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第179回JOAコロキウム 報告

第179回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2017年 6月21日(水)18:00-20:00

・場 所:「新中野切手サロン」

・参加者:8名(学生2名含む)(情報交換会から1名参加)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

①    オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(舛本・今井)

月刊パラニュース(産経)、パラ陸上、東京2020参画プログラム拡大、追加種目、セーリング会場艇移動問題、24・28年オリンピック一括選定、選手のCM出演緩和、TOCOGと日本財団の締結、ピョンチャンでの平和教育フェスティバルニュース、IOC倫理委員会へのBan Ki-moonの就任、McDonaldのTOP撤退、JOCオリンピック・コンサートニュース(以上、舛本)。McDonald撤退ニュース、スタジアム・アリーナ改革ガイドブック(今井会員)

② 2000シドニーパラリンピック大会開会式録画(NHK放送3時間:後半)

松本和也アナ、ゲストに長野冬季大会で活躍した松江美季さんと高橋明元バスケ監督による中継放送。開会式のテーマは「The Fire Within(心の内から燃える炎)」。122ヶ国・地域、3,881名のパラリンピアンが参加。パラリンピックの語源や意味について松本アナが解説。後半のメインはセレモニー。グラント組織委員会会長は東ティモールの選手参加を紹介する開会挨拶、ステッドワードIPC会長は、初めてテレビで全世界への放送実現について述べる。女子選手の参加拡大にIOCのソリダリティのサポートがあったことを紹介し、サマランチIOC会長に謝辞(サマランチ会長は奥さんの葬式でオリンピック開会式は欠席)。ディーン総督の開会宣言後、パラリンピック旗の入場。同時にパラリンピック賛歌が初めてパラ大会で演奏された。選手宣誓、審判員の宣誓後、聖火の入場である。5人でリレーしながら会場の中央で点火、その火は吹き飛ばされてスタンドの上部にある聖火台に点火された。最後はワルティング・マチルダのハーモニカ演奏と詩の朗読。アボリジニのロックバンドによる演奏などのパフォーマンスで締めくくり。

終了後は8名での居酒屋談義。組織委員会のマック撤退余波問題など、話題が尽きませんでした。

 

 

 

第178回JOAコロキウム 報告

第178回JOAコロキウム 報告

日 時:2017年5月17日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:13名(ゲスト2名を含む)(情報交換会から3名参加)

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(舛本・飯塚)
2020東京大会ロードレースコース調整、多様な性、東京五輪で発信:組織委で研修、取引先に基準(朝日新聞)、I’m POSSIBLEを使った初めての公開授業(パラサポセンターニュース)(舛本)。五輪・パラリンピック教育(結城和香子さん記事)(飯塚会員)

②2000シドニーパラリンピック大会開会式録画(NHK放送3時間:前半)
松本和也アナ、ゲストに長野冬季大会で活躍した松江美季さんと高橋明元バスケ監督による中継放送。2000年10月18日の開会式のテーマは「The Fire Within(心の内から燃える炎)」。演出はカレン・リチャーズ氏。122ヶ国、3,881名のパラリンピアンが参加。本パラ大会のために作詞作曲された歌も障害者シンガー達によって披露される。“ザ・チャレンジ”や”Move strong, sing fast”等である。シドニーの15の学校から2,000人の子供たちが動員され、「ピクセル・キッズ」と名づけられ、フィールドに様々な色を塗ってアボジリニの絵を描いていく。開会式もだんだん派手なパフォーマンスでテレビ観客向けに演出されていっているようである。選手入場はアルファベット順。子供たちが大きなボールの中に各国の国旗の色の小さなボールが入った「カントリー・ボール」を抱えて選手達がその後に続く。演奏は5大陸の音楽をいくつかのバンドで繋いでいく。車椅子のホイールを豪州国旗で飾った英国チームの姿も。日本選手団は米沢さん(アーチエリー)を旗手に選手を片手に選手達が入場。頭に日の丸のペインティングや黄金色に染めた選手も。韓国は3色の曲玉模様に内輪を持って入場である。パラ競技の発祥のストークマンデビル病院のルートビッヒ・グットマンの紹介もアナウンサーから。トルクメニスタンの選手が逆立ちと腕力だけでの入場シーンがアップされ、スタンドから大歓声で迎えられる。(ここまで1時間半:残り約1時間半)
終了後は10名での居酒屋談義。オリンピック・コンサート企画、プロ野球談義、新国立競技場問題など今宵も話題はつきませんでした。

 

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp
(スパム対策のため全角表示しています)

 

 

JOAセミナー&オリンピック・レクチャー028開催案内

下記要項にて、JOAセミナーおよびオリンピック・レクチャー028を開催いたします。

  • 非会員で参加をご希望の方は、JOA事務局までメールにてご連絡ください。
  • 会員は、当日15時より総会が実施されますので、総会出欠届とあわせてレクチャーへの出欠をご提出ください。

会員専用「総会・セミナー・レクチャー出欠届」のページを見る(クリック)

日 時::2017年5月28日(日)
JOAセミナー 9:30~12:45 (参加費1,000円、学生無料)
JOAオリンピック・レクチャー028 13:15−14:15(参加費無料)

場 所:明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン9階309B
http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html

昼食代:500 円(要・申込み)

 

◆JOAセミナー◆9:30−12:45

<JOAセミナーの目的>(海外セッション派遣委員会)

国際オリンピック・アカデミー(IOA)が毎年オリンピア等で開催する各種セッションに参加する JOA 会員の事前研修・情報伝達を主目的に、他の会員等も自由参加して、毎年開催している。今回は、今年度IOA各種セッションの共通テーマである「スポーツとオリンピック・ムーブメントにおけるガバナンス」を中心に討論を行う。

<本年のセミナーの内容>

開会の挨拶: JOA会長 笠原 一也 /海外セッション派遣委員会委員長 望月 敏夫

第1部 講義と討議(各テーマ講義20分、質疑応答5分)

(1)オリンピック憲章及び第2期スポーツ基本計画における”ガバナンス”
真田 久(JOA副会長、筑波大学)
(2)ガバナンス概念の国際的由来とオリンピック界における適用
望月 敏夫(JOA理事、早稲田大学招聘研究員)
(3)競技団体のガバナンス
藤原 庸介(JOA副会長、JOC理事)
(4)2020東京大会におけるガバナンスの状況
雑賀 真(元東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会チーフコンプライアンスオフィサー)

第2部 IOA等セッション参加経験者と本年参加者との意見交換

(1)IOA等セッション参加経験者と本年参加者との意見交換 (所属は派遣時)
・ 第14回 NOA理事者セッション  大津 克哉(東海大学)
・ 第56回 IOA青年セッション  福田 佳太(筑波大学大学院)、早川 怜菜(明治大学)
・ 第20回マレーシアNOAユースセッション  杉並 伸勉(筑波大学大学院)、早川 怜菜(明治大学)
・ 第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)ボランティア参加報告  唐澤 あゆみ(オフィシャルボランティア、東海大学)
(2)本年の青年セッション参加者によるプレゼンテーション
青柳 秀幸(国士舘大学院)、時田 瞳(日本体育大学大学院)

 

◆ JOAオリンピック・レクチャー028 ◆ 13:15−14:15

テーマ:TOPとしてのオリンピック・ムーブメントへの貢献

趣 旨:
IOCが推し進めるオリンピック・ムーブメント(OM)は、NOCだけでなく、多様な組織が様々なかたちで参画し、展開されている。IOCのスポンサーを務める企業もまた、「パートナー」として、OMの進展に大きな役割を担っている。オリンピック大会の開催に、高度な技術や多額の費用を要するようになった今日、企業の技術的・資金的支援といったサポートは、欠かすことができないものとなっている。
パナソニック株式会社は、1988年のカルガリー冬季大会から、IOCの最上位のスポンサー(TOP)をつとめており、現在のところ、2024年までこの契約は締結されている。IOCが創設したこのスポンサーシッププログラムに、設立当初から継続して契約している企業は、世界的にも稀有な存在である。パナソニック株式会社は、OMのどのような点に賛同し、支援を続けているのであろうか。
東京2020大会を3年後に控えた今、オリンピック大会への機運は高まりつつあるが、オリンピズムに対する理解が深まってきたとは言い難い。オリンピズムという理念を普及し浸透させていくために、今一度OMの価値を認識するとともに、その展開方法を検討していく必要があるのではないだろうか。

本レクチャーでは、OMへの貢献という、JOAと共通の目標を有するパナソニック株式会社が、TOPとしての使命をどのように受け止め、今後どのように果たそうと考えているのか学び、OMをより進展させるためJOAは何ができるのか、その可能性を考える機会としたい。

 

講 師:園田 俊介 氏
(パナソニック株式会社 ブランドコミュニケーション本部 宣伝部 スポンサーシップイベント推進室 室長)

 

 

第177回JOAコロキウム 報告

第177回JOAコロキウム 開催報告

日 時:2017年4月19日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:11名(情報交換会から1名)

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

① オリンピック関連情報の提供(舛本・吹浦)
東京2020年教育プログラム関係、2018平昌教育カリキュラム、ブライトン・プラス・ヘルシンキ2014宣言署名式、受動喫煙防止策、I’mPOSSIBLEシンポジウム案内、男性自認のレスリング選手、女子大会でV 米で波紋、開発と平和のためのスポーツ国際デー関連ニュース、石川幹子さんインタビュー「新競技場に欠けたもの」など。小学校道徳教科書「東京オリンピック 国旗に込められた思い」(吹浦さん)

②組織委員会NOC担当部署の活動報告(谷口さん)
オマーンで開催されたOCAの地域フォーラムに参加して、Gender Equalityが中心議題となったこと。女性の参加者が多く、イスラム研からも参加者が多いとの報告。4月17日にはJOCが「NOCビジット」にようやく参加したときの報告。TOCOG内のNOC担当部局は現在6名体制で多忙である様子が報告された。

③ 2010バンクーバー冬季大会の公式記録映画(Bud Greenspanが死去後チームによる編集:英語版後半)
Bud Greenspanが完成を待たずに死去し、残った彼のチームが完成させた記録映画です。第3話:スピードスケートのクララ・ヒューズ物語。カナダのゲータン・ブッシュの活躍に憧れスケートも。1996年アトランタ大会の自転車競技で銅メダル、トリノの5000mスケートで金メダルを獲得し、夏冬両大会でメダリストとなった初の女子選手。バンクーバーでも3位になっている。彼女はヨハン・オラフ・コスのRight to Playに賞金を寄付し活動も担っている。第4話:ノルディック種目でアメリカの男子チームが活躍する物語。ビル・デモン、ジョニー・スピレーン、トッド・ロドウィックの3人が男子複合団体で銀メダル、個人でも10kmラージヒルで1,2位となっている。第5話:骨折しても走り抜いたクロカンのペトラ・マジッチ物語。スプリント予選の練習中に転倒・コースアウトして肋骨5本も骨折したが、決勝も出場して3位となった激痛に耐えながらの不屈のレースぶり。最後はアイスホッケー物語。カナダの国技であるホッケーの歴史から男女の英米の闘いを描く。「Hockey is a Canada’s Game」というプラカードを掲げて応援する観客も。予選でアメリカに負けたカナダが決勝で雪辱する。バンクーバーの街中はテレビ観戦する人たちで一杯。記録映画は、相変わらずの過去の因縁やライバルなどの対決の物語にインタビューを加えた構成である。

 

<JOA事務局アドレス>

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第176回JOAコロキウム 報告

第176回JOAコロキウム 報告

日 時:2017年3月21日(火)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:14名(情報交換会から1名参加)

テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

内 容:
① オリンピック関連情報の提供(舛本)
IOCの2024・2028オリンピック招致関連記事、開催都市のジェンダー契約条項、2020年関係では、霞ヶ関CC女性正会員問題記事、男女混合競技の導入、大会経済波及効果、聖火リレー問題など。その他、AOCのASPIRE教育ニュース、AOC会長選挙情報、など。

②第8回札幌冬季アジア大会ボランティア参加記(今井氏)
32ヶ国と最多の国々が参加した冬季大会。約4,000名のボランティアが大会を支えた。9割は札幌近郊から。開会式の輸送とホテルのボランティアを担当された今井氏の報告。東チモールからの参加はニュースになっていました。

③ トリノ視察報告(舛本)
2月末に冬季大会後10年経過したトリノを再訪した。トリノ大学のオリンピック・メガイベント研究所OMEROと選手村跡地の活用、オリンピック休戦の壁の確認が主な目的であった。写真を元に、OMEROで得たレガシーの様子、民間の平和運動団体SERMIGの視察、市の都市開発センターでの取材、選手村跡地の様子、Lingottoオーバルや希望の架け橋など報告。選手村跡の利用では空き部屋も多いようで、共用施設の荒廃ぶりなど残念な風景を紹介した。

④ 2010バンクーバー冬季大会の公式記録映画
(Bud Greenspanが死去後チームによる編集:英語版前半)
Bud Greenspanが完成を待たずに死去し、残った彼のチームが完成させた記録映画です。開会式ではリュージュの練習中に事故死したジョージアのノダル・クマリタシビリ選手への弔意がIOCロゲ会長から示されました。第1話:女子モーグルのジェニファー・ハイル(カナダ)とハンナ・カーニー(アメリカ)のトリノ大会からの因縁の対決。トリノ大会から雪辱したカーニーの滑りとジャンプ。上村愛子は登場せず。第2話:フィギュアスケートペア競技の中国の3チーム対ロシアのサフチェンコ・ゾルコヴィ組の戦い。中国の申雪・趙宏博組が中国のペア史上初の金メダル獲得。龐清・佟健組は2位となった。両組とも過去にリンク上でプロポーズしたカップルである。従来、最強であったロシアペアは3位に沈んだ。相変わらずの過去の因縁やライバルなどの対決の物語にインタビューを加えた構成である。

 

<JOA事務局アドレス>

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