第205回JOAコロキウム報告

第205回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年8月20日(火)18:00-20:00

・場 所:Japan Sport Olympic Square (JSOS)の3F「スポーツマンクラブ」

・参加者:10名(ゲスト1名、学生1名を含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

・内 容:
情報提供
①川越市開催のJOCオリンピックコンサートでのJOA展示ブース設置報告(青柳会員)

②オリンピック関連情報の提供
・TOCOG関係:韓国が東京2020大会の聖火リレールート地図に竹島が記載されていることにクレーム(Inside Games)。東京五輪、大会スローガン選定へ 今夏中に結論(東京新聞)、「東京2020NIPPONフェスティバル」の一環で「東京2020オリンピック・パラリンピック能楽祭」プログラムアップ(TOCOG)、「東京2020みんなのフードプロジェクト 日本の「食」を選手村アスリートへとどけよう! あなたのメニュー募集キャンペーン 募集開始のお知らせ」(TOCOG)、パラ大会スケジュール発表(以上舛本)
・その他:「聖火は照らす(4)急ごしらえの人権条例、「降ってきた」オリパラ教育、他」(朝日新聞)、「国、人種超え一体感 来年も」(熊本日日新聞:共同通信配信)、IOCニュース:99年前にIOC旗の初掲揚、初めての選手宣誓のニュース(以上、舛本)

③東京都教育委員会制作人権学習教材ビデオ『Voice!』(舛本も監修)のうちオリンピック関連のパート視聴(8分)(舛本)

④オリンピック関連の映像
○『2004年アテネ大会 Bud Greenspan’s ATHENS 2004: Stories of Olympic Glory』
(Greenspan監督、2005年、94分)(前半)
Bud Greenspan監督の定番のオリンピアン英雄物語。ゲストのAndronikiさんの地元ギリシャ開催の大会。映像のオープニングはソクラテスの言葉から:「私はアテネ人でもギリシャ人でもない、世界市民だ!」。当時のIOCのロゲ会長は、「平和が必要だ、国籍、宗教、言語の壁を越えよう。オリンピック休戦はここギリシャから始まった」と開会式でスピーチ。「平和な世界の構築への寄与」を掲げる「オリンピズム」が訴えられる構成である。
前半は3つの物語:第1話は女子フェンシングのサーベル競技、この大会から取り入れられる。最後に残った4人の内2人はアメリカ選手。優勝したのはMariel Zagunis.。彼女はなんと繰り上げ出場の選手、ナイジェリアが選手を派遣しなかったからだ。本命のSada Jacobsonは3位に。Zagunisは北京大会でも優勝している。第2話は男子重量挙げ、ギリシャの英雄Pyrros Dimasの物語。彼は1992年バルセロナから3大会連続優勝、アテネは4大会目の連続出場、選手団の旗手を務める。これまで3大会連続の金メダル獲得は、ポケットヘラクレスと呼ばれたスレイマノグル(トルコ)以来。Dimasはアテネでは銅メダルに終わったが、表彰式ではスタンディング・オベーションの観衆達。表彰式が中断されるほど。ギリシャの英雄はその後政治家に転身。第3話は女子水泳バタフライ200m金メダリストのオティリア・イェジェイチャク(ポーランド)の物語。ポーランド水泳女子初の金メダリストは、アテネではその他銀2個取得の大活躍。英雄は帰国後は凱旋パレード。しかし、彼女がもっと有名になったのは、白血病の子供達のために金メダルをオークションで8万ドルで売って、その全額と医科大学に寄付したことである。「ハート・オブ・ゴールド」とGreenspanはこの物語では締めくくった。
終了後は恒例の情報交換会。外苑前の新しいお店でこぢんまりと開催。ここからの参加者も含め話題は尽きず、楽しく時間は過ぎました。

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