オリンピック教育・研究」カテゴリーアーカイブ

2008年度第77回JOAコロキウム 報告

日 時:2008年12月16日(火)18:00-20:00
      (注意:定例の第3水曜日ではありません)

場 所:「新中野切手サロン」(地下鉄丸ノ内線「新中野」駅、4番出口)
     住所:中野区中央4-1-3 BONITA新中野ビル6階
          薬屋(一本堂)のあるビルです

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

題 材:『オリンピック:20世紀の記録全10巻』(IOC公認、制作NHK、監修JOA後藤忠弘氏、各巻約70分)
 第4巻:1968年第19回メキシコシティ大会、1972年第20回ミュンヘン大会および1968年第10回グルノーブル冬季大会、1972年第11回札幌冬季大会の4大会

<報告>
 メキシコ大会は、当時の学生紛争やキング牧師の暗殺、東大安田講堂などの時代状況と共に、三宅兄弟の重量挙げ、君原のマラソン、男女バレー、サッカーの鎌本、レスリング男子、男子体操など日本選手の活躍が描かれていました。開会式での初の女性最終走者エンリケタ・バシリオのアップ。外国選手では、圧巻はビーモンですね。それにチャスラフスカの輝きでしょう。その他、フォズベリー・フロップの登場、男子200mの表彰台でのブラック・サリュートなど、話題を呼んだシーンの満載でした。
 ミュンヘン大会ではテロの様子の他、マーク・スピッツの水泳7冠、柔道重量級ルスカ、ショーターのマラソン、ラッセ・ビレンの長距離走、100m優勝候補の遅刻失格騒動などの他、日本選手では、体操の加藤、塚原、男子総合優勝、男子バレー優勝、田口信教と青木まゆみの優勝などが描かれていました。
 グルノーブルでは、キリーの三冠王、アラン・カルマンのフィギア、鈴木恵一の不振などが描かれていました。札幌大会では、日の丸飛行隊の金・銀・銅独占のジャンプ、辻村いずみと高田英基の16才コンビ、ジャネット・リンの転倒シーン、「リンゴちゃん」の愛称の大高優子のリュージュ5位入賞などが記録されていました。最後のSELEVRITY HUMANITYでは、原田のジャンプ飛翔が織り込まれていました。

配付資料:菅原悦子(2008)歴史ポケットスポーツ新聞オリンピック.大空ポケット新書より。
       伊藤公さんが書かれたJOC監修(1994)近代オリンピック100年の歩み。ベ・マ社

終了後は、「もんし」で大忘(望)年会でした。各自、この一年を振り返りながら、杯を重ねたのでした。
(2名の会員からの差し入れがありました。有難うございました。)

2008年度第9回オリンピック憲章勉強会 報告

日時:2008年12月11日(木)18時30分より
      (通常と異なり、第2週の木曜日で時間も30分遅いです)

場所:岸記念体育会館内スポーツマンクラブ

テーマ:東京オリンピック招致に絡めて、オリンピックを招致するためにはどのようなことが必要なのか準備された書類を中心に検討しました

出席者:7名

2008年度第76回JOAコロキウム 報告

日 時:2008年11月19日(水) 18:00-20:00 (定例の第3水曜日)

場 所:「新中野切手サロン」(地下鉄丸ノ内線「新中野」駅、4番出口)
     住所:中野区中央4-1-3 BONITA新中野ビル6階:薬屋(一本堂)のあるビルの6階です。

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史

題 材:『君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956』(クリスティナ・ゴダ監督、2007年、120分)
1956年ハンガリー動乱、この年はメルボルンオリンピック大会の年。「血の水球事件」。ブタペストで生きるヴィッキとカルチの2人。実はこの時にIOCは初めて「オリンピック休戦」を発動したが、それはどのように描かれているか? 血の水球事件の描写は? などなど楽しみが一杯のドラマ映画です。

<報告>

1956年ハンガリー動乱が舞台のドラマ映画です。ご存じのように、この年はメルボルン大会の年。当時のハンガリーの政治状況とスポーツ状況。中でもソ連との確執が描かれています。この動乱の時にIOCが初めて「オリンピック休戦」を発動したとされるのですが、残念ながらそこは全く触れられていませんでした。ブタペストで生きる若いヴィッキとカルチの2人の「愛と自由」を求めるドラマ仕立てです。エンディングの国歌の斉唱は本当に重い
シーンになっていました。原題は「愛、自由」、英語タイトルはChideren of Glory」ですので邦題とは随分違いがあります。しかし、メルボルン大会の「血の水球事件」はリアルに描かれていました。残念ながら、プール回りにはオリンピックシンボルマークが氾濫し、しかもインターリースのシンボルではなかったのでした。実際の映像も持って行ったのですが、残念ながら時間の関係で見ることができませんでした。

配付資料:
 1952年のヘルシンキ大会公式報告書から「エケケイリア」の頁
 IOCのレビューから1956年の「オリンピック休戦」発動の記録
 JOC監修「オリンピック100年の歩み」からメルボルン大会の資料
 劇場プログラムから「血の水球事件」およびハンガリー情勢など

2008年度第75回JOAコロキウム 報告

日 時:2008年10月15日(水) 18:00-20:00 (定例の第3水曜日)
場 所:「新中野切手サロン」(地下鉄丸ノ内線「新中野」駅、4番出口)
     住所:中野区中央4-1-3 BONITA新中野ビル6階:薬屋(一本堂)のあるビルの6階です。
テーマ:映像で見るオリンピックの歴史
題 材:『オリンピック:20世紀の記録 第全10巻』(IOC公認、制作NHK、監修JOA後藤忠弘さん)(各巻約70分)
第3巻:1964年第18回東京大会 及び 1964年第9回インスブルック冬季大会の2大会のみ
     さて、東京大会の日本選手の活躍がどのように描かれているでしょうか。。。
     インスブルックでは、一体どのような映像が、、、?
     SELEVRITY HUMANITYではどのシーンが?

<報告>
第3巻:1964年第18回東京大会 及び 1964年第9回インスブルック冬季大会の2大会のみ1964年東京大会:市川崑監督の名作「東京オリンピック」と比較すると思白い映像が満載でした。入場行進は残念ながら古関ユウジ作曲の名曲「東京オリンピックマーチ」ではありませんでした。時代背景も写し、東京のスター達が勢揃いの映像でした。陸上の依田、円谷、重量挙げの三宅、レスリングの吉田、上武、競泳のショランダーにブレーザー、体操の遠藤とチャスラフスカ、柔道の猪熊や神永、ボクシングの桜井、バレーボールの東洋の魔女と大松などなど。閉会式は市川崑監督のシーンの借用。懐かしい映像でした。
1964年インスブルック冬季大会:開会式の様子で日本選手61名。初めてギリシャのオリンピアで採火。ボブスレーでフェアプレー賞を取ったイタリアの門ティ選手の逸話、ソ連のリディア・スコブリコーワの活躍など。
SELEVRITY HUMANITY:1998年長野の原田の大飛翔ジャンプのスローでした
配付資料:菅原悦子著(2008)歴史ポケットスポーツ新聞・オリンピック.大空ポケット新書とオリンピック100年のあゆみ。

後半は藤原さんの北京報告。BOBで国際映像を作成された経験を元に口パクや花火のCGIなどから虚偽と虚構(VR)などの面白いコメントを頂きました。曽根さんも映像の専門家として「バーチャルリアリティはスポーツ中継でどこまで許されるか」という興味深い論議が交わされたのでした。

終了後はいつもの居酒屋談義でした。

2008年度第8回オリンピック憲章勉強会 報告

日時:2008年11月6日(木)18時より

場所:岸記念体育会館内スポーツマンクラブ

テーマ:
 (1) 北京オリンピックを振り返って
 (2) オリンピック憲章の見直し

 出席者:7名

北京オリンピックの感想やら、裏話などで、話題はつきませんでした。