JOAコロキウム」カテゴリーアーカイブ

第175回JOAコロキウム 報告

第175回JOAコロキウム 報告

日 時:2017年2月8日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:8名

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

内 容:

①オリンピック関連情報の提供(舛本・今井)
LA Pols back Two Olympic Hosts, Donald Trump Support(今井氏)、2024オリンピック招致関連記事、ロシア処分問題(IPCおよび国際陸連)の記事、霞ヶ関CC女性正会員問題記事(以上舛本)

②1/28「JOA研究委員会フォーラム」xファッションスタディーズの報告(飯塚氏)

③シンガポールのスポーツハブ視察報告(舛本)
特にスポーツミュージアムの展示内容を写真と資料をもとに紹介した。展示コンセプトは、シンガポールスポーツ界の歴史と発展。旧国立競技場の遺品物なども大切に展示してある。若い世代への刺激とインスピレーション、チャンピオン達とのふれあいで競技スポーツへの触発やボランティアマインドの醸成などを狙っているそうである。中心はYOGの展示。トーチやや聖火台、ピンバッジ等も展示してある。さらに、人権や差別撤廃、アンチドーピングなどの啓発展示も行われている。子供たちは入場料無料。

④2008年北京大会の公式記録映画The Everlasting Flame-Beijing 2008 『永恒之火』(顧筠・総監督1.5時間、英語版)
BGMと英語の字幕でほとんど会話のない作品である。カナダの「モントリオール世界映画祭」で「特別大賞」を受賞したほか、イタリアの「ミラノ国際スポーツ映像祭」でも「最高賞」を受賞した作品とされる。5大陸の選手達のトレーニング風景から始まり、開会式の演出をする張芸謀(チャン・イーモウ)監督の姿。国際聖火リレーでの妨害シーンはみられないが、聖火リレーの映像では各地とも聖火防衛隊の姿を映す。エベレスト山頂への聖火リレーは中国の領土という政治的メッセージ。開会式では各国の首脳陣が映し出される。入場行進では日本選手団も映し出された。李寧(リ・ネイ)の空中を駆ける聖火台への点火。競技では、主役はジャマイカのBolt選手。ダンスパーティで踊る姿も映し出す。話題は劉翔の棄権のシーン。国民の落胆ぶりやコーチのインタビューなど国民的関心事であったことを映し出す。女子体操では中国の団体優勝のシーンでの喚起の様子。テコンドーでのイランの男女の選手達。後は各種目の勝者達のラッシュ映像。ロシアのイシンバエアや米国水泳男子のマイケル・フェルプスなどのスーパースター達も登場する。さすがに卓球の決勝は男女とも中国選手であった。最後は時間切れでカット。音声がないのであまりストーリーやテーマが看取しづらい映像であったといえる。

第174回JOAコロキウム 報告

第174回JOAコロキウム 報告

日 時:2017年1月25日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

内 容:

①オリンピック関連情報の提供(舛本・吹浦)
五輪マスコット関連、オリンピック・パラリンピックと人権、beyond2020の文化プログラム、「ようい、ドン!スクール」、霞ヶ関CCゴルフ会場問題ニュース、TOCOGの「ジャパンプレミアム」発表、周近平IOC訪問のIOC News、「オリンピックの文化イベントの歴史と言語」(以上舛本)、1964の記憶:ザンビア独立(吹浦氏)

②2006年トリノ冬季大会の公式記録映画(Bud Greenspan, 1.5時間、英語版の5本の物語)
トリノという街の紹介から始まるオープニング。イタリア初の首都となった都市。チョコと車、映画館ミュージアム等々。開会式はパパロッティの口パクと言われた「トゥーランドット」のソロから。第1話:アメリカのスピードスケーターのジョーイ・チークが500mで優勝、1,000mで2位となり、そのメダル報奨金4万ドルをヨハン・オラフ・コスが設立した人道団体「Right To Play」に全額寄付したというあまり知られていない物語。これでヒューズやヤンヤン等からも寄付が続く一大運動になった。第2話:荒川静香がサーシャ・コーエン(米)とイリーナ・スルツカヤ(露)を押さえて日本フィギア初の金メダル獲得の瞬間。コーチのニコライ・モロゾフらと勝利の瞬間を喜ぶ姿を捉える。第3話:スピードスケートでイタリア初のメダルを獲得したエンリコ・ファブリス選手。4日後の団体パシュートでは転倒したオランダチームを破り優勝。1,500mでも1位となり、表彰式のメダルプラザは大歓声と国歌の大合唱。イタリアでは冬季大会で1大会メダル3個獲得者はアルベルト・トンバと並び二人のみ。第4話:ノルウェーのアンドレ・オーモットの同僚のラッセ・チュースとのスーパーGの戦い。ハーミネーターの異名を取るヘルマン・マイヤーも下して34歳の最年長での優勝した物語。第5話:イタリアとノルウェーはクロカンの永遠のライバルチーム。オリンピックでのリレー競技での靴差の勝負が続く中、トリノではリレーで優勝したイタリアチームのジョルジョ・ディ・チェンタ選手の物語。彼は50kmクロカンで余裕を持っての優勝。閉会式で行われた表彰式では、実姉のマヌエラ・ディ・チェンタ(伊NOC副会長)からメダルを授与された。”Passion Lives Here”が大会スローガン。トゥーランドットの曲が流れる中でエンドロール。記録映画としては短い尺でしたので、一気に観ました。

 

第173回JOAコロキウム 報告

第173回JOAコロキウム 報告

日 時:2016年12月21日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:17名(学生2名を含む)

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

内 容:
①オリンピック関連情報の提供(舛本・今井・安城・吹浦)
パナセンターの「文化のちから」展示会をみて、「東京五輪の会場見直し議論にかけている視点」(鈴木知幸)、ドーピング「ロシア1千選手以上が関与」WADA発表、リオ五輪閉幕から数ヶ月、「負のレガシー化」しつつあるゴルフコース、書評「東京オリンピック:問題の核心は何か」、Sport lauded by UN for its power to spur social change(IOC)以上舛本。United States Olympic Channel Provides Future Model,について今井氏。1964年東京大会の選手団公式ユニフォームに関して「赤ブレザー別人がデザイン」(安城さん)。1964年開催国数(吹浦氏)。

①2004年アテネ大会の公式記録映画(Bud Greenspan, 約2時間、英語版の後半3本の物語)
後半は様々な陸上競技が挿入されていくアラカルトから、ロシアのイシンバエワの棒高跳びの世界新記録優勝シーンも。第4話目は3回目のオリンピックで1,500mと5,000mで24年パリオリンピックのヌルミ以来80年ぶりに長距離2冠となったヒシャム・エルゲルージ(モロッコ)の物語である。過去のレースを映し出すと共に、アテネでのラガト(ケニア)やベケレ(エチオピア)等との接戦を制したエルゲルージの幸福の瞬間を描き出した。第5話はアメリカ女子ソフトボールチームのエースピッチャーであるリサ・フェルナンデスの物語。高校時代から傑出していたフェルナンデスは投打に活躍。96年アトランタから3大会連続で女子ソフトボールで優勝するフェルナンデス。日本やオーストラリアとの対戦が映し出される。アメリカチームの選手がホームランを打ったが、喜びのあまりかホームベースを踏み忘れてアウトになるシーンも映し出される。日本のレフトの転倒でサヨナラ負けのシーンも。第6話は女子自転車トラックのタイムトライアルレース。オーストラリアのメアーズ姉妹の物語。姉は怪我をしてリタイア。妹のアンナが33.952の世界初の女子34秒を切る世界新記録で優勝した。アテネの聖火は少女がふっと行きを吹き掛けて消えていったが、2004年の記憶がよみがえる記録映画である。

②「OVEP2.0の研修会参加報告」(藤沢奈津美さん)
11月にローザンヌで開催されたOlympic Values Education Program2.0の研修会に参加したJOC勤務の藤沢さんの情報共有の報告であった。これまで5つの教育的価値と言っていたものをテーマに変更したこと、アクティビティ中心の研修会、Respect for othersにRespect for myself, respect for environmentが明記されたことなど目新しい報告が行われた。藤沢さんはローザンヌが初訪問とのこと、オリンピック・ミュージアムも印象深かったとの報告であった。

 

 

第172回JOAコロキウム 報告

第172回JOAコロキウム報告

日 時:2016年11月15日(火)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:7名(学生1名を含む)情報交換会から1名参加

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

①オリンピック関連情報の提供(舛本)
ATR Analysis: Will President Trump Support LA Olympics? 、R25:オリンピック競技「地方開催」で新たに生じる論点とは、東京2020オリンピック・パラリンピック教育フェスティバル開催レポート、筑波大学名誉博士授与式にけるトーマス・バッハIOC会長の講演:オリンピックの価値-スポーツと教育の役割、TIASスポーツカンファレンス「スポーツと教育の力」開催レポート、朝日新聞社説:文化と五輪 豊かな発信をするには、東京都オリンピック・パラリンピック教育コーオーディネート事業:オリンピック・パラリンピック伝道講座(首都大案)

②「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」視察報告(舛本)
11月19-22日に京都と東京で開催された文化庁・スポーツ庁主催の文化プログラムのキックオフイベントに参加したので、その視察報告を写真紹介と共に行った。京都での全体会の様子、アール・ブリュット展の様子、東京の障がい者アートシンポジウムの様子などを報告した。→詳細の報告内容はここをクリック

③2004年アテネ大会の公式記録映画(Bud Greenspan, 約2時間、英語版の前半3本の物語)
第1話:アメリカのフェンシング女子サーブルのMariel Zagunisのバックアップ要員から金メダル獲得までの物語。アメリカのNo.1選手はSada Jacobsonであったが、マリエルが中国のTan選手を破って予想外の優勝。フェンシングの歴史も交えて興味深いストーリーに。

第2話:ギリシャの重量挙げの英雄Pyrros Dimas の4回連続優勝への挑戦物語。アルバニア生まれのギリシャ系移民のDimasは1992年バルセロナから3大会連続金メダリスト。旗手も務めたアテネでは膝のけがのために銅メダルに終わるが、スタンドの観客からは健闘をたたえた大歓声。後に政治家に転じる英雄をたたえた。

第3話:ポーランド初の水泳金メダリストのOtylia Jdrzeiczakは200mバタフライで優勝する。100mバタと400m自由形では準優勝。帰国すると大歓迎のパレード。なんと、彼女は金メダルを公開オークションにかけた。落札した約8万ドルを全額白血病の子供たち専門の病院に寄付したのである。知られていない美談であった。

 

第39回JOAセッション開催概要(終了)

第39回JOAセッションの開催概要をご案内します。

JOAセッション2016のPDF版開催要項をダウンロードする

フライヤーをダウンロードする

テーマ:聖火  その価値と活用

「オリンピズムの普及と浸透」。 私どもJOAが2020年に向けて掲げたこの課題達成にとって《聖火》は、手段として、いかなる可能性をどれほど秘めているだろうか。

 39回目となるこのたびのJOAセッションは、聖火の価値とその源泉・形成要因を探り、また、聖火のこれまでの活用法について学ぶことで、オリンピズムに対する国民の理解をうながす聖火活用のユニークなアイデアとJOAのアクションを考える機会としたい。

日 時 : 2016年12月11日(日)13:00〜17:50  懇親会18:00〜
会 場 : 立教大学 池袋キャンパス8号館8202教室

(池袋駅西口より徒歩7分)

主 催 : 特定非営利法人日本オリンピック・アカデミー(JOA)joasession_flyer2016
共 催 : 立教大学コミュニティ福祉学部

スポーツウェルネス学科

後 援 : 国際オリンピック委員会

      国際オリンピック・アカデミー

      国際ピエール・ド・クーベルタン委員会

(申請中)

      外務省

                  スポーツ庁

      独立行政法人日本スポーツ振興センター

      公益財団法人日本オリンピック委員会

      公益財団法人日本障がい者スポーツ協会

日本パラリンピック委員会

      公益財団法人日本体育協会

      公益財団法人ミズノスポーツ振興財団

      一般財団法人嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター

      一般財団法人日本パラリンピアンズ協会

      特定非営利活動法人日本オリンピアンズ協会

協 賛 : パナソニック株式会社
協 力 : 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
                      筑波大学オリンピック教育プラットフォーム

 

 

進  行

 

12:15 受 付

 

13:00 開会式
      オリンピック賛歌
      主催者挨拶 笠原 一也 日本オリンピック・アカデミー会長
      共催者挨拶 杉浦 克己 立教大学スポーツウェルネス学科長
      来賓挨拶 鈴木 大地 スポーツ庁長官
      来賓挨拶 藤原 庸介 日本オリンピック委員会理事

 

13:20 オリエンテーション このたびのセッションについて 

     「オリンピズムの普及と聖火」 和田 恵子(JOAセッション委員)

 なぜ、聖火に着目するのか。JOAが掲げる中期目標「オリンピズムの普及と浸透」と聖火はどう関係するのか、今回のセッションを今後の活動にどう活かそうと考えているのか、このたびのセッションのねらいをJOAの目標やビジョンに沿って確認したい。

 

13:45 シンポジウム1  聖火 その聖性は何に由来するのだろう?

 1936ベルリン大会後、聖火リレーコースを逆進したナチスの軍事侵攻、聖火リレーの「キロ売り」で商業主義を徹底した感をみせた1984ロス大会、中国の人権問題を露呈した2008北京大会など、ときに聖火は世俗にまみれ、不穏な印象を帯びながらもオリンピックには欠かせないシンボルとしての命脈を保ち続けている。政治・商業・軍事に関わるイメージをまといながらも失われることのない「聖性」の源泉と由来を探る。

 

コーディネーター 後藤 光将(JOAセッション委員)

 

 ①1936ベルリン 聖火リレーの光と影       田原 淳子(国士舘大学教授)
 ②1998長野 聖火リレー儀式の意思決定過程   笠原 一也(1988長野大会副本部長)
 ③1998長野 聖火台に込めた思い  菊竹 清文(情報彫刻家、1998長野大会聖火台制作)

 

15:00               休  憩

 

15:15 シンポジウム2 聖火 それはどのように語られているか?

 聖火は、オリンピックのシンボルであるがゆえに様々に露出し、取り上げられもするが、聖火や聖火リレーなどはこれまでどのように語られてきただろうか? 新聞や記録映画にみられるそれらに関する言説と映像に着目するほか、1964年に沖縄にやってきたオリンピック聖火に対する当地の人々の思いを今に伝える「聖火記念宿泊碑」(名護市)や記録文書などから、聖火の語られ方の特徴を時代や社会背景と関連づけながら捉える。

コーディネーター 荒牧 亜衣(JOAセッション委員)

①記録映画にみる聖火のメッセージ性     舛本 直文(首都大学東京特任教授)
②新聞にみる聖火報道                佐野 慎輔(産経新聞特別記者兼論説委員)
③沖縄の場合        豊見山 和美(沖縄県文化振興会公文書保存普及班長)

 

16:30               休  憩

 

16:45 アイデア・プレゼンテーション

      待望の聖火をオリンピズム普及に活かすアクション・プラン

 2つのシンポジウムを通して紹介され、明らかになった聖火の価値、活用例などを参考に、2020年東京大会の聖火をどう「オリンピズムの普及と浸透」に活かせるか、幾つかのアイデアを共有し、今後の具体的なアクションに結びつけたい。

 

            コーディネーター 安藤 佳代子(JOAセッション委員)

                     井上 雅規 (JOAセッション委員)

 

   ①聖火を用いたオリンピック教育

            那須 瑞紀(パナソニック株式会社 ブランドコミュニケーション本部 

                                     パナソニックセンター東京 先行企画推進課)

   ②ミュージアム企画と聖火 

            新名 佐知子           (秩父宮スポーツ博物館学芸員、JOA会員)

 

17:45 閉会式

      挨拶 藤原 庸介 日本オリンピック・アカデミー副会長

 

18:00 懇親会 

 

【参加申し込みについて】
次のいずれかの方法でお申し込み下さい

■JOAホームページから 
専用の申し込みフォームがございます(受付終了)
■ファクシミリでのお申し込み
  送信先:(029)853-2649 JOAセッション2016事務局
  自由書式にて、次の6点をお知らせ下さい。
  ①氏名(ふりがな)
  ②会員種別(正会員、一般会員、非会員の別)
  ③勤務先名称(学生の場合は学校名と学部生・大学院生の別)
  ④連絡先メールアドレス  ⑤電話番号  ⑥懇親会の出欠

申込期限:2016年11月末日(必着)

【懇親会のご案内】
会 場: 立教大学セントポールズ会館
時 間: 18:00〜19:30 
*多少の前後が予想されますのでご了承下さい

 

【参加費】
会員1,000円、非会員3,000円、学生無料

【懇親会費】

会員4,000円、非会員6,000円、学生2,000円
 *当日受付にて領収証と引き換えにお預かりします

 

【セッションに関するお問い合わせ】
JOA事務局アドレス
 inform@olympic−academy.jp
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