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JOAコロキウム 第219回報告&第220回開催案内

第219回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2021年1月27日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:14名
・テーマ:自由テーマ(特に「東京2020」の開催に関して)

1.情報提供
◎オリンピック・パラリンピック関連情報(資料)
1)多摩市・国士舘:オリ・パラの理念と歴史に関する巡回セミナー(青柳委員)
2)インタビュー記事「人命最優先で検討を(20210125神奈川新聞)(舛本) 
3)「転換へ 東京五輪・パラリンピック」(20210126あかはた)(舛本)
4)「習近平主席がバッハIOC会長と電話会談」(20210126人民日報日本語版)他2022北京大会関連計3点(森田会員)
5)その他、IOC news、 New York Times、The Times、Inside the Games、朝日新聞、日刊スポーツ、報知新聞、デイリー、中日スポーツなど「東京2020大会」の開催に関する記事多数

2.意見交換:
1)共通テーマ1:「東京2020大会」開催可否関連
・開会式・閉会式などにIOCはオリンピック・ムーブメント(OM)の展開が必要。
・開催の可能性はアメリカのバイデン新大統領の意向次第、という意見もある。
・国際外交上、2022年北京冬季大会が開催されるならば東京2020大会も開催しなくてはならないという意見
・ワクチンの選手優先接種は間違いである。WHOもそう指摘。ワクチンの配給状況も国によるし扱いも不明である。
・大会開催ならば、聖火リレーも含め余分なことを除外して実施すること。
・現状では開催できる状況にはない。日本の感染状況や医療サポート面からも困難である。開催強行すれば「愛されないオリンピック」になってしまい「オリンピックの終わりの始まり」となってしまう。
・中止の場合の保障問題は? IOCとTOCOGのどちらが言い出しっぺになるのか? 各国の国旗制作やホストタウンのワッペン制作、記念切手の制作など、準備に取り欠かざるを得ない状況。中止の場合の保障は大変な問題となる。
・外国と比較して日本は安全な国と見なされている。「日本の方が安全だ、早く日本に行きたい」という声もある。
・「平和の祭典」というがその「平和」とは分かっているのだろうか? 「人命が大切」といっても、このコロナ禍の状況でも働かざるを得ない人もいる現実。もっと人々の「生活世界」に根ざした議論が必要。
・IOCもTOCOGも決定しないので、政府が決定するしかない。その場合には国民にしっかり語りかける必要がある。
・政府のPCR検査体制も含め、感染症対応は不明瞭。民間の検査数もカウントされないなど理解できない状況にある。
・今は開催するという前提で準備に取りかからざるを得ない現状にある。全ての国が参加するとは限らないが、、。
・メディア側にもオリンピックの伝え方に問題があると考える。(オリンピックの理解不足?)
・オリンピアン達にもオリンピアン達を育てる側にも問題がある。開会式の意義なども十分に理解していない選手もいる。今はJOCがオリンピアン教育も展開してはいるが、YOG参加選手たちを含め状況は改善されて行くことを期待する。
・「どのようにすれば大会の開催が可能か?」も考える必要がある。競技数の削減、種目削減、無観客、参加国数減など。
・現実主義(永田町の論理や一般国民の理解度)とオリンピックの理想主義の乖離
・感染対策で新しいテクノロジーの登場の可能性も。
・「東京2020大会」の開催に関わらず展開すべきOMや遺すべきレガシーもあるはず。オリンピック・パラリンピック教育もその一つ。東京都の教育実施状況は不明確であるが、緊急事態宣言時の一斉休講のあおりを受け時数確保でオリンピック・パラリンピック教育どころではない様子。ホストタウンにより地域や一般の国際交流や異文化理解も重要であるが、online等交流に制限されている現状。
・パラリンピックの在り方についても考えるべき。この状況下でオリンピックから離れるなど、今後の在り方を再考する必要性。
・大会中止でも展開すべきイベントやonlineで可能なOMなどにより、なにを遺して引き継ぐか、その視点が重要。
・4年に1回にかけている選手たちの存在、彼らの練習や努力が報われるように配慮することも必要。
・などなど、様々な意見が率直に出されました。

2)共通テーマ2:2021年北京冬季大会関連
・「習近平主席がバッハIOC会長と電話会談」(20210126人民日報日本語版)を参考に、中国の姿勢の紹介。
・IOCバッハ会長は肯定的に捉えている。「グリーン、インクルーシブ、オープン、クリーン」のコンセプトに理解を示すが、一方で新疆ウィグル自治区の弾圧や人権問題、香港弾圧などでボイコット運動が各国選手たちからも展開されている現実あり。
・「東京2020大会」が中止になれば北京大会の開催も危ないという現実もあること。

3)その他の情報共有など
・WHOのワクチンスタンス、代表内定者アンケート(朝日新聞デジタル)、ホストタウン、聖火リレー、LGBT法制化要求などの情報を共有しました

3.終了後:online乾杯(参加者5名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。(今回は:イギリス・ギリシャから帰国したばかりで自主隔離中の参加者に成田空港の新型コロナ水際感染対策状況や外国の日本の見方などもお話していただきました。貴重な情報どうも有り難うございました。)

 

第220回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2021年2月17日(水)18:00-20:00(日時に注意)
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「自由テーマ」
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますのでご準備ください。先にPC上で開いておくと簡単に「画面共有」でできます)。操作が難しい方は、wordでもpdfでも添付ファイルで舛本までお送りください。
②意見交換:今回も共通テーマは自由テーマとします。参加者はご希望をお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!
・定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:(ドリンクは各自で準備)

☆入室・退室は自由です!
☆通信回線の状況次第で、途切れる可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp
(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2021年2月14日(日)17:00

 

 

JOAコロキウム 第218回報告&第219回開催案内

第218回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2020年12月15日(水):19:00-21:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:10名

1.情報提供
◎オリンピック・パラリンピック関連情報の配付資料リスト
1)(社説)コロナと五輪 会長来日 残った違和感(朝日新聞2020年11月20日)
2)「五輪よりワクチン」か「ワクチンも五輪も」か G20で五輪開催を誓った菅首相だが状況は厳しい(木村正人:在英国際ジャーナリスト2020年11月22日) 
3)東京五輪、外国客を大規模受け入れ アプリで感染対策  政府、移動の自由を重視(日本経済新聞電子版2020/12/2)
4)五輪追加経費は3000億円規模 12月末に新予算公表へ(日本経済新聞 2020/11/30)
5)東京五輪、外国客を大規模受け入れ アプリで感染対策 政府、移動の自由を重視(日本経済新聞電子版)
6)社説:五輪追加経費 開催の意味を問い直せ(京都新聞20201201) 
7)東京五輪開催中止「責任回避」合戦を、スポンサー企業も国民も冷静に見極めるべき(郷原信郎:郷原総合コンプライアンス法律事務所代表弁護士20201122)
8)聖火リレー著名人削減含め見直し検討、公道観衆懸念(日刊スポーツ20201203)
9)佐藤次郎:「かつてない危機、乗り切るには――世界中で「新たな形」の模索を」(笹川スポーツ財団)
10)ATHLETE365 EDUCATION PROGRAMME TO INSPIRE NEXT GENERATION OF OLYMPIANS(IOC 20201207)
11) GENDER EQUALITY AND YOUTH AT THE HEART OF THE PARIS 2024 OLYMPIC SPORTS PROGRAMME(IOC 20201207)
12)IOC WELCOMES UN RESOLUTION RECOGNISING POSITIVE IMPACT OF SPORT FOR COVID-19 RECOVERY(IOC 20201202) 
13)IOC、五輪選手村の滞在制限 競技5日前、退去2日後 (共同通信20201208) 
14)ブレークダンス、パリ五輪追加競技に正式決定 初採用 IOC (毎日新聞20201208)
15)2020年JOA特別コロキウム参加報告(青柳)
16)USOPC will not sanction athletes for protests as Council on Racial and Social Justice calls for Rule 50 changes(ITG 20201210) 
17)OLYMPIC AGENDA 2020 DRIVES PROGRESS AND CHANGE(IOC 20201211) 
18)DECLARATION OF THE 9TH OLYMPIC SUMMIT(IOC 20201211) 
19)Professor Andrew Zimbalist, “Tokyo 2020 and Its Postponement: An Economic Prognosis,”
20)Professor John J. MacAloon, “Infection Is One Thing, Mortality Another: The Olympic Movement In Extremis,”

2.意見交換:
1)「人見絹枝が死ぬ間際まで考え続けた課題とは?「不滅のランナー人見絹枝」の執筆者田中良子さんの言葉を拾う。」
https://www.youtube.com/watch?v=7dQyv59BiAQ&list=UUBa3dT3CPI9A-rtrFju-6Lw(約15分)(宮嶋会員)

2)10月開催のJOA特別コロキウム開催概要(青柳委員):
JOAのWEBSITEに一部掲載要請中のものもあります。

3)共通テーマ1:東京2020大会関連:
・追加予算額と分担案に関連してTOCOGの公表に関して意見交換:人件費やIOC対応への批判も。世論調査や中止した際の損失額、その後の対応などの検討も必要。中止の際の保険金のカバー幅や現在のスポンサーの継続見込みなど。
・感染対策の公表に関して:政府の対策案の問題点、選手と観客への対応差、例外処置の問題など、意見交換。
・組織委員会(TOCOG)の人員編成状況やその問題点など。

4)共通テーマ2:「IOCアジェンダ2020」の中間評価および第9回オリンピックサミット宣言:
・「IOCアジェンダ2020」の改革案の85%実行済みという数字の根拠不明性、今に中間評価する意図は? 第9回オリンピックサミット宣言の参加メンバーに渡邊守成氏も参加しており、IOCの中での存在感が伺える。
・サミット宣言では、オリンピック憲章第50条問題にも言及。USOPCの人権擁護のデモンストレーションと処罰除外方針の今後の展開予想。IOCの選手委員会の動向も気になります。このような中、日本のJOCの選手委員会の動向は?

5)2024パリ大会新種目関連:
・ブレイキン(ブレイク・ダンス)の採用に関連して、IOCのアーバンスポーツなどの若者人気スポーツへの態度に関して意見交換。自由な精神で反体制的な若者スポーツ文化であるはずなのに、IOCのオリンピックスポーツに参加することの是非、それに対し、IOCの方が若者のスポーツ離れに危機感を抱いて若者にすり寄っているのだという、逆方向の視点も展開された。
・価値観の多様化に応じ、オリンピックモットーへの女性的価値の重要視など、社会の価値観がスポーツにも反映していること。パリ大会はジェンダーイクオリティ実現へ前進したか?
・若者に対する関心取りとスポンサーへ志向のIOCのバッハ体制。2024年のYOGでも何か打ち出される可能性も。YOGのATHLETE365 EDUCATION PROGRAMMEは継続予定との報道(これは異文化交流よりはアスリートのキャリアアップやパフォーマンス向上志向であるが?=舛本注)
・e-スポーツ関連へのIOCの姿勢:「e-スポーツ」として「スポーツ」という文言を使うことの是非とゲーム業界やメディアの姿勢は? WHOのゲーム依存症警告表明との関連、オリンピズムの心身の調和のとれた健康観や人間観とそぐわないテレビゲーム実践状況など問題指摘。
・その一方で、ゲーム自体に問題があるとしても、それを子どもたちに提供する際の健全な設計次第、という意見も。
・テレビゲームは、子ども達にとっては愉しいものであるが、そこには「麻薬(オピエ)」としての危険性も、など意見交換。

6)その他の情報共有など:
笹川スポーツ財団websiteへの寄稿(佐藤委員)、BSへの出演(吹浦会員)、1月10日のJOAセッション関連、など。

7)恒例のプレゼント交換の大阿弥陀籤大会:online上でのくじ引きでプレゼント交換しました。対面ではないため、後日互いに郵送する方式ですが、皆で愉しみました。

3.終了後:online乾杯(参加者3名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。

 

第219回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2021年1月27日(水)18:00-20:00(日時に注意)
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますのでご準備ください。先にPC上で開いておくと簡単に「画面共有」でできます)。操作が難しい方は、wordでもpdfでも添付ファイルで舛本までお送りください。
②意見交換:今回も共通テーマは自由テーマとします。参加者はご希望をお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!
・定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:(ドリンクは各自で準備)

☆入室・退室は自由です!
☆通信回線の状況次第で、途切れる可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp
(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2021年1月24日(日)17:00

 

 

JOAコロキウム 第217回報告&第218回開催案内

第217回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2020年11月18日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:9名
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

1.情報提供
◎オリンピック・パラリンピック関連情報の提供
<IOC News>
1)IOCバッハ会長:スポーツと政治の関係へのコメント:20201027
SPORT AND POLITICS: MY EXPERIENCES AS AN ATHLETE
https://www.olympic.org/news/sport-and-politics-my-experiences-as-an-athlete

2)IOCバッハ会長:ソウル平和賞受賞:20201026
IOC PRESIDENT THOMAS BACH RECEIVES SEOUL PEACE PRIZEhttps://www.olympic.org/news/ioc-president-thomas-bach-receives-seoul-peace-prize

3)IOCと国連の連携:国連75周年記念して
STRONGER TOGETHER: IOC HAILS PARTNERSHIP WITH UN ON ITS 75TH ANNIVERSARY AND EMPHASISES ROLE OF SPORT IN BUILDING SOLIDARITY
https://www.olympic.org/news/stronger-together-ioc-hails-partnership-with-un-on-its-75th-anniversary-and-emphasises-role-of-sport-in-building-solidarity

4)IOC理事会とAthlete Commission検討:20201111
IOC EXECUTIVE BOARD AND ATHLETES’ COMMISSION DISCUSS COVID-19 COUNTERMEASURES FOR TOKYO 2020 DURING ANNUAL JOINT MEETING
https://www.olympic.org/news/ioc-executive-board-and-athletes-commission-discuss-covid-19-countermeasures-for-tokyo-2020-during-annual-joint-meeting

5)IOC理事会:postコロナ社会の組織委員会の大会開催準備状況:20201111
ORGANISERS MAKE PROGRESS IN DEVELOPING OLYMPIC GAMES FIT FOR A POST-CORONA WORLD
https://www.olympic.org/news/organisers-make-progress-in-developing-olympic-games-fit-for-a-post-corona-world

<InsideTheGame>
1)カンヌン2024冬季YOG 北朝鮮との開催提案 20201113
Gangwon asks North Korea to co-host 2024 Winter Youth Olympic Games
https://www.insidethegames.biz/articles/1100716/gangwon-asks-north-korea-to-co-host-2024

2)IOCバッハ会長政治メッセージコメント20201024
Olympics should be about unity and not “a marketplace of demonstrations”, Bach implores
https://www.insidethegames.biz/articles/1099950/bach-unity-nor-protests

<舛本配布資料>
1)「最大の浮揚策」五輪 ひけぬ政権(朝日新聞20201113)
2)来夏に五輪 思惑一致(朝日新聞20201117)
3)「五輪をインバウンド回復の足掛かりに」前のめりで大丈夫?日本の思惑にバッハ会長が同 (東京新聞 20201116)
4)共倒れ避けたいIO副会長の思惑も(時事通信20201118)
5)Bach suggests IOC could help pay for vaccinating TOKYO 2020 participants as Japan visit begin(Inside The Games 20201116)
6)TOKYO 2020 payments to former Dentsu executive did not break rules, Buch claims (ITG 20201117)
7)五輪で差別抗議ダメ?IOC会長、表現の自由緩和にノー(20201030東京新聞)
8)IOCバッハ会長の「スポーツと政治」のコメント(IOCNews20201027)への舛本メモ
9)2019年版オリンピック憲章第50条改正問題(20201116舛本メモ)

2.意見交換:
1)共通テーマ1:IOCバッハ会長来日騒動
◎この時期にバッハ会長来日の目的は一体何だったのか?その効果はあったのか?日本政府やTOCOG等の対応に関して意見交換しました。
・菅新首相の日本政府とIOCの思惑(無観客でも開催したい、観客入れて開催したい=景気浮揚策、新政権人気、開催できないとIOC批判やIOC会長選挙に響くバッハ会長)。日本のメディアは余り批判はしないが(TOCOGの公式スポンサーでもある)、朝日、東京、時事通信の開催の向けた動きへの心配な報道参照。しかし、開催を政治問題化すべきではないという意見も。
・新型コロナの感染状況では開催どころではない世界情勢。選手のボイコットもあり得る。ワクチン開発も問題、再感染や副作用も心配な状況下、「開催ありき」で議論を進めるべきではない。
・「観客入れての開催」に固執するのは、最後のエクスキューズのためではないか、という穿った観測気球も!
・オリンピックの将来や安全性を考えてどのような大会なら開催できるのか、デジタル化などの新技術も考慮して新しい開催の姿も模索すべき。オリンピックのあり方を考える好機であるが、、。
・組織委員会としては開催に向けて準備するしかないが、最終決定はIOCとTOCOGであって、政府ではない。また、TOCOGの言う「国民の共感を得る大会」と言っても、反対運動は必ずあるし、どこまでの賛同で押し切れるのか? アスリートファーストよりも人命ファーストであるべきだとの意見も。1964年大会前にもオリンピック反対運動はあった。
・「大会がなくてもオリンピック・ムーブメントは続いて行くべきだ」というような姿勢がIOCバッハ態勢で可能か?
・また、バッハ会長来日に合わせて、安倍前首相へのオリンピックオーダー金賞贈呈、ブリスベン招致運動、電通の高橋氏への資金提供問題など、関連情報も共有しておきました。

2)共通テーマ2:オリンピック憲章第50条改正問題(続)
◎この問題は前回に引き継いで意見交換しました。12月2日開催予定のJOA憲章委員会でも話題となります。
・「政治をスポーツに持ち込むな」というスポーツ観があるが政治が絡まざるを得ないのもスポーツの現実。
・50条第2項にこの政治的・宗教的・人種的プロパガンダの宣伝禁止事項が入った歴史的経緯を推察。2002年ソルトレイクシティの開会式の政治問題からであろう。(世界貿易センタービルから掘り出されたボロボロの星条旗の利用、ブッシュ大統領の開会宣言違反、この時の開会式で報道担当の方も発言され「怒りを覚えた」そうである)。なお、大会での政治的パフォーマンス禁止は1952年ヘルシンキ大会時の「ピース・エンジェル」事件がきっかけになっている。
・選手たちは率先して社会やスポーツ、オリンピックなどに関してもっと発言すべき、それを薦めたり発言しないことを批判したりしない日本のメディアこそが問題。
・日本選手たちにも意識変化が見られるとの意見も。「体育会的なスポーツはもうやめませんか」という標語を掲げる大学の紹介も。
・人権問題と政治問題の区分けの難しさは残る。開会式での観客席の振る舞いが心配であるとの予想も。

4.終了後:online乾杯(参加者3名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。

 

第218回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2020年12月15日(火)19:00-21:00
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますのでご準備ください。先にPC上で開いておくと簡単に「画面共有」でできます)。操作が難しい方は、wordでもpdfでも添付ファイルで舛本までお送りください。
②意見交換:今回も共通テーマは自由テーマとします。参加者はご希望をお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!

・定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
・会 費:無料
・情報交換会:(ドリンクは各自で準備)

☆入室・退室は自由です!
☆通信回線の状況次第で、途切れる可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp
(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:12月12日(土)17:00

 

 

 

2020年JOA特別コロキウム開催案内

2020年JOA特別コロキウム参加申込みサイトはここをクリック

<開催趣旨>

COVID-19のパンデミックにより、オリンピック史上で初めて「東京2020大会」の1年延期という事態を受け、2021年の「東京2020大会」の開催自体の可能性やその開催可能な形態に関して、様々な意見が披瀝されています。今年の10月には開催可否の一応の方向性が示され、来春には最終決定が下される見込みです。

ご存じのように、オリンピック大会自体はその120年を超す歴史の中で、「オリンピズム」という理想に支えられ、IOCによる様々な改革を経ながら、今日の形を築きあげてきました。しかし、そこにはオリンピックの政治利用や行きすぎた商業主義などの問題を抱えてきていることも周知の通りです。しかしながら、今回の「東京2020大会」の延期に伴う議論の多くは、COVID-19のパンデミックによる大会中止論や分散開催案・規模縮小案、あるいはこれまでの準備への投資額や延期による財政負担などの問題など、限定的で対症療法的な議論しか展開されていないように思われます。そのため、オリンピックそのものの存在意義や今後の在り方などに関する本質的な議論はあまり開陳されていないように思われます。

そこでJOAコロキウム委員会では、この度のオリンピック大会の延期という歴史的事態に際し、オリンピックの今後の在り方を再考する好機と捉え、自由闊達に意見交換することによって来年開催予定の東京2020大会を含め、今後の新しいオリンピックの形について話し合うために、以下のように特別コロキウムを開催することにしました。

ただし、COVID-19の感染状況に鑑み、集会による対面議論ではなく、リモートによるシンポジウム形式を採用することとしました。このように意見交換に制限がある中でも、できるだけ可能な形で本題に関心のある会員の皆様の建設的な意見の表明とその集約の場を提供できるように努めたいと考えています。

 

1.主 催:(特非)日本オリンピック・アカデミー(JOA)オリンピック研究委員会コロキウム部門

2.日 時:2020年10月31(土)午後13:00-16:00

3.場 所:Zoomミーティング上

4.テーマ:「東京2020大会の延期とPost COVID-19のオリンピックの新しい形」

5.内容とスケジュール

13:00-挨拶および企画主旨説明:舛本 直文(JOA副会長・東京都立大学/武蔵野大学客員教授)(10分) 

13:10-14:50

進行:舛本 直文

1) 高嶌 遥(JOA会員・元アイスホッケー日本代表)「IOA青年セッションへの参加による学び」

2) 佐藤 次郎(JOA監事・JOAコロキウム委員会):「かつてない危機、乗り越えるには」

3) 宮嶋 泰子(JOA会員・カルティベータ代表理事):「オリンピックで目に見えないものを見る」

4) 岩瀬 裕子(JOA会員・東京都立大学社会人類学博士研究員):「コロナ禍におけるオリパラ開催の賛否をめぐって分断される「社会」」

5) 伊藤 みき(JOA会員・オリンピアン):「変動し続ける東京オリンピック」

<以上、一人20分以内、敬称略、順不同、また状況によってはQ&Aを咲きに取り入れる場合もあります。>

14:50-15:00(10分途中休憩)

15:00-16:00  Q&A 及び 意見交換

6.情報交換会16:10-17:30:Zoomでオンライン乾杯(自由参加、飲み物等はご自分で準備願います)

7.申込み:以下のJOA専用websiteからお申し込みください。記念ポロシャツの購入希望もこちらから受け付けています。
2020年JOA特別コロキウム参加申込みサイトはここをクリック

・申し込み締め切り:2020年10月25日(日)17:00

・定員:100名
(先着順:参加申し込みを受け付けた方には、後日Zoom招待状と資料をお送りします)

・なお、参加受付の方には、事前に関連資料および簡単な意見調査を予定しています。ご協力ください。

8.参加費:無料

9.記念企画:JOAロゴマーク入りのポロシャツ販売予定
        カラー:白色およびライム
        サイズ:S/M/L/LL/3L 
        価 格:1着3,500円(送料込み、JOAへの寄附金約500円含む)
       (2020年JOA特別コロキウム参加申込みサイトよりお申込下さい)

10.問い合わせ先:joa_colloquium*olympic-academy.jp
*上記アドレスの*を@に変更してメールをお送りください。
            

なお、Zoom会議を使用しますので、通信回線の状況によっては入室できない、あるいは中断する等のトラブルが発生することがありますので、予めご了承下さい。

以上

JOAコロキウム 第216回報告&第217回開催案内

第216回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2020年9月16日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:8名
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

1.情報提供
◎オリンピック・パラリンピック関連情報の提供
1)日本スポーツ学会動画:刈屋富士雄「2020年東京大会へのロードマップ」(約49分)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=124&v=IEk-6mtf2XU&feature=emb_logo
(舛本提供)

2)カルティベータの動画=「日本の部活を含めたスポーツ文化」日独比較スポーツ文化論「サンドラ・ヘフェリンさんスタディートークShortV」(5:43)
https://www.youtube.com/watch?v=-zI-7RuzboQ&t=268s(宮嶋泰子会員提供)

3)人権と数字 シリーズ全3回 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 レギュラトリストラテジー 東京五輪「オリ・パラ同時開催」の経済効果を試算してみた(初出:2017年)
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/strategy/cbs/jp-cbs-human-rights.pdf(森田明彦会員提供)

4)舛本配布資料
①性的少数者の拠点、10月開所 五輪・パラ開幕に向け、東京(中日新聞20200907)
②陸上女子のセメンヤ選手敗訴確定 新規定問題で(共同通信20200909)
③Japan to allow foreign athletes to enter country to aid Tokyo 2020 preparations(ITG 20200913)
④東京五輪は「新型コロナに関係なく開催」 IOC副会長(時事通信20200907)
⑤五輪へ、感染対策本格化 IOC会長表明 ワクチン、開催条件にせず(中日新聞20200911)
⑥【全⽶OP制覇】⼤坂なおみ〝抗議マスク〟が五輪憲章を変える!(東スポweb20200914)
⑦大坂なおみの行動はスポーツの政治利用 それは五輪プロ化の帰結だ(武田薫 月刊現代20200912)
⑧大坂なおみは「ソーシャル・ジャスティス」全米2度目Vを各国メディア絶賛(NumberWeb20200913)
⑨大坂なおみ「どんなメッセージを受けとった?」スポンサー失うリスクも貫いた覚悟(デーリー20200913)

2.自己紹介・近況報告等

3.意見交換:
1)共通テーマ1:日本スポーツ学会動画:刈屋富士雄「2020年東京大会へのロードマップ」(事前配付資料をもとに、再確認):刈屋氏の言う「全てをそぎ落として残るものは命がけの競技」かな? 参加者はトップアスリートに限らず「参加することに意義がある」ので多くのマイナーなアスリートもIOCのソリダリティで参加しているが、、。

2)共通テーマ2:カルティベータの動画
・日独比較スポーツ文化論から、日本の体育会系スポーツ文化に関して意見交換。「大坂なおみの行動は彼女が日本の部活出身者であったら可能であっただろうか?」との問題意識。体育会の他にも宝塚音楽学校や高校のブラスバンド部にも見られる日本の集団文化。明治の文明開化以来の身体訓練も影響。文化相対主義と切り捨てるのではなく、その文化の社会構造等背景を探る必要。IOCの反体罰キャンペーンとJOCの対応を見守る必要性。東京大会で変革できるか?

3)共通テーマ3.デロイトトーマツ:「東京五輪「オリ・パラ同時開催」の経済効果」の資料に関して意見交換。パラを先に開催する案、パラを内包しているスポーツ団体の少なさ。日本財団が退いた後の日本のパラ競技界が心配。人権がらみであること、同時開催のイメージは?共生社会に向けては?同時開催の諸問題などに関して意見交換。

4)東京2020大会の延期問題:先月のコロキウムから引き続いての意見交換
・調整委IOCコーツ副会長の観測気球的発言とIOCバッハ会長の打ち消し発言。スポンサーのつなぎ止めの発言意図や何としても開催したいIOCサイドの姿勢表明か。9月15日のTOCOGの理事会開催と約60の見直し項目と予算削減案など今後のTOCOGの活動などに関して意見交換

5)大坂なおみの反人種差別行動:事前配布のメディア資料に基づいて意見交換
・「政治をスポーツに持ち込むな」というスポーツ観は? 本件に関して議論が少ない日本の現状こそ問題。
・全米オープンだったから可能でもオリンピックでは可能だったろうか?大坂なおみの日本のスポンサー各社が外国のメディアからの取材に対し「ノーコメント」とだんまりを決めたことの問題点。
・かつては3.11の際にも福島の放射線状況でSNS発言をすると選手のスポンサー社からだめ出しがあった経緯も。
・全米での無観客であったからこそ実行でき影響も大きかったのかも?観客を入れる全仏ではどうなるか?
・批判を怖がって反対意見を発信しない日本人、それは文化なのか?そうなる社会の背景まで探る必要がある。
・「政治問題ではなく人権問題」であり丁寧な切り分けが必要。しかし、人権問題がアメリカでは国内政治問題になる現実もあり、切り分けの難しさ。
・「アスリートである前に一人の人間である」という在り方が全米プロでは容認され、マスクのデモンストレーションも許可されたが、日本社会での難しさ。日本の特殊性の問題になろうか。
・人々のスタンスの表明の仕方の難しさ、「企業として」というが、そこには多様な意見の人々が現実には存在するはず。日本社会の難しさ:「出る杭は打たれる」現状や「いじめ」が現に存在する学校社会での人権教育や民主教育の困難さも。

4.終了後:online乾杯(参加者4名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。

 

第217回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2020年11月18日(水)18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議(JSOSのスポーツマンクラブも検討)
・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますのでご準備ください。先にPC上で開いておくと簡単に「画面共有」でできます)。操作が難しい方は、wordでもpdfでも添付ファイルで舛本までお送りください。
②意見交換:今回も共通テーマは自由テーマとします。参加者はご希望をお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!

・定 員:15名程度(事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
・会 費:無料
・情報交換会:(ドリンクは各自で準備)

☆入室・退室は自由です!
☆通信回線の状況次第で、途切れる可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp
(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:11月15日(日)17:00

 

2020特別コロキウム開催案内

1.主 催 :特非日本オリンピック・アカデミーJOAコロキウム部門
2.日 時 :2020年10月31(土)午後13:00-16:00
3.開催方法:Online Zoom会議
4.テーマ :「東京2020大会の延期とPost COVID-19のオリンピックの新しい形」

特別コロキウムの詳細については、後日ご連絡いたします。