オリンピック教育・研究」カテゴリーアーカイブ

第240回「20周年記念特別JOAコロキウム」報告&第241回開催案内(2022/12/18)

第240回「20周年記念特別JOAコロキウム」開催報告(概要版)

主 催:JOAコロキウム委員会
日 時:2022年11月30日(水) 19時00分~21時30分
会 場:online開催
参加者:25名(オリンピアの大学院セッションから3名の参加者も含む)
テーマ:「オリンピズムを次世代に:Olympism for the next generation!

◆MC飯塚俊哉(コロキウム委員)
◆Opening挨拶 
・望月敏夫(JOA会長)
・舛本直文(JOA副会長・研究委員会委員長):これまでのコロキウム20年の議論の推移も踏まえて
・海外からのメッセージ紹介
1.Prof. Leo Hsu(国立台湾体育大学、オリンピック教育研究)
2.Ms. Kim Lim(シンガポール・オリンピック・アカデミー・フェロー、小学校校長)
3.Prof. Cesar Torres(SUNY Brockport教授:スポーツ哲学、オリンピック研究,IOA lecturer)
4.Prof. Jim Parry(チャールズ大学、チェコ、元リーズ大学教授、IOAレクチャーアドバイザー& lecturer)
5.Prof. Vassil Girginov(ブルネル大学、英国、オリンピック研究)

◆語り部から: 「私が観た、感じた、オリンピズムとは」 
・吹浦忠正さん(JOA会員)→4度の日本開催のオリンピックに「国旗担当」として関わって
 世界の国旗のサイズ規格統一、美智子妃殿下の発案による日赤語学奉仕団参加体験、国旗・国歌はオリンピックに本当に必要か?(若手への問いかけ)

・宮嶋泰子さん(JOA会員)→テレビ取材において印象に残る2つの大会の開会式
好印象:リレハンメル冬季大会:テレビ取材の苦労、開会式の平和メッセージ、Green Olympicのはしり、カタリ-ナ・ヴィットとヨハン・オラフ・コスいう選手達の存在(反戦歌の利用やOlympic Aide →Right to Play人権活動家)
否定的印象:ソルトレイク冬季大会:グランドゼロの星条旗利用、ブッシュ大統領の開会宣言の政治利用

・佐藤次郎さん(コロキウム委員)→長年のオリンピック取材を通して:「原点を思い起こそう。さもないと・・・」
 余りに多くのものを背負わされたオリンピック、スポーツにはいろんな要素があるが「オリンピックはスポーツの祭典」という原点を思い起こそう。ビジネス化やショー化されたオリンピックでは批判されオリンピック離れ生ず

・森田明彦さん(JOA会員)→オリンピック・パラリンピック人権コミュニケへの努力
 2012年ロンドン大会閉会時の大会開催4か国による「人権コミュニケ」を引き継いで「東京2020大会」でも「人権コミュニケ」を、2022年IOCも人権戦略フレームワークを策定、2016年以降の日中韓東アジア3か国のスポーツ大臣会合と平和希求宣言、2024年江原道YOGでの人権憲章の採択などの動向

◆若手からの応答: 「これからのオリンピズムに向けて」質問と感想を含めたコメント
・藤木 悠さん(東海大学大学院生):応答の相手=>吹浦さん
 国旗研究者としての自身へのインパクト、オリンピズム館の変容は?東京大会にボランティアとして参加して「オリンピックらしさとは何か?」考えたい。

・都筑則彦さん(NPOおりがみ代表、千葉大学院生):応答の相手=>宮嶋さん
 対話やディスカッションの好例の大会は?どうすればディスカッションできるか?世界の現状とオリンピック運動のありかたは?

・唐沢あゆみさん(日本体育大学院生):応答の相手=>佐藤さん
 オリンピックの文脈でのスポーツの意味は?オリンピックならではのものとは何か?原点とは何か?

・山本華菜子さん(上智大学卒業生、上智大学ソフィア オリンピック・パラリンピック 学生プロジェクト Go Beyond 創始者・初代共同代表、元師岡研ゼミ生):応答の相手=>森田さん
 スポーツと平等・自由や差別のない世界のためといいつつ不利益を被る人が存在、オープンディスカッションは?考えの多様性の中でもメディアによる発言の切り取りの問題指摘

◆全体のQ&A
・師岡文雄さん(JOA会員):大学連携LNW紹介
・中森康弘さん(JOA会員):「東京2020大会」の振り返りと「2030年札幌招致」関連
・Jim Parry教授:オリンピア(IOA大学院セッションの参加者と一緒に)からのグローバルな激励メッセージ

◆Closing 
・閉会挨拶(舛本)
・MC飯塚俊哉

 

第241回開催案内

・日 時:2022年12月22日(木)18:00~
・場 所:Online Zoom会議
・中心テーマ:自由
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯(忘年会&望年会)!
・定 員:15名程度、但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします。
・会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
・情報交換会:ドリンクは各自で準備してください
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!
◎申込み締め切り:2022年12月20日(火)17:00

 

JOAコロキウム 第239回報告&第240回開催案内(2022/11/09)

第239回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2022年10月19日(水):18:00-20:00
・場 所:Online  Zoom会議
・参加者:10名
・テーマ:「東京2020大会」1周年記念イベント参加報告、2030年札幌冬季大会招致など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.「東京2020大会」1周年記念イベント参加報告(師岡会員)
・10月16日、IOCと東京都の主催でイベント開催。テーマは「Thank you Tokyo」 バッハ会長が来日をキャンセルしビデオメッセージ。コロナ禍の開催で日本に感謝。猪谷IOC名誉委員、山下・渡辺IOC委員は起立して挨拶。
・安倍元首相の慰霊の黙祷があったが、違和感あり。新国立のスタンドの約7割が埋まるが、約1/3の観客は起立せず。
・オリンピック・パラリンピックの共同開催の形で実施しないのは残念。
・IOC主催なのに会長もIOC委員も来日せず。日本の汚職問題にだめ出しが欲しかったのであるが、、。
・渡辺守成氏は、「スポーツ界はもっと怒るべき、カネにまみれた五輪は徹底的に究明すべき」と主張しているが...。
・レガシーとして何が遺ったかが重要。競技場の通路の一角に東京都の数値で見るレガシーデータが表示されていた。パラスポーツへの関心度、バリアフリー化、スポーツ施設数、スポーツ実施率など数値が示されていた。

〇以上の報告に基づいて意見交換:
・渡辺氏の発言はIOCを守ろうとしている発言が多いようである。高橋元理事氏1人の問題で済まそうとする方向が感じられる。
・JOCが何をすべきか? JOAとは感覚の違いが見られる。JOCが独立した際には自主財源確保しようとしたが。公的な資金に頼るべきではないが、民間任せではできないため広告会社に頼らざるを得ない仕組みが作り上げられた。
・過去の日本開催の大会と違い、メディアも学会もスポーツ界も主要な人材をTOCOGに出してはいない。役人と電通で仕切った大会であった。
・メディア委員会も大会運営には人を出さず。技術的な側面支援には人を出してはいるが、、。
・電通頼みの日本のイベント開催方式。下請け・孫請け、関連団体、コンサルタント介在など電通次第。膿を出すべき。
・Thank you Tokyo とは?IOCが東京に感謝するのは当然だが、主催者の東京都はTokyoの誰に感謝するのか?
・SNS映像には子どもたちがブレイキンやスポーツクライミングなどのスポーツを楽しんでいる風景があったが、動員ではない。競技場外に各競技団体が体験コーナーを設置し、観客は自由に体験していた。2024年パリ大会に向け、ラスト演技はブレイキンであった。
・演出上Togetherを入れたのであるが、パラリンピックはこのイベントに入っていない。大会コンセプトの「多様性と調和」はどこに行ったのであろうか?
・東京2020大会では様々な問題があるが、物語のグラデーションを勘案すべき。スポーツをビジネスにしたのが電通であるが、オリンピックが生き延びた側面もある。
・しかし、広告代理店や政治家に任せるのではなく、自立したスポーツ界をつくるためには、スポーツ人がスポーツ界を牛耳る世界を作る必要がある。Jリーグはその好例。地域に根付いたクラブづくりやスポーツがwellbeingや人を作るための東京大会の青写真が必要であった。
・高橋元理事を通さざるを得ないようなシステムを作ったのが問題。このような変な仕組みがなぜできたのか要検証。

2.2030年札幌冬季大会招致関連
・バンクーバーが習政府のバックアップ得られず札幌とソルトレイクのレースに。
・渡辺氏は、東京の問題があっても2030年は札幌市開催が有力との談話記事(朝日)。
・JOCが音頭取り。JOCの在り方はJOAが期待するものとは異なるようである。2023年12月31日までの第32次東京オリンピアードとしての活動も不明。レガシーは5年、10年かけないと見定めが困難のはず。
・渡辺氏が会長であるFIGの新体操の扱いは、ロシアの選手不在下では但し書き付きの成績結果となり、選手達がかわいそうでもある。現在の日本でのイオンカップにおけるウクライナ選手団支援も中途半端な支援に。
・世界の新体操界の特殊性を勘案すべき。ガスプロムの会長夫人が牛耳る体制が継続しており、渡辺会長も女帝の支援を受けている。最近はジャッジ団が女帝に半旗を翻した例も見られた。

3. その他
・サウジアラビアのスポーツ界の国際政治:2029年アジア冬季大会にトロヘナ招致を明言。World Beach Gamesも開催を狙っている。サウジがアジアでの存在感を増そうとしている。

Ⅱ.終了後は乾杯タイム。
・今回もonlineでしたが、様々な話題に関して自由に意見交換をしました。

 

第240回=20周年記念特別コロキウム開催案内

・日 時:2022年11月30日(水)19:00〜21:00
・場 所:Online Zoom会議
テーマ:「オリンピズムを次世代に:Olympism for the next generation! 」
〇定 員:30名程度
(但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします)
〇会 費:無料 (Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:(ドリンクは各自で準備してください)
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:
    2022年11月27日(日)17:00

◎なお、諸事情で参加できない皆様からJOAコロキウム20周年記念回に際して、メッセージ等をお寄せ頂ければ有り難く存じます。当日何らかの形で参加者の皆さんと共有させて頂きたいと思います。

JOAコロキウム 第238回報告&第239回開催案内(2022/10/08)

第238回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2022年9月21日(水):18:00-20:00
・場 所:Online  Zoom会議
・参加者:7名
・テーマ:高橋元TOCOG理事贈収賄問題、2030年札幌冬季大会招致、東京2020大会」記念モニュメントなど

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.高橋元TOCOG理事贈収賄関連
・高橋問題が「オリンピックの価値や東京大会自体の価値を貶める」という論調には疑問という意見。「行きすぎた商業主義がオリンピックをだめにした」という主張には「オリンピックだけが神聖であるべき」という考えがある。税金を投入するよりも民間資金で運営を。「オリンピックだけが悪い商業主義」なのではなく、他の大イベントも同様。
・「TOCOGがだらしなかったから」「オリンピックの環境がだめになった」というようなメディアの論調は問題。今回の問題は高橋氏の個人的な問題である。IOCもTOCOGも「オリンピックの価値を損なった」とは見ていないはず。
・オリンピックへのイメージは悪くなり、札幌への悪影響は免れないとJOC幹部も見ているが...。IOC自体もスポンサー収入を確保することが大切というスタンスであった。オリンピックの商業化をなくそうという考えはなさそう。
・開かれた招致運動、透明性の高い決定プロセス、しかるべき所がウォッチするような体制がとれていないことが問題。
・主要メディアの社説は型どおりで中身に欠ける。「オリンピック=カネ」→「神聖なオリンピックを汚した」という形。オリンピックの一般的なイメージを汚したことは事実であるが、一般のファンに、どのようなイメージを流布するのか?
・「行きすぎた商業主義」という表現を使うが、それは極端には「オリンピックは何の価値もない」ものとして、競技や選手を単なるコンテンツにしてしまい、一般の支持を失うことになる。
・日本のスポーツ界には高橋氏のような頼れる人が余りに少ないことが問題。スポーツビジネスやスポーツ界に人材がいないため、高橋氏の思うつぼであった。
・スポンサーからお金を集めることは必要であるが、集める体制や方法が問題。最下層のスポンサー(T-3)には「オリンピックを応援できる権利」を買うことであったはず。定価表の15億円が半値にされるなどし、余剰の20%を自分の懐にした。
・問題は2点ある:①値引きできる権限を持つ人がいて、その利益を得る人が同一人であること。②マネジメントをチェックする体制がないこと。メディアやTOCOGも良く集めたと賞賛するだけでチェックできていなかった。チェックする体制が整備されるべき。JOCとスポーツ庁は「残念、遺憾である」で済まそうとしてはならない。
・安倍元首相の死後、色々なことが明るみに出ている。問題の根を探ろうとしているが、それは大きな政治への不信と一緒に語られることが多い。そのため、スポーツ界で語られないまま、選手たちが発言できる場がなくなっている。
・日本と中国は人権の観点からもIOCから問題視されてきた。東アジアの後進国として国際基準からかけ離れていると批判されていることと同じ構図。
・スポンサー資金は必要。TOCOGのコンプライアンスの問題。高橋氏を元電通と表記することにも違和感がある。とっくに会社を退職しているはずだが。
・電通以外に人材がいないことが大きな問題。ESG投資、SDGsなど世界的な眼で見て行くとガバナンスの問題でもある。世界的に見て「オリンピックの価値はいささかも揺るがなかった」が中身はどうか?利権に群がる人々をどうチェックするかが重要。JOAはオリンピズムをしっかり踏まえて対応を。
・「オリンピックの価値自体は減じない」という考えには違和感あり。「東京2020大会」では様々な問題が生じても根本的な問いに誠実に応えてきていない。ファンや視聴者のオリンピック離れを促進しオリンピック嫌いを作った。イメージを悪化させたし、イメージダウンさせたことは事実である。札幌大会をもし開催するのであれば、「オリンピックはそんなものではない。今後は良いものにする」と表明すべきである。
・オリンピックの競技大会と組織委員会を一体化して考えてしまう。イメージダウンは確実にあるが、大会開催前には反対意見が多かった一方、閉幕後は開催して良かったという意見が多かった。それは競技を見ての反応であったはず。

2.2030年札幌冬季大会招致関連
・大会招致を今なお進める政府と札幌市。市民はそこしか見ていない。厳しい風が吹いているのは事実。3月の市民アンケートでの52%の支持から変わっているのが現実。
・オリンピックの競技大会の価値自体には傷ついていない。札幌大会を開催したい人たちは東京大会の問題と切り離してイメージ戦略を展開するべき。
・IOCの将来招致委員会はアメリカ、カナダ、日本、カタルーニャとコンタクトしている。選考は新プロセスで行われている。札幌のイメージダウンの中、暫く招致活動を凍結することも必要。
・札幌だけでなく、帯広や長野も関わる計画だが、札幌ドームの扱いが北海道として不明。北広島市の交通インフラを含め、北海道の方針が明確でない。ニセコを含め、世界に誇るスポーツ景観を作る意気込みが必要。
・カタルーニャのプランも政治でひっくり返される。独立運動もしかり。またゼロからのスタートになるかも?
・2030年は近くも遠くもない。イメージダウンの中、開催の支持率が回復はしないし、スポンサーも付かないであろう。今回の膿を一回全部出して、2024年パリ大会を挟んで、カオスの中ではなく落ち着いた段階で仕切り直しをすべき。
・組織、イベント、ムーブメントという観点から考えると、札幌のムーブメントは何か?2017年にはスイス政府の主導で人権がらみのワークショップが開催され、日本の経済人も参加して調達における人権問題など検討した。国際的な人権問題には基準があるが日中はそこまで届いていない。言ってはいるがやってはいないし、オリンピック・パラリンピック宣言もしなかった。ポーズでも良いから人権保護などのムーブメントが必要であろう。

3.「東京2020大会」の記念モニュメント関連
・新国立のメダリスト銘板や聖火台など、記念モニュメントが各地に設置されている。これらは、東京大会のメモリーを想起させ、オリンピズムやパラリンピックムーブメントを学習する好機であり好教材である。今後の一層の活用が望まれるところである。
・その一環で、所謂「オリンピック休戦ムラール」と「パラリンピックムラール」も都内各地に設置され公開され始めている(ここで、「所謂」と付記するのは「ムラール」という語はTOCOGの造語であり、英語表記はmuralであり、カタカナ表記すると「ミューラル」となるからである。2度にわたって表記の修正を申し入れたが、TOCOGは修正せずに代わりに間違った英語表記である「ムラールが既に定着している」からとして公式報告書を含め、間違い表記を日本国内に流布することに執着してしまった。現在の日本オリンピックミュージアム(JOM)の企画展で「ムラール」として展示されている)。ここには一旦決定したら間違いであっても修正しないという官僚主義的な姿勢が見て取れはしないか?
・「東京人権プラザ」では所謂「パラリンピックムラール」の常設展示の記念イベントを9月15日に開催した。関連動画を作成し、イベントの際のトークショーやイベントの内容をwebsiteにアップしている。そのコーディネーターをJOAコロキウムメンバーの舛本が務めたこと、そのうちに本イベントの動画もアップされること、「人権プラザ」では「ムラール」の表記ミスへの注釈をつけることなどについて報告した。

Ⅱ.終了後は乾杯タイム。
・今回もonlineでしたが、様々な話題に関して自由に意見交換をしました。

 

第239回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2022年10月19日(水)18:00〜
・場 所:Online Zoom会議
・中心テーマ:自由
・その他の内容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯など自由に!
〇定 員:15名程度
(但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします)
〇会 費:無料 (Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:(ドリンクは各自で準備してください)
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:
    2022年10月16日(日)17:00

JOAコロキウム 第237回報告&第238回開催案内(2022/09/06)

第237回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2022年8月23日(火):18:00-20:00
・場 所:Online  Zoom会議
・参加者:10名
・テーマ:高橋元TOCOG理事贈収賄問題、2030年札幌冬季大会招致、LA28追加種目など

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.高橋元TOCOG理事贈収賄関連
・IOCオリンピック憲章第59条関連による制裁、IPACSの腐敗防止対策などの規定から、札幌冬季大会招致に関して、日本にはオリンピックを開催する資格がない、という制裁が課される可能性はないか?という問題提起があった。
・高橋元理事の「東京2020大会」招致決定への貢献の言説には賛否両論あり。
・今回は、日本の体育会的な組織の在り方が露呈した結果の問題。
・今回の問題が、高橋元理事止まりなのか、ゼネコンや政治家まで波及するのか?
・電通がイベント支配するようになり、不祥事などの問題も電通がらみで発生。TOCOGも寄せ集めで電通仕切り頼み。
・日本社会の劣化の象徴が今回の事件である。電通も政治も劣化。
・メディア報道の変化も大いに関係。主要メディア中心からSNS時代に。従来の伝統メディアがスポンサーになり問題を押さえてきたこれまでの傾向が変化している。
・スポーツガバナンスの問題であるが、スポーツ界からは何も発信されない現実。社会のパワーバランスで動くスポーツ界の利権の構造。スポーツと営利の難しさを実感したとの意見も。
・IOCにとってみれば問題ではない。30年間も何もしない体制が続いてきた日本の問題。

2.2030年札幌冬季大会招致関連
・IOC理事会には今回の高橋元理事問題は影響しないであろう。札幌が辞退しない限り最有力候補のままであろう。
・札幌招致案は時代や社会の流れに合わせようとしない、従来の大会開催時の都市開発と経済振興案。このままでは良い大会にはならないであろう。
・地元の北海道新聞も力を発揮せず。北海道の経済振興志向。
・住民投票しない市議会の方針も問題。これは民度の問題でもあるし、民主主義が根付いていない証拠でもある。

3.LA28追加種目関連
・9種目のショーリスト発表。選手は10,500人以内の計画では団体種目の編入は難しいかも。しかし、野球・ソフトはこれまでの経緯から入る可能性も。フラッグ・フットボールに力が入るが…? ジェンダー平等からラクロスも可能性。
・アメリカではオリンピックに無関心という現実。4大スポーツと欧州サッカー&アーバンスポーツ(特にXゲーム)、e-sportsに人気や関心はあるが…。e-sportsは無視できない存在、と言う情報提供も。
・「世界陸上」が興味深いのは、陸上競技というベーシックで歴史的広がりもあり、奥が深い土台があるからである。オリンピックもそのような競技が中心になって欲しいという意見も。

Ⅱ.終了後は乾杯タイム。
・今回もonlineでしたが、様々な話題に関して自由に意見交換をしました。

 

第238回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2022年9月21日(水)18:00〜
・場 所:Online Zoom会議
・中心テーマ:自由
・その他の内容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯など自由に!
〇定 員:15名程度
(但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします)
〇会 費:無料 (Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:(ドリンクは各自で準備してください)
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:
    2022年9月18日(日)17:00

JOAコロキウム 第236回報告&第237回開催案内(2022/08/09)

第236回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2022年7月27日(水):18:00-20:00
・場 所:Online  Zoom会議
・参加者:11名
・テーマ:2022年度IOAヤング・オリンピック・アンバサダー・セッション参加報告、「東京2020大会」オリンピック1周年記念イベント参加報告、1周年記念報道等

Ⅰ.情報提供と意見交換
1.「第62回IOAヤング・オリンピック・アンバサダー」セッション参加報告(唐澤会員)
・今までの若者セッションIOA Youth SessionからIOA Young Olympic Ambassador (YOA)と名称が変わり、年齢もこれまでの20~35歳から20~30歳に引き下げられた。今年のIOAの全体テーマは「e-Sports」。
・今年のYOAのテーマはThe Olympic Movement and Olympism in Digital Era – The Promotion of Physical Activities via Digital Engagement of Strategies and Virtual Sports
・世界80か国から125名が参加、日本からは唐澤さん(日体大院生)と山崎さん(中京大院生)の2名が参加。この2名は昨年度online参加者。世界には今年が初参加の人も参加。
・毎日のレクチャー、グループ討議は必修、スポーツアクティビティと文化プログラムへの選択参加。コロナ感染拡大で帰国が相当遅れることに。さらに、全体でアテネに戻る際のデルフィの遺跡とミュージアムの見学が残念ながら中止に。
・IOAの研修所はリノベーションされ、大部屋を廃止し、快適な住環境に。各部屋にはオリンピックチャンピオンの名前が冠され、室内に選手の偉業の解説とオリンピックの有名なシーンの写真が掲示されているとのこと(例:伊調 馨選手)。
・同じ討議グループに米国のパラリンピアンがいてinclusiveに対する視野が広がったそう。そのパラリンピアンはオリンピック・パラリンピックを統合したらパラリンピック運動の発展はないだろうと主張していたとのこと。
・IOAの講義や討議では、身体運動を促進しようとするvirtual sports とTVゲームのようなgamingはしっかり区別されていたが、しかし、両方ともe-sportsと呼ぶのでややこしくなることもあったそう。
・学びと考えたこととして、以下の4点の報告:
①それぞれの国へのリスペクト、しかしexcellenceへの共存の難しさも ②昨年度のonline参加でもfriendshipの構築は可能 ③JOAのネットワークを大切にしつつ自覚と責任を ④D&Iでdiversityを意識している間は不十分。

・参加者との様々な側面からの意見交換:
AI導入による多角的な判定の可能性とAIに仕事を奪われる危惧や共感不足の問題、講師のJim Parry は身体運動を欠くgamingに批判的、参加者の様々な声の様子や参加国や講師のバランスは?、パラリンピックとe-sportsの身体運動の欠如という類似性からくる危惧、新オリンピック・モットーのtogetherに合致する可能性(ゆるスポーツもその可能性)、勝利至上主義を変えていく可能性、インクルージョンを促進する可能性(男女、年齢、障害の有無などの壁の排除)、コミュニケーションにおける表情や身振り等の重要性、IOCのe-sportsという用語の使用の慎重さ(対戦型gamingを避け、online上で参加したり身体運動を促進したりするvirtual sportsの重視)、一方ではIOCは2021年からOlympic Virtual Service を開始し、スポンサードも含めたオリンピック・ビジネスとしての関心はあり。

2.「東京2020大会」1周年記念イベント参加報告(今井委員)
・7月23日に新国立劇場で約1万5千人(募集2万人)の参加者の元に、100名超のオリンピアン・パラリンピアンを含め多くの関係者達の入場行進も見所であった。選手達は感謝を表す場としては好都合。開幕前から長時間会場内に滞在し、秩父宮記念ギャラリーや聖火台など各所の見物も行った。
・儀式は、IOCバッハ会長、IPCパーソンズ会長とも安倍元総理への長い追悼も(エスタンゲ2024POCOG会長は別)。小池都知事、橋本元TOCOG会長、室伏スポーツ庁長官の挨拶もあり。
・参加者の約半数はボランティア経験者のようであった。
・新国立競技場への危惧:アルコールも含め飲食ブースの不十分さ、座席の前後間隔が狭く移動が大変とのこと、トイレ混雑も予想されそれらへの危惧も。
・意見交換:聖火台の設置はどこに? 座席の間隔が狭くて「政治的プロパガンダ」があっても直ぐの静止は不可能であるし出場も迷路のよう、今後レガシー化していくようなイベントやメッセージなどは無し、当日反対デモの可能性のアナウンスがあったが問題なし、事前開催の日仏ラグビーでは6万人収容でも大丈夫であった、等。

3.「東京2020大会」の1周年に関するメディア報道等に関して(自由意見交換)
・7月23日の前後に主要メディア各紙を含め、「東京2020大会」の振り返りや「レガシー」特集が組まれていることに対して、自由に意見交換した。
・東京都生活文化スポーツ局による「レガシー設置物」のプレス発表を含め、メディア各紙の検証・総括の報道資料および参考資料として『オリンピズムの伝道館』の「そぞろ歩記NO.25」:「東京2020大会」1周年記念行事に向けて:「オリンピックのレガシー」に関する取材を契機に! を事前に配布しておいた。
https://sites.google.com/view/olympism-dendokan/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%AE%E4%BC%9D%E9%81%93%E5%B8%AB%E3%81%AE%E9%80%8D%E9%81%A5%E8%A8%98%E3%81%9D%E3%81%9E%E3%82%8D%E6%AD%A9%E8%A8%98#h.uhye0h44vnv1
・総括などの公式報告書などには関心がなく1周年記念イベントも知らず、という感想も。
・レガシーキューブを参考にして、「東京2020大会」のレガシーを整理し分析してはどうか、という意見も。
・競技場や収支報道が中心、wellbeingに向けてどう利用していくかが重要。意図して遺そうと思って残すことが重要。
・一番のレガシーは人々の記憶に何が遺るかが重要。1964年大会は人々に強烈なインパクト(プラスの評価)を残した。さて、「東京2020大会」は?ゴタゴタ続き、無理矢理開催などの経緯からあまり期待できないとは思われるが、、。記憶に残っていくものこそ大切という意見も。
・スケートボードの若者たちの競技ぶり(「真夏の大冒険」と名付けられた)にみるチャレンジ精神と肩車したリスペクトのシーンはオリンピックに新しい風を吹かせたという意見も。
・D&Iに関しては、女性スポーツに関しても同様にダイバーシティを意識してケンケンガクガク議論している間は不十分という意見も。
・一方、「インクルーシブ」という用語の使用状況への問題視も。つまり、文化人類学上は「支配的なものの中に入れる」という力関係のある用語として簡単には使用しない用語であるという。例えば、「アーバンスポーツ」もこれまでスポーツではなかったものをスポーツに入れてあげる、というような意識が見られるという。言葉の使用には敏感であるべきであって、今までのルールや枠組みを見直すきっかけとなれば良いが、、。
・「多様性」という考え方に基づけば、「デモがある社会の方が健全」であると考える必要があろう。
・e-sportの議論の中で、身体運動が少ないとパラも同様に排除されかねないという危惧が示されたという報告に対して、スポーツの前提として先ず身体運動があり、さらに身体を肉体と脳に区分して考える思考法が反映されてはいないか。実践レベルではきちんと分けられないはずなのに、という意見も。 

4.近況報告の中で情報提供
・3年ぶりにSportechに参加、結構な盛況ぶり。東海大学ブース見学し、IOC委員の渡辺守成氏などに関して質問したが余り関心がなさそう。

Ⅱ.終了後は乾杯タイム。
・今回も、バルセロナからの参加者も含め、様々な話題に関して自由に意見交換をしました。

 

第237回JOAコロキウム開催案内

日 時:2022年8月23日(水)18:00〜(定例の第3水曜日ではありません。ご注意ください。)
・場 所:Online Zoom会議
・中心テーマ:自由
・その他の内容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回の共通テーマは特に定めません。参加者の皆様から何かご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:online乾杯など自由に!

〇定 員:15名程度
(但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします)
〇会 費:無料 (Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:(ドリンクは各自で準備してください)
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:
    2022年8月20日(土)17:00