JOAコロキウム 第219回報告&第220回開催案内

第219回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2021年1月27日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:14名
・テーマ:自由テーマ(特に「東京2020」の開催に関して)

1.情報提供
◎オリンピック・パラリンピック関連情報(資料)
1)多摩市・国士舘:オリ・パラの理念と歴史に関する巡回セミナー(青柳委員)
2)インタビュー記事「人命最優先で検討を(20210125神奈川新聞)(舛本) 
3)「転換へ 東京五輪・パラリンピック」(20210126あかはた)(舛本)
4)「習近平主席がバッハIOC会長と電話会談」(20210126人民日報日本語版)他2022北京大会関連計3点(森田会員)
5)その他、IOC news、 New York Times、The Times、Inside the Games、朝日新聞、日刊スポーツ、報知新聞、デイリー、中日スポーツなど「東京2020大会」の開催に関する記事多数

2.意見交換:
1)共通テーマ1:「東京2020大会」開催可否関連
・開会式・閉会式などにIOCはオリンピック・ムーブメント(OM)の展開が必要。
・開催の可能性はアメリカのバイデン新大統領の意向次第、という意見もある。
・国際外交上、2022年北京冬季大会が開催されるならば東京2020大会も開催しなくてはならないという意見
・ワクチンの選手優先接種は間違いである。WHOもそう指摘。ワクチンの配給状況も国によるし扱いも不明である。
・大会開催ならば、聖火リレーも含め余分なことを除外して実施すること。
・現状では開催できる状況にはない。日本の感染状況や医療サポート面からも困難である。開催強行すれば「愛されないオリンピック」になってしまい「オリンピックの終わりの始まり」となってしまう。
・中止の場合の保障問題は? IOCとTOCOGのどちらが言い出しっぺになるのか? 各国の国旗制作やホストタウンのワッペン制作、記念切手の制作など、準備に取り欠かざるを得ない状況。中止の場合の保障は大変な問題となる。
・外国と比較して日本は安全な国と見なされている。「日本の方が安全だ、早く日本に行きたい」という声もある。
・「平和の祭典」というがその「平和」とは分かっているのだろうか? 「人命が大切」といっても、このコロナ禍の状況でも働かざるを得ない人もいる現実。もっと人々の「生活世界」に根ざした議論が必要。
・IOCもTOCOGも決定しないので、政府が決定するしかない。その場合には国民にしっかり語りかける必要がある。
・政府のPCR検査体制も含め、感染症対応は不明瞭。民間の検査数もカウントされないなど理解できない状況にある。
・今は開催するという前提で準備に取りかからざるを得ない現状にある。全ての国が参加するとは限らないが、、。
・メディア側にもオリンピックの伝え方に問題があると考える。(オリンピックの理解不足?)
・オリンピアン達にもオリンピアン達を育てる側にも問題がある。開会式の意義なども十分に理解していない選手もいる。今はJOCがオリンピアン教育も展開してはいるが、YOG参加選手たちを含め状況は改善されて行くことを期待する。
・「どのようにすれば大会の開催が可能か?」も考える必要がある。競技数の削減、種目削減、無観客、参加国数減など。
・現実主義(永田町の論理や一般国民の理解度)とオリンピックの理想主義の乖離
・感染対策で新しいテクノロジーの登場の可能性も。
・「東京2020大会」の開催に関わらず展開すべきOMや遺すべきレガシーもあるはず。オリンピック・パラリンピック教育もその一つ。東京都の教育実施状況は不明確であるが、緊急事態宣言時の一斉休講のあおりを受け時数確保でオリンピック・パラリンピック教育どころではない様子。ホストタウンにより地域や一般の国際交流や異文化理解も重要であるが、online等交流に制限されている現状。
・パラリンピックの在り方についても考えるべき。この状況下でオリンピックから離れるなど、今後の在り方を再考する必要性。
・大会中止でも展開すべきイベントやonlineで可能なOMなどにより、なにを遺して引き継ぐか、その視点が重要。
・4年に1回にかけている選手たちの存在、彼らの練習や努力が報われるように配慮することも必要。
・などなど、様々な意見が率直に出されました。

2)共通テーマ2:2021年北京冬季大会関連
・「習近平主席がバッハIOC会長と電話会談」(20210126人民日報日本語版)を参考に、中国の姿勢の紹介。
・IOCバッハ会長は肯定的に捉えている。「グリーン、インクルーシブ、オープン、クリーン」のコンセプトに理解を示すが、一方で新疆ウィグル自治区の弾圧や人権問題、香港弾圧などでボイコット運動が各国選手たちからも展開されている現実あり。
・「東京2020大会」が中止になれば北京大会の開催も危ないという現実もあること。

3)その他の情報共有など
・WHOのワクチンスタンス、代表内定者アンケート(朝日新聞デジタル)、ホストタウン、聖火リレー、LGBT法制化要求などの情報を共有しました

3.終了後:online乾杯(参加者5名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。(今回は:イギリス・ギリシャから帰国したばかりで自主隔離中の参加者に成田空港の新型コロナ水際感染対策状況や外国の日本の見方などもお話していただきました。貴重な情報どうも有り難うございました。)

 

第220回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2021年2月17日(水)18:00-20:00(日時に注意)
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「自由テーマ」
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますのでご準備ください。先にPC上で開いておくと簡単に「画面共有」でできます)。操作が難しい方は、wordでもpdfでも添付ファイルで舛本までお送りください。
②意見交換:今回も共通テーマは自由テーマとします。参加者はご希望をお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!
・定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:(ドリンクは各自で準備)

☆入室・退室は自由です!
☆通信回線の状況次第で、途切れる可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp
(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2021年2月14日(日)17:00