JOAコロキウム 第216回報告&第217回開催案内

第216回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2020年9月16日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:8名
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

1.情報提供
◎オリンピック・パラリンピック関連情報の提供
1)日本スポーツ学会動画:刈屋富士雄「2020年東京大会へのロードマップ」(約49分)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=124&v=IEk-6mtf2XU&feature=emb_logo
(舛本提供)

2)カルティベータの動画=「日本の部活を含めたスポーツ文化」日独比較スポーツ文化論「サンドラ・ヘフェリンさんスタディートークShortV」(5:43)
https://www.youtube.com/watch?v=-zI-7RuzboQ&t=268s(宮嶋泰子会員提供)

3)人権と数字 シリーズ全3回 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 レギュラトリストラテジー 東京五輪「オリ・パラ同時開催」の経済効果を試算してみた(初出:2017年)
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/strategy/cbs/jp-cbs-human-rights.pdf(森田明彦会員提供)

4)舛本配布資料
①性的少数者の拠点、10月開所 五輪・パラ開幕に向け、東京(中日新聞20200907)
②陸上女子のセメンヤ選手敗訴確定 新規定問題で(共同通信20200909)
③Japan to allow foreign athletes to enter country to aid Tokyo 2020 preparations(ITG 20200913)
④東京五輪は「新型コロナに関係なく開催」 IOC副会長(時事通信20200907)
⑤五輪へ、感染対策本格化 IOC会長表明 ワクチン、開催条件にせず(中日新聞20200911)
⑥【全⽶OP制覇】⼤坂なおみ〝抗議マスク〟が五輪憲章を変える!(東スポweb20200914)
⑦大坂なおみの行動はスポーツの政治利用 それは五輪プロ化の帰結だ(武田薫 月刊現代20200912)
⑧大坂なおみは「ソーシャル・ジャスティス」全米2度目Vを各国メディア絶賛(NumberWeb20200913)
⑨大坂なおみ「どんなメッセージを受けとった?」スポンサー失うリスクも貫いた覚悟(デーリー20200913)

2.自己紹介・近況報告等

3.意見交換:
1)共通テーマ1:日本スポーツ学会動画:刈屋富士雄「2020年東京大会へのロードマップ」(事前配付資料をもとに、再確認):刈屋氏の言う「全てをそぎ落として残るものは命がけの競技」かな? 参加者はトップアスリートに限らず「参加することに意義がある」ので多くのマイナーなアスリートもIOCのソリダリティで参加しているが、、。

2)共通テーマ2:カルティベータの動画
・日独比較スポーツ文化論から、日本の体育会系スポーツ文化に関して意見交換。「大坂なおみの行動は彼女が日本の部活出身者であったら可能であっただろうか?」との問題意識。体育会の他にも宝塚音楽学校や高校のブラスバンド部にも見られる日本の集団文化。明治の文明開化以来の身体訓練も影響。文化相対主義と切り捨てるのではなく、その文化の社会構造等背景を探る必要。IOCの反体罰キャンペーンとJOCの対応を見守る必要性。東京大会で変革できるか?

3)共通テーマ3.デロイトトーマツ:「東京五輪「オリ・パラ同時開催」の経済効果」の資料に関して意見交換。パラを先に開催する案、パラを内包しているスポーツ団体の少なさ。日本財団が退いた後の日本のパラ競技界が心配。人権がらみであること、同時開催のイメージは?共生社会に向けては?同時開催の諸問題などに関して意見交換。

4)東京2020大会の延期問題:先月のコロキウムから引き続いての意見交換
・調整委IOCコーツ副会長の観測気球的発言とIOCバッハ会長の打ち消し発言。スポンサーのつなぎ止めの発言意図や何としても開催したいIOCサイドの姿勢表明か。9月15日のTOCOGの理事会開催と約60の見直し項目と予算削減案など今後のTOCOGの活動などに関して意見交換

5)大坂なおみの反人種差別行動:事前配布のメディア資料に基づいて意見交換
・「政治をスポーツに持ち込むな」というスポーツ観は? 本件に関して議論が少ない日本の現状こそ問題。
・全米オープンだったから可能でもオリンピックでは可能だったろうか?大坂なおみの日本のスポンサー各社が外国のメディアからの取材に対し「ノーコメント」とだんまりを決めたことの問題点。
・かつては3.11の際にも福島の放射線状況でSNS発言をすると選手のスポンサー社からだめ出しがあった経緯も。
・全米での無観客であったからこそ実行でき影響も大きかったのかも?観客を入れる全仏ではどうなるか?
・批判を怖がって反対意見を発信しない日本人、それは文化なのか?そうなる社会の背景まで探る必要がある。
・「政治問題ではなく人権問題」であり丁寧な切り分けが必要。しかし、人権問題がアメリカでは国内政治問題になる現実もあり、切り分けの難しさ。
・「アスリートである前に一人の人間である」という在り方が全米プロでは容認され、マスクのデモンストレーションも許可されたが、日本社会での難しさ。日本の特殊性の問題になろうか。
・人々のスタンスの表明の仕方の難しさ、「企業として」というが、そこには多様な意見の人々が現実には存在するはず。日本社会の難しさ:「出る杭は打たれる」現状や「いじめ」が現に存在する学校社会での人権教育や民主教育の困難さも。

4.終了後:online乾杯(参加者4名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。

 

第217回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2020年11月18日(水)18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議(JSOSのスポーツマンクラブも検討)
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますのでご準備ください。先にPC上で開いておくと簡単に「画面共有」でできます)。操作が難しい方は、wordでもpdfでも添付ファイルで舛本までお送りください。
②意見交換:今回も共通テーマは自由テーマとします。参加者はご希望をお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!

・定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
・会 費:無料
・情報交換会:(ドリンクは各自で準備)

☆入室・退室は自由です!
☆通信回線の状況次第で、途切れる可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp
(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:11月15日(日)17:00

 

2020特別コロキウム開催案内

1.主 催 :特非日本オリンピック・アカデミーJOAコロキウム部門
2.日 時 :2020年10月31(土)午後13:00-16:00
3.開催方法:Online Zoom会議
4.テーマ :「東京2020大会の延期とPost COVID-19のオリンピックの新しい形」

特別コロキウムの詳細については、後日ご連絡いたします。