な映画監督チャン・イーモウ.今回は,リュー・キBOCOG会長挨拶,IOCロゲ会長挨拶,開会宣言,五輪旗入場・掲揚,オリンピック賛歌,選手宣誓・審判宣誓,場内聖火リレー,最終点火と儀式が進行します.ロゲ会長のスピーチには,以下の追加があった.「オリンピックは競技だけではない,人種,ジェンダー,宗教や政治体制に関わりなく204のNOCが参加する平和の祭典である」.さらに選手達に,オリンピックの3つの価値:Excellence,Friendship,Respectの大切さに初めて言及した.しかし,BOCOGの公式報告書にも中国の新聞によるスピーチ全文にもこの部分の記載がない.おそらく,ロゲ会長が最初に出したスピーチ文に後から追加したためであろう.この重要な記録がないのが残念である.56の民族衣装を着た漢民族の子ども達によるオリンピック賛歌,風が吹き出す国旗掲揚ポール,最終点火者のリ・ネイなどが印象に残った. ところで,国際クラーク高校在学中のフェンシング(サーブル)選手である小山君が特別に参加してくれました.アジアユース大会で優勝したとのこと,お目出とう! 普段はJISでアカデミーの選手達と一緒に練習しているそうです.2020年に向けてトレーニングに励んでいる中,オリンピック運動について学ぶ彼の姿勢に,参加者も大賞賛でした.