JOAコロキウム」カテゴリーアーカイブ

第171回JOAコロキウム 報告

第171回JOAコロキウム報告

日 時:2016年10月13日(木)18:00-20:00(注意:原則定例の第3月曜日ではありません)

場 所:「新中野切手サロン」
(地下鉄丸ノ内線「新中野」4番出口徒歩1分LAWSONのあるボニータビル6F)

テーマ:映像で見るオリンピックの(再びIOCの公式記録映画の鑑賞になります)

内 容:
①    オリンピック関連情報の提供(舛本)
平昌宣言、組織委員会第2エンブレム、ローマ法王スポーツ会議、OVEPver2、170回特別コロキウム報告

②    IAPSギリシャの旅:4大祭典競技会遺跡他ツアー報告(舛本)
パナイシナイコ・スタジアム、コリント峡谷運河、ネメア、メセニア、オリンピア、IOA施設、デルフィ写真紹介

③    2016年リオ大会ボランティア体験報告(谷口:IOA修士課程学生)
リオ大会で語学ボランティアを務めた谷口君の現地報告。ポルトガル語専攻の外語大卒ですが、英語もOK。エジプトチームと仲良しになり、かつエジプト選手団の宿舎整備の体験も。唐澤さんとともに小池都知事の案内も務める。日本のメディアスタッフへの対応の難しさが課題として紹介された。日本メディアのオリンピアン悲劇や秘話の物語映像作成のために、ルール無視の取材ぶりが大きな問題となっていたようである。

④    2002年バンクーバー冬季大会の公式記録映画(Bud Greenspan, 2時間、英語版の後半2本の物語)
第5話:オーストラリアの女性初の冬季金メダリストとなったアリサ・キャンプリンの物語。最有望視されていたジャッキー・クーパーが練習中の膝のけがでリタイア。初出場で優勝したアリサを支えたOlympic Winter Instituteの練習風景も紹介。挿入にはショートトラックの棚ぼた勝利のブラッドベリー(豪)の映像も。
第6話:4人乗りボブスレーでアメリカ第2チームのドライバーであるブライアン・シャイマーの物語。5回目の出場となった悲願のオリンピックメダリスト。米国の第1チームと競って、2位と3位になった。優勝は強豪のドイツ。シャイマーは閉会式の旗手も務める。

 

 

平成28年度 第170回記念「JOA特別コロキウム」報告

平成28年度 第170回記念「JOA特別コロキウム」開催報告

<テーマ>
「2020年東京大会の文化プログラムを構想する:カルチュラル・オリンピアードへの道程」

・日 時:2016年9月4日(日)14:00-17:30

・場 所:武蔵野大学有明キャンパス 4号館3F 303室

・主 催:JOA研究委員会JOAコロキウム部門

・協 力:武蔵野大学(会場および受付の学生ボランティア、広報等)

・参加費:1,000円(資料代)(JOAの学生会員、および武蔵野大学の学生は無料)

・内 容:

開会挨拶:坂本 静男氏(JOAコロキウム部門長)
司会・企画趣旨説明:舛本直文(首都大学東京特任教授、JOA理事・研究委員会委員長)


「文化プログラムの原点としての芸術競技とその後の展開」

シンポジスト1.
唐澤あゆみ氏(東海大学体育学部スポーツ・レジャーマネージメント学科、JOA会員)
「2016年リオ大会のボランティア経験と文化プログラム」

シンポジスト2.
吉本 光宏氏(ニッセイ基礎研究所 研究理事)
「2012年ロンドン大会の文化プログラム」

シンポジスト3.
堀 和憲氏(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会アクション&レガシー担当課長(文化・教育担当)
「東京2020文化オリンピアードについて」

◎パネルディスカッションおよびQ&A
・リオ大会の文化プログラムの情報補足(吉本氏)
・様々なステークホルダー間の連携とセカンド・エンブレムの作成状況
・文化プログラムの主体の確認(実施者と鑑賞者)
・オリンピック・パラリンピック教育における文化テーマと文化プログラムの関係

Q&A:一般の声のサウンドの必要性、「文化プログラム」と「文化オリンピアード」の用語の整理、組織委員会のプログラムと文化庁のプログラムの関係など

◎情報交換会:18:00-20:00 (武蔵野大学有明キャンパス4号館2F学生ホール:会費5,000円)

・シンポジウム参加者:60名
[内訳:シンポジスト4名、運営スタッフ4名、武蔵野大教職員2名、学生ボランティア4名、一般参加者38名(当日参加者4名?)、学生参加者8名]

・情報交換会参加者:29名(事前申し込み32名、当日申し込み?名)

・記念ポロシャツ作成:23枚

<感想>
学生の参加者が多く、若い方々の関心が高い様子が窺えた。3人のシンポジストの報告はいずれも興味深い内容であり、また映像を多く使ったプレゼンで印象深く議論を深めることができたと思われる。関連するステークホルダーである東京都のオリンピック・パラリンピック準備局と文化庁のイベントが重なったために、両組織から参加頂けなかったのが残念である。JOAの理事の参加は4名であった。次年度は15周年記念事業を予定。
以上(文責:舛本)

第169回JOAコロキウム 報告

第169回JOAコロキウム報告

日 時:2016年8月8日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:11名(学生2名含む)+情報交換会から1名参加

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

① オリンピック関連情報の提供(舛本)
IPCのロシア全面除外の判断資料、2016年リオ開会式でのIOCバッハ会長のスピ-チ全文、第170回記念特別コロキウム申込書配布

② 2002年バンクーバー冬季大会の公式記録映画
(Bud Greenspan, 2時間、英語版の前半4本の物語)
配付資料:2002 SLC Winter Olympic Gamesの開会式:WTC flagの入場問題(舛本著)        JOC website資料:Salt Lake City 2002の基礎資料(英文)
スタートはオーレ・アイナル・ビョルンダーレン(ノルウェー)の快挙:1大会4個の金メダル獲得(彼は2014年のソチでも2個の金メダル取得の息の長いバイアスロン選手)。第1話はJimmy Shea の親子3代のオリンピアン物語。スケルトンで優勝したJimmyの祖父Jackはレークプラシッドのスピードスケートで2冠の有名な選手。ソチ大会の直前の交通事故で亡くなる。Jimmyと父のJim Sheaの2人は開会式で聖火ランナーを務める。Jimmyは選手宣誓もする人気選手である。その彼がスケルトンでも優勝。親子3代のオリンピック物語は最高潮に。第2話は女子アルペンスキーで3冠を取得したヤニツァ・コステリッチの物語。兄のイビィツァと父の3人で雪を求め移動し、車の中で暮らし、自然の中でトレーニングした野生人のヤニツァが大けがから復活して優勝する。第3話はUSA VS Canadaのアイスホッケーの因縁の試合。カナダの総監督はウェイン・グレツキー、カナダ伝説のプレーヤー、アイスホッケーの神様である(因みに彼はバンクーバー大会の最終点火者)。その後を引き継いだのがマリオ・レミュー、2人ともカナダの殿堂入りの名選手。カナダが勝利する。第4話はイタリアのクロカン選手ステファニア・ベルモンドの怒りの快走物語である。女子15kmフリースタイルのマススタートのレースで彼女は不運にもストックを折ってしまう。フランスのコーチが男性用のストックを貸してくれるが長すぎる。そこに彼女のコーチが彼女用のストック予備を手渡し、猛然とダッシュしトップ選手の背後にぴったりつきゴール前で逆転する。不屈のレースである。
終了後は,いつもの情報交換会。リオ大会の日本人選手の活躍やドーピング問題など盛会の居酒屋談義でした。

第168回JOAコロキウム 報告

第168回JOAコロキウム報告

日 時:2016年7月13日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:10名(学生2名を含む)+情報交換会から1名参加

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

内 容:
①オリンピック関連情報の提供(今井、舛本)

ジェトロの文化プログラム試行プロジェクト(今井)、『栄光のランナー』公開情報(J・オーウェンスのベルリン)と伝記本、ブレードジャンパーのマルクス・レームのリオ断念、8・6にリオ開会式での黙祷運動、オリンピックコンサート2016案内、オリパラ教育、企業も一役:スポーツ教室や独自教材、吹浦さん監修『オリンピックのクイズ図鑑』(学研)の紹介(これは参加者全員に献本されました。)、第170回記念特別コロキウム企画案の審議

②若手報告:
1.我武者羅応援団の吉田沙保里選手壮行会応援ビデオ(ゲストの武藤貴宏氏):勝利や金メダルに拘泥しない応援ぶりの紹介
2.文科省「第8回オリンピック・パラリンピック教育に関する有識者会議」の傍聴報告(青柳さん):光と影の両面の学習、パラリンピックがおまけにならないような教育、東京都、スポーツ庁、組織委員会、各地方の教育委員会4者の連携が必要、H28年度は全国10カ所でコンソーシアム編成し事業展開する。

③ 「東京都のオリパラ教育映像教材を観る」(NHKエンタープライズ:日本語 約20分x1本)、Panasonicの教育プログラムの映像教材を観る(大会の意義とそれを支える人々)
東京都教育委員会が作成したオリパラ教育映像教材の第5巻「1964年東京オリンピック:2020年に向けて」(監修:舛本直文)、Panasonic映像教材「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」の一部を観ました。配付資料は小学校教員用の手引きの内容紹介箇所です。映像を観た後、各10分間の意見交換を行いました。 1964年東京大会の巻では、目新しい国の例としてエチオピアはあまり相応しくない、坂井義則氏の生誕地を「広島」とするには作為的である、というような意見が出ました。閉会式の祝祭的乱入がお酒のせいかどうか、話題となりました。映像教材の出来映えはまずまずという評価でした。次のPanasonicの映像教材では、オリンピックの3つの価値の誤訳の指摘、大会の裏方としてのPanasonicの活躍が大きな時間を割いているなどの意見がありました。ワークブックに基づいて用いられる映像教材、ティーチャーズガイドも準備され、Panasonicの力の入れ方が窺えまました。
終了後は,いつもの情報交換会。賑やかで盛会の居酒屋談義でした。

第167回JOAコロキウム 報告

第167回JOAコロキウム開催報告

日 時:2016年6月14日(火)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:15名(学生2名含む)

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

内 容:
① オリンピック関連情報の提供(舛本)  

シンガポールの「スポーツと環境シンポジウム」参加報告&シンガポールのスポーツ・ハブの紹介、東京都のオリパラ教育(重点校と夢・未来プロジェクト指定校の紹介)、2020年東京大会招致疑惑報道、東京2020大会広報メッセージ「みんなの輝き、つなげていこう。」の紹介、IOCのOlympic Channel、特別コロキウム企画案の紹介。吹浦さんの『なるほど、なっとく!世界の国旗』(新刊)の紹介。これは情報交換会でプレゼントされました。

② 「東京都のオリパラ教育映像教材を観る」(NHKエンタープライズ:日本語約20分x2本
東京都教育委員会が作成したオリパラ教育映像教材の第3巻「クーベルタン:夢と理想」(監修:和田浩一)、第4巻「嘉納治五郎:オリンピックへの道」(監修:真田 久)を観ました。配付資料は中学校教員用の手引きの両巻の内容紹介箇所です。各巻を見た後、今回も各10分間の意見交換を行いました。
クーベルタンの巻では、クーベルタンの格言をオリンピズムとして紹介しているナレーション、アンリ・ディドン神父が提案した「オリンピック・モットー」をクーベルタンが提案したと紹介した内容には少し問題があるという意見がありました。嘉納治五郎の巻では、平沢和重氏の招致演説の録音の存在に関心がありましたが、この件は不明です。嘉納の人物像は多面的であり、柔道家、教育家、体育人、国際派、IOC委員、1940年大会招致の立役者などなど多くの面がDVDで紹介されていて、フォーカスが難しいという意見もありました。女子柔道の推進者であったことの紹介も欲しいところです。また、1964年東京大会を紹介する際には入場行進が日本選手団からになるのは誤解される可能性、入場行進では、ギリシャを先頭にして欲しいという意見もありました。
終了後は,いつもの情報交換会。吹浦さんの著書のじゃんけん大会など、賑やかで盛会の居酒屋談義でした。