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第150回記念特別コロキウム報告

 第150回記念特別コロキウム報告

○日 時:2015年1月24(土)13:00-17:00
○場 所:学習院女子大学 2号館3階235教室
○参加者:39名

第1部:講演「Podiumから学ぶ2020年オリンピック・パラリンピック大学連携プログラム」
講師:Vassil Girginov (英国Brunel大学,PODIUM理事,オリンピック研究者,編集者)

第2部:シンポジウム「2014年南京YOGの総括と展望」
演者:
1.八木沢蘭氏 YOGアンバサダーとして
2.大津克哉氏 YOG視察者として(前半)
3.舛本直文  YOG視察者として(前半)
コーディネーター:舛本直文

情報交換会:17:30-20:00 場所「Il Cucchiaio di Angelo」(高田馬場)参加者20名

学習院女子大学はじめ,会員諸氏のご尽力によって第150回記念特別コロキウムを盛会裡に終えることができました.関係の皆様のご配慮に心より感謝申し上げます.参加者は全員で39名,内JOA会員は27人でした.TOCOGから4人,東京都オリパラ準備局から3人参加頂き,盛会であったと思います.なお,当日参加の方も思いの外多く,資料の準備が不足し,大変失礼いたしました.

第1部,Vassil Girginov氏のLondon2012におけるPODIUMの実績報告と2020TOKYOへの示唆は興味深いものがありました.PREZIのスライドが上手く印刷できずに失礼しました.当然,英国の文化や制度は日本のものとは違いますが,学ぶべき点もいろいろありました.後は実務的な情報が欲しいところですね.今度3月上旬にPODIUMの事務局の情報収集に行ってくる予定です.

第2部の2014年南京YOGの総括はどこも行わないまま,2020TOKYOばかりが話題になる近況も危惧して計画させて頂きました.残念ながら,当初予定していたお二人の登壇者の報告は事情でご欠席になったため,急遽取りやめとなりました.しかし,アンバサダーとして大変貴重な体験を積まれた八木沢さんの報告は興味深いものがありました.今後の若者達のオリパラ運動のあり方についても再考する良いチャンスとなりました.大津氏の写真を元にした視察旅行記も印象深く拝聴できました.舛本理事からはYOGの抱えている問題点と可能性について報告させて頂きました.今後もYOGの動向を見守っていきたいと思います.

 

 

第139回JOAコロキウム 報告

  • 日 時2014年2月26日(水)18:00-20:10
  • 場 所:「新中野切手サロン」 参加者:8名 
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:1998年長野冬季大会の開会式(NHK:日本語2.5時間)
    1998年長野大会の開会式を観ました。16年前の映像です。有働由美子、藤井康夫アナに有森裕子さんがゲストです。開会式は昼間。映像を駆使した演出はできません。5万人収容の仮設スタンド。総監督は浅利慶太さん。日本の伝統文化のすばらしさを伝える、というのがコンセプトです。しかし、和洋折衷と言った方が良いかもしれません。建て御柱と木遣り、道祖神のダンス、曙の土俵入り、クリスムーン氏の聖火ランナー、森山良子氏の歌と雪ん子たちの歌とダンス、小澤征爾氏指揮の5大陸の5都市(ベルリン、シドニー、ニューヨーク、北京、ケープポート)を結んだ地球交響曲の大合唱、地球に優しい素材でできた風船による放鳩のシーン、聖火の最終点火者は伊藤みどりさん。その時の音楽はプッチーニ。何故でしょう? 長野のテーマは「子ども達の参加」「美しく豊かな自然との共存」「平和と友好の祭典」の3つでした。一校一国運動の子ども達が開会式ではピースアピールソング、聖火入場、各国選手団入場行進と大活躍しました。サマランチIOC会長はオリンピック休戦に言及するだけでなく、1998年は世界人権宣言の50周年記念の年と重要な言及をしています。オリンピックの価値は、敬意、寛容、尊厳、協力であるとして、「オリンピックの理想を通じて平和な世界を築いていこう」とスピーチしています。そんな重要なアピールが公式報告書には掲載されていません。大変重要なメッセージでしたが、NAOCには関心がなかったのでしょうか? 残念です。 後半は、2014年ソチ冬季大会の視察報告を行いました。坂本先生と舛本の現地視察報告の他、佐藤次郎さんには新聞で発信されたソチへの思い、2020年東京への教訓を紹介していただきました。

第138回JOAコロキウム 報告

  • 日 時2014年 1月15日(水)18:00-20:15
  • 場 所:「新中野切手サロン」 参加者:7名
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:①1996年アトランタ大会の閉会式(NHK:日本語2.5時間)
    100周年記念大会の閉幕は68年ぶりのマラソンの表彰式からスタートしました。マーチングバンドとコメディアンの駆け引きはあまりうけません。後に正式種目となっていく若者受けのパフォーマンス(スケボーやBMXなど)と音楽の共演。日本の布袋氏のロック演奏がありましたが公式報告書には記載がありませんでした。選手団の入場では最も印象的な選手がIOCのアントワープ旗を持つことに。それは短距離のマイケル・ジョンソンが勤めました。日本選手団の旗手は有森裕子選手。オーケストラが「聖なる休戦」のテーマを演奏しましたが、印象は今ひとつ。サマランチ会長のスピーチでは、爆弾テロとミュンヘンの11名の犠牲者に対して「いかなるテロもOMを破壊することはできなかった。希望と平和な社会を作り上げる」と語り、黙祷を捧げました。この閉会式では、スティービー・ワンダーによる「イマジン」の演奏・独唱による平和希求のメッセージは圧巻でした。6-12才の子ども達600人によるテーマソング「パワー・オブ・ドリーム」のコーラスも心温まるシーンでした。IOC旗のトランスファー・セレモニーののち、次期シドニー大会の紹介パフォーマンスでは、アボリジニ文化の紹介。ディジャリドゥの演奏とダンス、ワルチング・マチルダが演奏される中、カンガルー、大輪の赤い花や鳥、そしてオペラハウスの登場。これぞオーストラリア! シドニーへの招待パフォーマンスでした。

第137回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年12月4日(水)18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:
    ①1996年アトランタ大会の開会式(NHK:日本語4時間 アナ:山本浩、草野満代)
    アトランタの開会式の国際映像のNHK版です。オリンピック100周年記念大会ですが、アメリカ文化満載でした。フラッグ隊、マーチングバンド、チアガールにゴスペル隊、そしてJohn Williams指揮の記念テーマ曲の演奏。子ども達が白い鳩やシンボルマークを描き出します。Gladys Knightが歌い上げたジョージア州歌Georgia on my Mindはさすがです。南部の文化が蒸気船のモチーフでも描かれました。黒人公民権運動の偉大な指導者であるキング牧師の有名な演説「I have a dream!」も紹介されました。ギリシャへのオマージュは圧巻の影絵パフォーマンスで!円盤投げ、槍投げ、弓、レスリング、スタジオン走が影絵シルエットで描かれました。弓は古代5種競技では不要でしょうが。入場行進が約2時間なので割愛。開会宣言はビル・クリントン大統領。サマランチ会長は世界中に武器を置いて欲しいと「オリンピック休戦」を訴えかけます。ボスニア・ヘルツェゴビナに平和が訪れたと言いましたが、さてさて。100人の子ども達が鳩の凧を持って走り回ります。8人の傑出したオリンピアンが紹介された後には、なんと97才のLeon Stukelj(1924パリ大会体操、スロベニア)が元気な足取りで登場。拍手喝采です。評判の悪かったマスコットは登場しませんでした。最終聖火点火者はご存じのモハメッド・アリです。パーキンソン病の左手が震え、やはり痛々しいシーンでした。・終了後は居酒屋談義。今回は参加者が少なく残念でしたが、話題は相変わらず豊富。今年のオリンピック関連10大ニュースは途中切れ。恒例のプレゼント交換大あみだくじは予定通り実施しました。

 

 

 

 

 

 

 

第136回JOAコロキウム 報告

  • 日 時:2013年11月20日(水)18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
  • 場 所:「新中野切手サロン」 (地下鉄丸ノ内線「新中野」下車、4番出口 徒歩1分 LAWSONのあるボニータビル6F)
  • テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
  • 内 容:
    ①1994年リレハンメル冬季大会開会式(NHK:後半)
    1994年リレハンメル冬季大会の開会式の後半。前回、ホーコン皇太子による聖火点火まで観たため、その後の展開を視聴。選手宣誓、審判宣誓の後、ノルウェーの国歌が演奏され、軍隊のマーチングバンド。その間、NHKアナはオリンピック休戦による世界平和希求活動やOCOGがOlympic Aidとして4億円をサラエボに支援したこと、ノルウェーのオスロがノーベル平和賞授賞式の式典会場である理由などを伝えていく。見せ場の文化プロはノルウェーのおとぎ話による伝統的なパフォーマンス。自然と人間をつなぐベッテルが主役である。大勢のベッテルに地中から引き出されたのは大きな卵。それが光り輝き、地球に姿を変える。最後はその地球から大きな鳩の模型が登場し、さらに鳩型の風船が卵から夜空に舞い上がっていく。ジャンプ会場の開会式、ランディングバーンにも鳩が映写され、平和のメッセージを色濃く伝え、花火でフィナーレとなった。
    ②1994年リレハンメル冬季大会の閉会式(NHK:日本語)
    環境五輪のリレハンメル、大会中にサラエボまで出向いたサマランチの平和主義、閉会式でもオリンピック休戦とサラエボへの継続的支援のメッセージを伝えた。環境保護メッセージを伝える犬ぞり隊も登場。シベリアを横断し、長野へはローラースキーで運ぶとのこと。(実際は自転車であったが、、)。ベッテルとトロルのノルウェーのおとぎ話のパフォーマンスが文化プロで再演。平和希求のメッセージは今回は「世界人権宣言」のが力強く読み上げられた。これはオリンピック精神に共通するものであるとされたからである。1500個の風船の鳩が夜空に舞い上がり、聖火が消えていく。長野への伝達儀式では日本の伝統的な着物様式の「雪の精」が登場し、ベッテル達との踊りの共演後、スノーフラワーの6辺の風船が登場。長野のエンブレムを象る。ランディングバーンにsee you in Naganoと投影されフィナーレに。
  • 環境と平和のメッセージを伝統的なパフォーマンスで伝えていく開閉会式のスタイルは、コロキウム参加者にも好評であった。暑いながらもソンドレのセーターを着てきた白髭さん、この開会式の現地取材者である。
  • 居酒屋談義:終了後はいつものように居酒屋談義。ビールと「黒龍」の特選純米吟醸を楽しみながら、オリンピック招致決定後の動向、その他の話題で盛り上がりました。