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シンガポール・イブニング報告

2021年7月29日(木)17:00-19:00

テーマ:Our Olympic Journey @Bendemeer Primary
コーディネーター:唐澤あゆみ+大津克哉 (JOA会員)
講師:Lim Kim Gek(リン キム ゲク校長)+Mrs. Teo-Koh Sock Miang(SOA会長)+Loo Chuan Long Richmond先生+Sulasteri Binte Mohammed Sidek先生

シンガポールイブニング

参加者34名(最大時)
 参加申込み者数:国内24名、海外41名)

概要:

Virtual JOA Houseの企画の一環として、シンガポール・イブニングが開催されました。日本オリンピック・アカデミー(以下、JOA)ならびにシンガポールオリンピック・アカデミー(以下、SOA)に所属する参加者を中心に、日本とシンガポールから約40名がオンライン上に集いました。SOAよりシンガポールのオリンピック教育について学び、日本とシンガポール両国間で意見交換を行いました。ここではプログラムごとに概要をまとめ、シンガポール・イブニングの報告とします。

プログラム:

  • Opening Remarks by Mrs. Teo-Koh Sock Miang, Chairperson of Singapore National Paralympic Council, and SOA Principal(シンガポールパラリンピック委員会会長・SOA会長)
  • Presentation 1: Olympic Movement in Singapore presented by Mrs. Tam-Lim Kim Gek, SOA Fellow, and Principal of Bendmeer Primary School(SOAフェロー・ベンデミア小学校校長)
  • Presentation 2: Our Olympic Journey @Bendemeer Primary School presented by Ms. Sulasteri Binte Mohammad Sidek and Mr. Loo Chuan Long Richmond, PE teacher at Bendemeer Primary School(ベンデミア小学校体育科教員)
  • Q & A

テーマ:

Olympic Movement in Singapore: The activities organised by SOA and or Schools in Singapore post 2010 (YOG2010)

シンガポールのオリンピック・ムーブメント:第1回ユースオリンピック競技大会(2010/シンガポール)後のSOAならびに/またはシンガポールの学校による(オリンピック教育推進のための)活動報告

1. Opening Remarks

 シンガポール・イブニングは、シンガポールパラリンピック委員会会長でありSOA会長でもあるSock先生のご挨拶から始まりました。「コロナ禍に見舞われた過去18ヶ月は、誰もが経験したことのない大変な期間でありましたが、オンライン上に集いオリンピック教育について共有できることを嬉しく思います。今ここにいる我々が、オリンピックのモットーである『Faster(より速く)、Higher(より高く)、Stronger(より強く)、Together(ともに)』を広く推進していくことに情熱を注いでいきましょう」と参加者を鼓舞しました。

2. Presentation 1: Olympic Movement in Singapore(シンガポールのオリンピック・ムーブメント) 

SOAフェローでベンデミア小学校校長でもあるKim先生より、シンガポールにおけるオリンピック教育ならびにオリンピック価値教育(The Olympic Values Education Programme:以下、OVEP)がどのように推進されてきたのか情報提供がありました。

 シンガポールでは、SOAを中心に、第1回ユースオリンピック競技大会(2010/シンガポール)(以下、YOG2010)後もオリンピック教育としてOVEPを推進してきたそうです。JOAから舛本先生・大津先生が講師として招聘された「スポーツと環境シンポジウム」や、私も参加したことのあるSOA主催の「Annual International Academic Session」などは、オリンピック教育に携わる教育者を育成するために開催されました。また、東京2020大会ついても触れられ、2020年東京オリンピックにはシンガポール史上過去最多の12競技に23名の選手が参加すること、パラリンピック前にはシンガポール国立競技場でシンガポール国旗の贈呈式が行われたことが報告されました。

 Kim先生のプレゼンテーションの結びには、「スポーツを志す人びとを勇気づけられるアスリートの輩出、そしてアスリートの足跡をたどる人々が増えていくことが大切」と訴え、シンガポールの未来に期待を寄せていました。

3. Presentation 2: Our Olympic Journey @Bedemeer Primary School(私たちのオリンピックへの旅路@ベンデミア小学校)

 Kim先生の報告に続き、ベンデミア小学校の体育科教員であるSulasteri先生ならびにRichmond先生より、ベンデミア小学校での取り組みやオリンピック教育推進のための教育者向け研修会について報告がありました。非常に種類に富んだプログラムが紹介されました。表に今回紹介された各プログラムの概要をまとめましたので、表1をご参照ください。Sulasteri先生もRichmond先生も、「オリンピズムを児童に教えることによって、自らもオリンピックの価値に気づくこと、学びを深められることが重要」と力強く語っていました。

※MICRON World Para Bowling Tour Series2019
https://www.myactivesg.com/read/2019/7/micron-singapore-world-para-bowling-tour-series-sees-huge-growth

4. Q & A

 おもに「YOG2010のレガシー」について活発な議論が展開されました。Richmond先生は、「シンガポールのような小さな国でもYOGのような規模の国際大会を開催することが可能なのだという自信が持てたこと、さらに2024年パリオリンピック・パラリンピックにボランティアとして参加したいと思っている教員が多くいることがYOG2010のレガシーである」と語りました。また、SOAの参加者からは、「YOGを通して少なくとも誰もがオリンピック・パラリンピックに参加できるのだという種(=夢)が植えられた。その種(=夢)を持てたことがレガシーではないか」という意見が出ました。

所感:

 ベンデミア小学校では、スポーツ絡みのイベントを効率よく利用してオリンピック教育を推進していることが非常に印象的でした。また、オリンピック教育をベンデミア小学校で展開していくのにあたり、Kim校長先生から良い意味でのトップダウン方式である印象を受けましたが、教育者がオリンピック教育について学べる研修がシンガポール国内に充実していることが、ベンデミア小学校でのオリンピック教育を支えていると感じました。

 私個人としては、2018年のSOA Annual International Academic Sessionに参加した際に一緒のグループだったRichmond先生とオンライン上で再会できたことがうれしかったです。彼のプレゼンテーションを聞いて、ベンデミア小学校で中心となってオリンピック教育を展開する彼の教師としての顔を見ることができ、セッションで出会ったときとは違うRichmond先生の良さを見つけることができました。私もSOAを通じて出会った仲間を大切にし、現在のJOAとSOAとの強固なネットワークを維持してくあるいはさらに発展させていく一翼を担えるよう、今後も頑張っていきたいと思います。

参考:第1回ユースオリンピック競技大会(2010/シンガポール)の概要について(JOCホームページ:https://www.joc.or.jp/games/youth_olympic/2010/

文責:唐澤あゆみ
協力:舛本直文・大津克哉

主催:NPO日本オリンピックアカデミー(JOA)
    https://olympic-academy.jp/