JOAコロキウム 第224回報告&第225回開催案内

第224回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2021年6月23日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:12名
・テーマ:自由テーマ

1.情報提供
1)1ヶ月間の主要6紙のオリンピック関連の社説紹介(朝・毎・読・日経・産経・東京)
2)「オリンピック・パラリンピック人権コミュニケ」発出のため、6月13日付でロス市長への陳情書紹介(森田会員)
・アジアの大都市ネットワークを利用する方途もあるとの意見。
・共同コミュニケには、人権尊重のための国の介入という問題の指摘。これまではそれで国際紛争を起こし、結果テロや難民を生み出した歴史がある。上からの人権運動ではなく草の根レベルでの人権尊重の動きが必要であるとの意見。
・多くの人権家達が2022年北京冬季大会ボイコットを強く主張。北京冬季大会を機に中国の歴史を振り返る好機。

2.意見交換
1)開催問題(PlayBookVer3他、感染対策など)
・IOCの問題が大きい。IOC委員一人に対するパッケージ参加やお土産予算化などの特例の存在。IOC研究の重要性。
・医療ボランティアの立場から、ベニュートレーニングもない状況への問題指摘。担当日に現地担当者からの説明がある予定のみとの紹介。
・「バブル方式」は泡のように破裂するから「バブル」だという皮肉も。
・JOAのアンケートへの質問:何故今頃このようなアンケートを実施するのか?との疑問。JOA理事会として「世界の声」プロジェクトと題して、コロナ禍の現状で世界のNOA等の関係者の声を共有していくという目的で望月会長名で外国の関係者にも依頼し、JOA会員にも実施することになったとの説明。
・「JOAはこの機に何故意見表明しないのか?」という外部からの声を聴くとの紹介。この開催問題に中立的であるのがJOAのスタンスであるが、何か出すべきと外部からは見られているのが実情なのか、という声も。JOAとして意見を纏めるというのではないが、本質的な議論する舞台設定に向けてイニシアチブを取るべきであった、という指摘も。
・感情論ではなく研究者として客観的に見て批判する視点も必要との意見も。6月23日付け毎日新聞社会面のオリンピック特集が参考になるとの紹介も。
・選手村が報道陣公開されたが、選手間交流プログラムや平和運動の記事は皆無。中でも「休戦の壁画」の所在地やデザイン、感染対策をした署名方法など、報道は無し。JOA関係者による取材を期待。

2)ジェンダー問題
・NZの女子重量挙げ選手にトランスジェンダーの選手が選ばれたことに対して、NZのアーデン首相は支持表明。テストステロン値のみで判断するIOCの基準の問題指摘。セメンヤ問題も含め、ダイバーシティ&インクルージョンをどう考えていくかが今後も課題に。プライドハウス東京の活動も参考になるとの紹介も。

3)難民選手関係
・東京大会では29名選出された。厳しい選考でハードルを上げたが、スポーツ強国の難民で、練習できる環境に恵まれた選手達のよう。団長がテグラ・ロルーペ氏であることにも意味がある。
・ミャンマーのサッカー代表選手の難民申請問題。今後の日本政府の扱いに関心が寄せられた。

4)開会式関係
・開会式の入場行進でロシアの扱いに苦慮。50音順の混乱だけでなくロシアの行進順をIOCが指示。ROCで参加するというバッハ会長とプーチン大統領の約束のよう。選手団の国旗の利用もロシア国旗に五輪シンボル。
・ドーピング問題をさておいて出場するROCに国に準ずる扱いをすることの問題指摘。
・アメリカやNBCは50音順に反対しているが、森元会長の一存のまま決定に。
・開会式のリハーサルは極秘事項。
・開会式に出ない選手達が増加しているよう。選手同士の交流機会だが、自己のパフォーマンス発揮にしか関心の無い選手が増加。JOCのオリンピアン教育も実を結んでいないようであるとの指摘も。
・オリンピズムを知らない選手達が多い。ナショナルトレーニングハウスを出す政府も、これでは、勝つためにしか関心を持たなくなる。本来は、選手達自身の問題であるがメディアが選手達を甘やかしている現状も問題。

5)オリンピック教育
・大会後もオリンピック・パラリンピック教育が継続できるようにエビデンスベースで研究しているとの報告。
・ジュールズ・ボイコフの「東京のオリンピック教育は洗脳教育」との批判記事紹介。有識者会議や副読本の編集委員会でも光と影の両方の側面を教えるべきとの意見紹介もあった。

6)その他の情報提供
・JOCのwebsiteに「Agenda 2020+5」の和訳が掲載された。
・PVは一部で実施予定である。
・7月1日からは「感動」を発信して盛り上げる予定との計画紹介(確かに、日本橋室町付近のOlympic Agoraも7月1日から開催だ!)

3.終了後:online乾杯(参加者4名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。「JOAハウス」の計画案なども話題に。楽しく時間が過ぎていきました。

 

第225回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2021年7月6日(水)18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「自由テーマ」
・内 容:

  1. オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(聖火リレー、TOCOG、IOC、大会開催可否関連など、各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)

  2. 意見交換:今回も共通テーマは「自由テーマ」とします。参加者はご希望があればお寄せ下さい!

  3. 映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。

  4. 残り時間:フリーディスカス。

  5. 終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!
  • 定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
  • 会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
  • 情報交換会:ドリンクは各自で準備

☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
    joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2021年7月4日(日)17:00