JOAコロキウム」カテゴリーアーカイブ

第107回JOAコロキウム 報告

日 時:2011年6月15日(水)18:00-20:00(定例の第3水曜日)

場 所:新中野切手サロン
(地下鉄丸ノ内線「新中野」駅、4番出口)
電話:03-6454-1405 住所:中野区中央4-1-3 BONITA新中野ビル6階
薬屋(一本堂)のあるビルの6階です。

題 材:前半:映像で見るオリンピックの歴史

グリーンスパン特集⑤『栄光のオリンピック伝説:勇気と感動の100年史 100years of Olympic Glory』(下)(Bud Greenspan,1996,文藝春秋社、日本語版、89分)
前半:①最終聖火ランナーシリーズ:1936年ベルリンのフリッツ・シルゲン、1956年メルボルンのロン・クラークなど、珍しい映像とインタビューが興味深いものでした。無冠のクラークはザトペックに金メダル3個をプレゼントされています。ケニアの「草原のランナー」キップ・ケイノは1968年からケニア勢台頭の象徴。69人もの孤児を引き取り、教育機会を提供するなどの社会貢献の姿も。
1932年ロス大会で80mHと槍で優勝したベーブ・ディドリクソン=ザハリアスはゴルファーに転向し大活躍。ラズロ・パッパとテオフィロ・ステベンソンは共にオリンピック3連覇後プロボクサーに転向するも無冠。ピアニストとして有名なオステルマイヤー(仏)は1948年ロンドン大会で砲丸、円盤で優勝、走り高跳びで銅を獲得、「金メダルのピアニスト」となる。夫婦となったオリンピアン達数組の内、ワレリー・ボルゾフとリュドミラ・ツリシェチワの活躍、そこに絡むオルガ・コルブトの物語。珍しい映像のオンパレードでした。

後半:新企画「院生による情報提供」:黒須あかりさん、ローザンヌのミュージアムのOlympic Truce関連資料の紹介。

終了後:いつものように居酒屋談義で大いに盛り上がりました。

第106回JOAコロキウム 報告

日 時:2011年5月18(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:11名

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:「お宝映像を探せ!」シリーズ

題 材:前半:映像で見るオリンピックの歴史
グリーンスパン特集③『栄光のオリンピック伝説:勇気と感動の100年史 100 years of Olympic Glory』(上)(Bud Greenspan,1996,文藝春秋社、日本語版、89分)(後半)

①重量挙げの「ポケットヘラクレス」スレイマノグルのブルガリアからトルコへの亡命と快挙後のアンカラの大歓迎パレードとブルガリア政府の同化政策批判の様子、②西田と大江の友情のメダルの収録とインタビュー、③ザトペックとアラン・ミムンのライバル物語。この、ミムンの逸話は参加者に感銘を与えたようで、話が盛り上がりました。
挿入映像には織田幹雄の3段飛びと国旗掲揚ポールの高さ、14歳で当時最年少金メダリストの北村久寿雄などのお宝映像が入っていました。日本語吹き替えのため、グリーンスパン特有のLay Lymanの抑揚を押さえたナレーションが看取できませんでしたので、英語版を一部上映し雰囲気を確かめました。また、Bad Greenspanの最後の記録映画:2010バンクーバー冬季五輪の栄光物語が現在アメリカのSHOWTIMEで上映中ですので、その情報提供をしました。

終了後:いつものように居酒屋談義で大いに盛り上がりました。

第105回JOAコロキウム 報告

日 時:2011年4月13日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:12名(+2名居酒屋談義から)

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:「お宝映像を探せ!」シリーズ

題 材:グリーンスパン特集②『栄光のオリンピック伝説:勇気と感動の100年史 100 years of Olympic Glory』(上)(Bud Greenspan,1996,文藝春秋社、日本語版、89分(前半部45分)

1994年のIOC設立100周年を記念して制作されたオリンピックヒーロー賛歌です。近代オリンピック初の優勝者ジェームス・コノリー(3段跳び)やエラリー・クラーク、マラソンのスピリドン・ルイスなどのプロローグから、4本の物語を観ました。時代状況も反映した興味深い映像が目白押し。
物語1:フィンランドの長距離王国(ヌルミ&ビレン)ミュンヘン10000mで転倒しても起き上がり優勝するビレン、勝利後のファン4人が国旗を持ってゴールする映像など今では考えられないシーン。
物語2:女子走り高跳びの熱い戦い:16歳の最年少金メダリスト、ウルリケ・マイファルトVSサラ・シメオニのライバル物語。シメオニがロスで負けても戦いに満足そうな笑顔が美しい。
物語3:男子高飛び込み物語:若きルガニスの登場とコーチのサミー・リー。イタリアのクラウス・ディビアシが68,72,76と3連覇する。
物語4:1948年ロンドン大会の偉業物語:①タカチのピストル左手での金メダルは不屈のアスリート伝説に②ハリソン・ディラードの100m優勝 ③ファニー・ブランカス・クンの陸上4冠(100,200,80H,4K)「空飛ぶ主婦」の異名、夫に励まされた4冠、英国国王入場により国歌演奏で負けたかもの心配などなど。残念ながら日本語吹き替えのため、グリーンスパン特有のLay Lymanの抑揚を押さえたナレーションがありませんでした。

後半:「院生による情報提供」:黒須あかりさんにより1971年ルクセンブルクIOC総会議事録紹介:ラジオ放送局問題(米ソ冷戦時代にアメリカのラジオによる東圏への介入を「オリンピック休戦」として要求したソ連や東欧圏とIOC
の対応の紹介)

終了後:2人が駆けつけ、いつものように居酒屋談義で大いに盛り上がりました。

第104回JOAコロキウム 報告

日 時:2011年3月9日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」

参加者:10名

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史:「お宝映像を探せ!」シリーズ

題 材:グリーンスパン特集①『Nagano ‘98 Olympics: Stories of Honor and Glory(1998年長野冬季オリンピック大会公式記録映画』(Bud Greenspan,1998,118分、英語版)後半

第1部:Bud Greenspanの長野後のニュースステーション報道の様子を紹介。

第2部:映像鑑賞:3本の物語と挿入(清水の快走と女子アイホ決勝)。
第1話は2人乗りボブスレーの白熱レース:カナダとイタリアの2チームが同タイム優勝。4本のレースで決着がつかない偶然と必然。
第2話は女子アルペン3大会連続金メダリストとなったデボラ・コンパニューニのけがからの復活と勝利への執念。
第3話は日本スキージャンプ陣:特に原田物語。因縁のリレハンメル大会の失敗ジャンプ、日の丸飛行隊と称された札幌の笠谷のジャンプも交えた個人と団体の飛翔を描き出す。最後はGreenspan がいかに原田に執着していたかを示す映像であった。ニュースステーションでGreenspanが語った書き出しと実際の記録映画とは違っていた。いつもながらLay Limanの抑揚のない押さえたナレーションが特徴的でした。

終了後:いつものように居酒屋談義で盛り上がりました。

第103回JOAコロキウム 報告

日 時:2011年2月16日(水)18:00-20:00

場 所:「新中野切手サロン」(地下鉄丸ノ内線「新中野」駅、4番出口)
電話:03-6454-1405 住所:中野区中央4-1-3 BONITA
新中野ビル6階(薬屋「一本堂」のあるビルの6階です)

テーマ:映像で見るオリンピックの歴史Bud Greenspan追悼シリーズ

題 材:
①「ニュースステーションNS」Greenspan特集(10分)
②グリーンスパン特集①『Nagano ‘98 Olympics: Stories of Honor and Glory(1998年長野冬季オリンピック大会公式記録映画』(Bud Greenspan,1998,118分、英語版)<前半4本の物語>
①1998年2月の長野大会前にNSは「Naganoを撮る男:グリーンスパンの世界」と題してグリーンスパン監督特集と長野の記録映画撮影の進行状況を放映した。1952年の初映像作成から興味深い映像が続いた。
②おなじみのオリンピック・ロマンチストが撮ったオリンピックヒーロー物語:J・リュック・クレチエとB・ステンムルのダウンヒル(勝負は下駄を履くまで分からない)、女子フィギュアでリピンスキーとクワンの戦いの陰に隠れた陳露(ルー・チェン)が3位に(涙の復活の物語)、ビョルン・ダーリと若手T・アルスガールの同村のヒーロー達の戦い(史上最強のXカンランナーの物語)、D・ホラムとK・ホラム親子のスピードスケートへの挑戦(ジュニア世界新達成した目立たない親子の物語)の4本を先ず観ました。里谷のモーグルはほんの挿入的扱い。