JOAコロキウム 第220回報告&第221回開催案内

第220回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2021年2月17日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:14名
・テーマ:自由テーマ(特にTOCOG森元会長発言・辞任問題に関して)

1.情報提供
◎オリンピック・パラリンピック関連情報(資料)
1)森氏女性蔑視発言「一般社会では謝罪では済まない」オリンピズムの伝道師
 (舛本 毎日新聞20210207)
2)「森氏がやめて済む問題ではない」 來田享子・中京大教授(毎日新聞20210210)(舛本) 
3)「東京オリンピック2020テーマ:人権思想家として(森田会員ブログ February 14, 2021)              https://ameblo.jp/fwge1820/entry-12653978334.html
4)その他、IOC news、BBC、AP、Reuter、New York Times、Newsweek、Inside the Games、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、東京新聞、日刊スポーツ、報知新聞、デイリー、The Pageなど「東京2020大会」に関する記事多数

2.意見交換:
1)共通テーマ1:TOCOG森喜朗元会長女性蔑視発言・辞任問題関連
・森元会長問題発言はこれまでも多々あったが、何故今回取り上げられたのか?聞いて笑っている取り巻き体制も問題。
・女性蔑視発言だけではない、多くの問題を孕んでいることを明らかにした発言。ジェンダー・ギャップ、男性中心社会、わきわめる忖度主義、非民主的な根回し主義や密室決議体制、ステレオタイプに大括りする認識の問題などなど。
・森元会長の発言問題のみならず、オリンピックが政治的・ビジネス的に歪んだ形となっていることを象徴するような人がトップに座っていたことこそが問題。
・人々はオリンピックにピュアを求めすぎるが、現実はそうではない。しかしオリンピックの理念は大切である。
・3月8日の国際女性デーに向けて、森元会長発言を見逃さないで発言し社会を変えていく良いきっかけとなった。
・SNSの力の大きさ。一気に世界拡散、リアクションも内外で素早い。世界標準との対比明確にも。
・森元会長の発言はアウトだが、これを個人の問題にして、全てを否定して良いものか?大きな社会と小さな社会の2重構造の社会の区別ができなくなっていることへの危惧。SNSや一般の人の発言や炎上する社会にも問題がある。
・再発防止や日本社会が変わっていくためにはどうするかの視点不足。生活レベルに落とし込んでいく必要がある。
・東京大会の理念「多様性と調和Unity in Diversity」に関して、調和は人間が造っていく鍵となる。世界万博の「人類の進歩と調和」というテーマも異文化理解であった。
・「Unity in Diversity」は「多様性の中に調和を」と訳すべき。この「調和」とはどのようなことか?それこそ問題にすべき。多様性の重要性の理解だけでなく、「調和」が制度として整備されレガシーとして継続されることが重要。
・この発言を機に、日本社会が変わるべき。TOCOGはD&Iを掲げているが事業はほとんど取り組んではいない。これを「スポーツの世界のことだ」と矮小化しないこと。「スポーツは世界を映す鏡」という視点を再認識すべき。
・森元会長の発言も問題であるが、大会開催が可能かどうか?開催できるとしたらどのような形でか?の問題が重要。
・「無観客なら開催しない方が良い」という意見(例:川淵氏)に対して、理念や憲章から演繹して妥当性を検討すべき。
・コロナ禍で感染対策として「バブル方式」で対応するとしたら、重要な選手間交流や国民の異文化理解が不可能。平和希求のオリンピック理念からすれば広島+長崎開催プランこそ妥当。リスキーなコロナ禍でもオ「リンピズムの普及」は重要。東京2020大会は開催せずに回避すべき。
・後任人事は、TOCOGの体制が整っている現在なら誰が任命されてもできるポジションでは。
・後任人事の選考にきちんとしたシステムがない。選考委員の選定にも、候補にもポピュリズムの心配も。
・世間一般の「老害」や「おじさま族」という括り方で呼ばれ、否定されることにも問題。
・後任人事に要求される5つの資質に合致する人物はいるのか?
・森元会長の一言で決まった開会式の入場行進順が「アイウエオ」順の是正は可能か?
・JOAはこの問題に対して意見表明など何もしないのか? 
・何かするために意見聴取しており、何らかの対応をすることで準備中との回答。
・JOAの得意なスタンスからコメント表明を。クーベルタンには女性蔑視があるために入れるには課題もある。
・JOAの中・長期理念「オリンピズムの普及と浸透」に対して、コロナ禍でも、対面しなくてもデジタル技術の利用でもっとできるはず。Websiteの充実と発信を!
・などなど、様々な意見が率直に出されました。

2)共通テーマ2:「東京2020大会」「2021年北京冬季大会」開催関連
・森田会員からの情報提供。ブログ資料を元に以下の3点の理由から両大会とも一対のものとして開催すべしとの意見。
(1)平和を促進する機会としてのオリンピック:中台問題も含め
(2)日本経済再生の機会としてのオリンピック:デジタル革命も視野に
(3)日本人、特に青少年に対してポジティブな影響を与える機会としてのオリンピック:エリートたちによるpositive impactを!
・「東京2020大会」が中止になれば北京大会の開催も危ないという現実もある。
・中国が抱える人権問題がらみで北京大会のボイコット運動の広がりが懸念されること。

3)IOCのAgenda2020+5:資料2点
①Olympic Agenda 2020+5 15 Recommendations
https://stillmedab.olympic.org/media/Document%20Library/OlympicOrg/IOC/What-We-Do/Olympic-agenda/Olympic-Agenda-2020-5-15-recommendations.pdf#_ga=2.108075714.1559541680.1614477894-846605258.1572238280

②IOC EXECUTIVE BOARD PROPOSES OLYMPIC AGENDA 2020+5 AS THE STRATEGIC ROADMAP TO 2025(IOC20210215)
https://www.olympic.org/news/ioc-executive-board-proposes-olympic-agenda-2020-plus-5-as-the-strategic-roadmap-to-2025
・用語の使用に前回のAgenda 2020との齟齬がある。内容では、SDGs連携強化とバーチャル・スポーツVSへの対応もある。(IOCはe-スポーツという語は使用を避けている)。
・VSの影響調査によれば問題を多く指摘している。依存症だけでなく身体への悪影響など。WHOの警告も重要。
・エリートスポーツの衰退により若者にスポーツ界が見向かれない背景がある。トッププロたちもオリンピックに愛想をつかしている現実。一方でSNSで発信する選手たちも多い。
・「東京2020大会」は最もイノベイティブな大会にするといっているが、対応は不十分。デジタル技術のインフラはあるのでソフト化の遅れが問題。もし無観客になってもデジタル技術を駆使して世界中から見ることができるように。

4)Young Leader Program:資料1点
①TWENTY-FIVE NEW IOC YOUNG LEADERS JOIN THE PROGRAMME (IOC20210201)
https://www.olympic.org/news/twenty-five-new-ioc-young-leaders-join-the-programme
・Panasonicのプログラムであるにも関わらず、日本での認知も少ない。
・5年も経過しているのに、日本から1人も選出されない現実。日本のスポーツ界におけるリーダー養成への無関心ぶりを象徴。

5)その他の情報共有など:
・展示紹介「東アジアを駆け抜けた身体からだ ―スポーツの近代―」
 (国立民俗歴史博物館、荒井会員)
   https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/special/index.html#special
   張星賢(ちょう せいけん/日本植民地期の台湾人選手)に関係する歴史的な資料も含め。

3.終了後:online乾杯(参加者4名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。

 

第221回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2021年3月17日(水)18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「自由テーマ」
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(IOC総会や聖火リレー、TOCOG、大会開催可否関連など、各自、何かあればPC上で共有できますのでご準備ください。先にPC上で開いておくと簡単に「画面共有」でできます)。操作が難しい方は、wordでもpdfでも添付ファイルで舛本までお送りください。
②意見交換:今回も共通テーマは自由テーマとします。参加者はご希望をお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!
・定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:(ドリンクは各自で準備)

☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
    joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2021年3月14日(日)17:00