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第44回JOAセッション開催要項/参加申込み案内

 

日本オリンピック・アカデミー「2021年度第44回JOAセッション」の開催概要をご案内します。

JOAセッション2021のPDF版開催要項(PDF)をダウンロードする

専用の参加申し込みフォームがあります

プログラム(ファイル容量小:約1.5MB)のダウンロード
 *専用パスワードにより会員のみ閲覧可
 *パスワードは会員用メルマガで配信されます

 

東京2020 共生社会の創造に向けたチャレンジとこれから

 1年延期された東京2020オリンピック・パラリンピックが閉幕した。新型コロナ禍での開催是非が問われる中、無観客での開催となった。準備の過程では、大会コンセプトのひとつである「多様性と調和」の実現に向けた日本社会の深刻な課題も浮き彫りとなり、大会を終えた安心感はあるが、課題解決に対する真剣な取り組みがいよいよ問われよう。

 JOAでは2013年の招致決定後、「オリンピズムの普及と浸透」を目標に掲げ、ムーブメントの発展支援に尽力してきた。セッションでは、大会に向けた各方面のムーブメントに注目し、各々の関係者からの情報と話題提供を受けてディスカッションを行い、計画や進捗状況を把握し、大会後を展望してきた。大会終了をひとまずの区切りとし、あらためて各方面のムーブメントを振り返り、各々の経験と成果に学び、これからのムーブメントのあり方を考える必要があろう。

 このたびのセッションでは、「多様性と調和」の内実に相当する共生社会、その創造に向けたスポーツ界の試みや学校、地域、スポンサーによるムーブメント例を取り上げ、各々が「共生社会」のビジョンをどのようなものとして描き、その実現に向けていかなる挑戦をしてきたかを顧みる。各事例を通して得られる知見をヒントに、ポスト東京2020のムーブメントの望ましい姿を探ると共に、JOAの次なる目標、課題についても議論をスタートさせる契機としたい。

プログラムのダウンロード(準備中)
(開催日前に専用パスワードによりJOA会員にのみ公開します)

<日時> 2021年12月18日(土) 13:30〜16:20

<会場> Zoomによるオンライン開催(ライブ)

<主催> 特定非営利活動法人日本オリンピック・アカデミー(JOA)

<後援>
国際オリンピック・アカデミー
国際ピエール・ド・クーベルタン委員会
外務省
スポーツ庁
独立行政法人日本スポーツ振興センター
公益財団法人日本オリンピック委員会
公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会
公益財団法人日本スポーツ協会
公益財団法人ミズノスポーツ振興財団
一般社団法人日本パラリンピアンズ協会
特定非営利活動法人日本オリンピアンズ協会

<協力> 筑波大学オリンピック教育プラットフォーム

<参加費> 無料(原則として、事前に参加登録したJOA会員限定のライブ配信)

【参加申込みについて】
 期限:2021年12月13日(月)専用フォームよりお申し込み下さい。)

 参加申込み専用フォームにアクセスする
  * Zoom入室に要するID・パスコード等については後日お知らせします。

<プログラム>
13:30〜13:45 オープニング

主催者挨拶  望月 敏夫 JOA会長
御来賓挨拶  渡辺 栄二 スポーツ庁オリンピック・パラリンピック課課長

13:45〜14:10 キーノート「東京2020開催国のNOAとして」
「オリンピズムの普及と浸透」に関わる活動に着目し、東京2020開催に至るJOAの歩みを振り返ります。また、JOA50周年となる2028年に向けた新たな目標、今後のチャレンジを構想するに当たり、東京2020開催国のNOAとして考慮すべき点を提示します。

   佐野 総一郎 JOAセッション委員会、同海外セッション派遣委員会委員
          IOA青年セッション参加(2011)

14:15〜16:00 シンポジウム「共生社会創造に向けたチャレンジ」
大会コンセプト「多様性と調和」に基づいて展開されたチャレンジを、スポーツ界(競技団体の新たな取り組み)、学校(オリンピック・パラリンピック教育)、地域(共生社会ホストタウン)、スポンサー(アクティベーション)に探り、大会前後のムーブメント等の発展について実際と可能性を見据えます。

    進行:大林 太朗 JOAセッション委員会委員、筑波大学助教
             IОAペロポネソス大学大学院修了(2015)

 ■事例報告
 ①学校のオリンピック・パラリンピック教育での取り組み
    本間 基史 新宿区立落合第四小学校 落合第四幼稚園 校園長
 ②ホストタウンとしての地域の取り組み
    柴田 幸博 弘前市健康こども部スポーツ振興課参事
          兼オリンピック・パラリンピック推進室室長
 ③スポンサーのアクティベーションにみる取り組み
    那須 瑞紀 パナソニック株式会社スペースクリエイツセンター パナソニックセンター東京
           プロモーション課課長
 ④競技団体にみるスポーツ界の取り組み
    橋本 寛  公益社団法人日本フェンシング協会
           サーブルナショナルチームコーチ / NEXUS FENCING CLUB
 ■ディスカッション

16:00〜16:15 総括スピーチ
    日比野 暢子  桐蔭横浜大学教授、JOA理事

16:15〜16:20 閉会の言葉
    結城 和香子  JOA副会長

 

専用の参加申し込みフォームにアクセスする

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【セッションに関するお問い合わせ】
JOA事務局アドレス
 inform@olympic−academy.jp
 (スパム対策のため全角表示しています)

 

 

 

 

 

JOAコロキウム 第228回報告&第229回開催案内

第228回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2021年11月17日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:14名
・テーマ:「東京2020大会」を振り返る:「オリンピズム」のスポーツ、文化、環境、平和運動の側面から:文化面から

1.情報提供
①東京2020大会」を振り返る:「文化プログラム」の面から(情報提供by舛本)
・2021年「東京2020大会」のために開催されたプログラム、コロナ禍で中止やonline開催となったプログラムなどの紹介。その詳細は以下のwebsite『オリンピズムの伝道館』のJOAコロキムのページでも確認できます。
https://sites.google.com/view/olympism-dendokan/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/joa%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%A6%E3%83%A0

・情報提供の概要:「東京2020NIPPONフェスティバル」、IOCのOFCH連携プログラムである「Olympic Agora」「オリンピック・ランゲージ:デザインでみるオリンピック」、TOCOGの参画プログラムである「スポーツNIPPON」、東京都のTokyo Tokyo Festival、「日本博」「Culture NIPPON」、ホストタウンハウスの様子、中止のPV、オリンピック・パラリンピック教育での異文化理解など、乱立した「文化プログラム」など文化面の紹介。総合プロデューサーも置かずに統一性無し。全体的戦略も無し。開・閉会式の文化的演出も不十分。結果的に、特徴的なデザインやダンス、音楽などレガシーも遺らず。
・新型コロナウィルスの感染拡大で、密を避けるために集客のための派手な広報戦略できず、online化や感染防止のために紙パンフ配布も不可などの制約もあった。
・個人的見解として、「今のところ何も遺さなかった」「インパクトはあったかも知れないが、レガシーは?」と総括。

<Q&A、コメント>
・多様な「文化プログラム」の報告はどうなるのか?メディアの取り上げ方が不十分なのは競技志向のオリンピック観故。
・1998年長野冬季大会では細かなプログラムも含まれ、公式報告にもかなりページを割いている。
・2016年リオ大会後の日本の取り組み検討例では、スポンサーが付いて儲かるのかというような民間の発想が支配的。
・2012年ロンドン大会では、総合プロデューサーも置いて格調高い「文化プログラム」が実施されていたのと対照的。
・2016年リオ大会では、ナショナルハウスがどこに有るのか分からないところもあったが、Japan Houseなどで日本文化の知らないところも知ることができた利点もある。
・第2聖火台で、ゆっくり見物も写真も撮れないのは残念な対応であった(平和メッセージやデザインなどの重要性は?)
・「文化プログラム」は観念的で建前的でもあるが、日本文化中心になってしまう現実がある。そもそも「一体何を伝えるのか?」そのような全体的な哲学を打ち出す必要性がある。それこそがJOAの課題である。
・異文化交流に基づく相互理解が重要であるが、東京都の「オリンピック・パラリンピック教育」では、コロナ禍で文化面は十分に実施されてはいない。
・研究上、「芸術競技」が実現した1912年から振り返っているが、人間文化の多様性や普遍性こそ重要都の意見。
・JOCはオリンピック・ムーブメントを展開しているが、文化・芸術面の専門家は存在しているのか? →「JOCミュージアム」には学芸員の専門家が在籍しているが、オリンピックの専門家ではない。

②IOCのオリンピック憲章の改訂関係(情報提供by舛本)
1)第10条:「オリンピック・モットー」の変更
・「- Together - 共に(一緒に) 」が新たに加わる(ラテン語では-Communiter)=>より何々、という形容詞の高みを目指す向上スローガンではないカテゴリーのものが入った。erが着くからか? Solidarityを展開したIOCだからか?また、「Stroger Together」のように、コロナ禍で「together」を冠したworkoutなどをしたからか?共にと言っても、障害者やLGBTなどの多様性を念頭にした「共生社会」を目指すものではなさそうである。
・表記が、ラテン語から英語中心のモットーになった。「-」が意味するものは一体何なのか?不明である。
・ラテン語の研究者から誤用との批判もある(Wikipedia だが)。https://en.wikipedia.org/wiki/Olympic_symbols#Motto_and_creed
・ハンス・レンク(Hans Lenk)が提案した「より美しく、より人間らしくpulchrius, humanius」を加えるべきだ、という主張には全く言及せず。

2)第57条:Roll of honour(入賞者名簿)の改正
・メダルの世界ランキングが作成できるように改正(IOCのwebsiteやOCOGのwebsiteでも)。
◎ただし、国別ランキングを作ることではない、と言うスタンスなのか?
・入賞者名簿の作成は義務ではなくなる。
・従来のように、メダル受賞者の名前をメインスタジアムのよく見える場所に刻まなくても良い。新国立競技場でも。
・8月8日から発行となる前のIOC総会で決定事項であるが、国内のニュースでは一切報道されす。メディアは憲章改正で何を報道したのか?
・JOAがメダルの国別ランキングに意見書を出した際には、既にIOC総会では改正済みであって、国別ランキングを作成できることになっていたとは!!
・本57条は、名誉条項であったものが、名誉でもなく情報提供条項になるという性格変更も?
・第6条の「オリンピック競技大会」との関係では、名簿は国別ランキングではないというスタンスからか、この第6条は改正されていない!

<Q&A、コメント>
・IOC総会のメディアへの説明では、憲章の改正趣旨などの説明はなかった。
・JOA監修の公式記録集(角川)にも国別メダルランキングが掲載されている。
・何故このような改正がされたか、説明される必要がある。
・最近のIOCによる団体戦競技の導入は、男女同数を目指すということを大儀としながらも国別対抗というテレビ受けしスポンサー獲得するというIOCのビジネス戦略の一環と見なすべきであり、競技を歪めているので問題視すべき。
・IPCは国別メダルカウント表を作成しているが、それは国からのパラ支援を引き出すためであるとの方針故。
・ナショナリズムを煽ることになるが、愛国主義との区別やオリンピズムがトランスナショナリズムであることの重要性。
・国旗・国歌をなくせ、という事に短絡的に結びつけるべきではない。国際理解の第1歩であるという考えも必要。
・最近は関係者がメダリストのウイニング・ラン時に国旗を投げ込むシーンばかり目立つ。アスリートもメダリストでなくても国旗を背負って走る事が増えている。パラでも見かける。メディアはこのような振る舞いを批判すべき。

③2022年北京冬季大会関連の問題(情報提供by舛本)
・アメリカのバイデン政権による大会の「外交ボイコット」提案がある。日本政府の対応が気がかりでもある。アメリカの中間選挙を控え、タイミングが悪い時期の中国の人権問題である。
・人権擁護運動団体であるHRWによるスポンサー批判やUNによる動向は注視すべき。
・中国研究者たちの動向によれば、欧米の自由や人権のみ正しいわけではない、というスタンスが見受けられる。今現在の時点では国際的な公正の考えからは問題ではあるが、150年くらいのスパンで考えると、ナショナルなものを完全に否定すべきではない、という考えも必要である。また、ステレオタイプ的な人権観で中国を批判することにも問題。
・2008年北京大会は、世界は中国の人権問題の改善を期待して開催を認めたが、失敗に帰し、一向に改善されず。
・HRWなどの機関と異なり、国家がオリンピックを政治的なツールにするのは問題である。
・北京冬季大会ボイコット問題に合わせ、1980年の時のようにNOCや個人参加の道も考える必要あり。
・中国の人種問題の中で、漢民族と他の少数民族との関係は?歴史的に国を支配してきた民族の変遷があるが。漢民族には一つの中国としてのアイデンティティがあるが、新しい帝国史観という考えも必要。異民族を包摂した多文化主義。
・では、現在の中国の新疆ウィグルやチベット民族の弾圧の問題には、その許容性が及ばないのか?

④IOCによるジェンダー平等のための参加基準作成のための原則提案(情報提供by舛本)
・ジェンダー平等や性の多様性に配慮した参加基準作りを各IFに委ねる。その際に配慮すべき10の原則をIOCが指針として公表。
・トランスジェンダーへの配慮や性自認の尊重、心身の安全性に配慮すべきなど、最近のジェンダー問題に配慮した指針。
・セメンヤ選手やハバート選手がどうなっていくかは、IF次第。
・フェアネスの問題であるが、研究者の中には「アビリティ・カテゴリー」による区分という考えもある(A. Schneider)。
・男性・女性ホルモンバランスや、外形的にも染色体の遺伝レベル的にも交差する不明瞭な状況にあるのが現実なので、男女の判然化は難しい問題である。

2.その他の報告
・NHK『歴史探偵』「写真で迫る真珠湾戦争のリアル」:捕虜第1号酒巻和男氏とスポーツも(by吹浦委員)
【放送予定】12月8日(水)[総合]後10:30~11:15(吹浦氏出演予定?)

 3.終了後:online乾杯(参加者4名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。楽しく時間が過ぎていきました。

 

第229回JOAコロキウム開催案内

日 時:2021年12月21日(火)18:00-20:00+プレゼント交換のための大阿弥陀籤大会
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「東京2020大会」を振り返る:「オリンピズム」のスポーツ、文化、環境、平和運動の側面から:環境面から
 情報提供者:大津克哉会員(東海大学准教授、JOA理事、JOAスポーツ環境専門部会副部長)

・その他の内容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回も共通テーマは「東京2020大会」とします。参加者はご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:年末恒例のプレゼント交換の大阿弥陀籤大会を開催します。参加可能な人だけでOK! また、online乾杯など自由に!(プレゼントは1,000円程度で、オリンピック・グッズなら何よりですが、こだわらずにどうぞご準備を!)

〇定 員:15名程度
(但し事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID、PW、URLをお送りします)
〇会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:(ドリンクは各自で準備してください)
☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況次第によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:
2021年12月18日(土)17:00(なお、この日はJOAセッションの開催日です)

JOAコロキウム 第227回報告&第228回開催案内

第227回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2021年10月12日(火):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:12名
・テーマ:「東京2020大会」を振り返る:「オリンピズム」のスポーツ、文化、環境、平和運動の側面から:スポーツ面から

1.情報提供
①IOCの2036年開催都市選定委員会委員長に元クロアチア大統領(今井明良委員)
・ATRのEd Hulaのニュース配信:IOC はKolinda Grabar-Kitarovic元クロアチア大統領(53歳)を2036年開催都市選定委員長に選任した。彼女は2020年からIOC委員に就任したばかりで、大抜擢。2025年退職予定のバッハ会長の政治的思惑と2036年までのIOCの現状体制継続方針が窺える。次期IOC会長候補とも目される。

②IOAの第61回国際ヤング・パーティシパント・セッションの参加報告(唐澤あゆみ会員)
・9月17日~23日までonlineで開催されたIOAユースセッションの参加報告。男性40名、女性44名の参加者。日本からは唐澤会員を含め大学院生2名が参加。
・メインタイトル:Olympic Movement and the Pandemic(これは他のセッションとも共通のテーマ) 
・ユースセッションタイトル:Olympic Movement and the Pandemic: Opportunities, Challenges, and Changes
・毎日のレクチャー計7本とWGは参加必須プログラム。その他、 Social evening, Virtual WO, Art program, Cultural meeting, Olympic quiz, Ceremoniesも開催され、参加。
・7本のレクチャーのポイント紹介:コロナ禍で「女性の妊娠出産と競技選択など人生設計に大きく影響した」とのAngela Schneider女史のレクチャーが印象深かったとのこと(実は、舛本もレクチャラーの一人でした。その時の講義内容に加筆した日本文をJOAのReview onlineに掲載予定)。
・講義とWGへの毎日の入念な準備の重要性、対面と比べonlineでの全く異なる体験、オリンピア詣での気持ちが一層昂進した。
・意見:新モットーのtogetherへの関心が高そうであった。時差の関係で参加者の苦労は大であったよう、さらにコーディネーターの貢献が大きい。
・Q&A:onlineだからこそできることは:事前に資料読了できるので質問等の準備可。Onlineでは1人対全員の発話体制、質問などの発言のタイミングの難しさ。IOAへのパラリンピアンの参加状況への関心など、意見交換された。

③「東京2020大会」を振り返る:スポーツ面
「オリンピック・パラリンピック、新聞はどう報じたか」(佐藤次郎委員)
・新聞主要3紙(朝日、毎日、読売)を対象に、一部テレビ報道も交えて、メディアが大会をどう報じたのか、その傾向の分析結果を情報提供してもらった。
・オリンピック開幕に際しての報道:3紙に報道姿勢や傾向に差:朝日は中止要請したこともあり競技控えめ、毎日は最も批判的、読売は開催肯定的
・オリンピックの競技報道:読売は最も多くの紙面を割く。毎日も読売に次ぐ紙面構成、朝日はある程度抑制的な紙面。「スポーツライティングとしての新聞記事」という意識不足の観あり。野球の報道は騒ぎすぎとのコメントも。
・パラリンピック開催に際しての報道:「日本におけるパラリンピック報道元年」となった。NHKは4波使った報道もあり、建前のパラリンピックへの知識報道から初めて市民権を得た報道に転換下大会。新聞各紙もオリンピックに匹敵するほどの報道ぶり。
・パラリンピックの競技報道:毎日が多く紙面を割く。読売もオリンピック並みの扱い。一方、朝日は控えめ。オリピック開幕前に批判的トーンであった朝毎の両紙では、毎日の方針が整合性を欠く。内容的には日本選手に偏らずバランスが取れていた。しかしながら、最近の「感動ポルノ」などの批判を恐れてか、及び腰の報道ぶりが気がかり。パラリンピックの競技報道には、感動するものの本質に迫るような報道、真に伝えるべきものを見極めた報道が重要との主張が印象的であった。

<Q&A、コメント>
・日本選手中心のナショナリスティックな報道ぶりは大きな問題。朝日の総集編構成やテレビでは日本選手のメダル報道ばかりとの批判コメント。
・メダルランキング表は、オリンピックでは3紙とも掲載。パラリンピックでは、読売・毎日は連日掲載。朝日は最終日のみの節度ある対応との補足。
・NHKは4波も使い、7時のニュースも使ってやり過ぎの感との意見。パラリンピックへの注目は長野冬季大会から。
・1992年のニュースステーションからパラリンピック報道。長野、シドニー大会では毎日8分間のパラリンピック報道。
・1996年アトランタ大会ではパラリンピックの開会式は選手達が主役であったが、2020大会では全く様子が違う。選手達の入場がメインであるべき。
・開閉会式はテレビのためのショーになっている。選手達の参加数も少なく、過去の日本開催の大会と比較しても開閉会式をやる意味があるのか疑問。あるいは、オリンピック・パラリンピックの開閉会式は同時でも良いのでは、との意見。
・今回は、障害者も「やればできる」「できることが素晴らしい」という「エイブリズム」批判の論調が少なかった。
・2022北京冬季大会の人権問題、人権問題と国際政治との関係はどうなるか?北朝鮮問題も同様だ。開閉会式の不参加という「外交ボイコット」の動きも。しかし、先進国の過去の行動から、中国を批判する資格があるのか疑問との声も。
・「若者たちのアーバンスポーツのプレーぶりがオリンピックに新風を吹き込んだ」と言われるが、一方でニュースポーツ、e-スポーツに批判的な意見がある中で、伝統的スポーツ離れが進む中、若者たちへのアプローチとしてIOCも検討しているが、との質問。
・回答は、IOCはe-スポーツにパイオニア的なのではない、ただスポンサーが欲しいだけの対応にすぎないこと。世界中で皆ができるスポーツで交流できることが国際平和や親善につながってきたオリンピックの歴史がある。スポーツの祭典にふさわしいもの、成熟し大いに発展しているスポーツが競技種目として望まれる。現段階ではアーバンスポーツはオリンピックにふさわしくはない。プレーヤー達がスポーツの意味を込めてプレーしているのか? なお、補足として、IOCはe-スポーツという表現を使わずバーチャル・スポーツという表現で少し距離を置いている段階。
・一方、オリンピック競技種目の変質も必要との意見も:SOCIETY5.0も含め、サイバー空間(仮想)とフィジカル空間(現実)の融合を含め、今後新たなスポーツをどう考えていくのか?今後は教わるよりも自らが学ぶことがメインとなる社会。Xスポーツやアーバンスポーツは、個人で獲得するもの、自分で作り上げるものであるので重要になるかも。
・障害を武器として社会と戦う、という人の存在があったことも。世界が注目してくれれば良いという考えは、今のパラリンピアンにもいるのだろうか? コマーシャリズムでもなくポリティックスでもなく、スポーツを真に楽しむことを大切にするプレーぶりを期待するというコメントもありました。

2.その他の報告
・11月6日(土)13:00-BSフジ「皇室とパラリンピック」放映予定(吹浦委員)

終了後:online乾杯(参加者4名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。テレビ報道なども話題に。楽しく時間が過ぎていきました。

 

 第228回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2021年11月17日(水)18:00-20:00 (定例の曜日にもどります)
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「東京2020大会」を振り返る
        「オリンピズム」のスポーツ、文化、環境、平和運動の側面から
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回も共通テーマは「東京2020大会」とします。参加者はご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!

〇定 員:15名程度
     (事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
〇会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:ドリンクは各自で準備

☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
    joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2021年11月14日(日)17:00

 

 

JOAコロキウム 第226回報告&第227回開催案内

第226回JOAコロキウム開催報告

・日 時:2021年9月15日(水):18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・参加者:10名
・テーマ:「東京2020大会」を振り返る:ボランティア関係者の目から

1.情報提供
①TOCOGのスタッフの立場から(大橋英美会員)
・一人の大学院の学生として、またTOCOGの職員としてpeople managerの仕事に携わり、そこで看取した体験談として情報提供してもらいました。
・大会は無観客になったが、オリンピック・パラリンピックの持つパワーのものすごさを感じたそうである。
・大橋さんは、大会前は企画業務、大会中はオリンピックではさいたまスーパー・アリーナ、パラリンピックでは幕張メッセに詰めて、職員、ボランティア、スタッフなど人員関係の仕事に携わる。9月一杯でTOCOG業務終了とのこと。
・大会会場に入って:遅い無観客方針の決定によって、ボランティアの再配置、PCR検査実施、D&Iの会場での実現などの苦労とともに、コミュ力、会場毎の違い、スポーツの持つ力、組織の在り方など、学びも多かったそうである。
・日本におけるボラ文化の根付き、世界を回る大会開催の意義、アスリートからボラへの感謝の発信の多さ、若い世代のスポーツ姿勢など、日本社会の変化の兆しを看取。
・今後の日本社会の改善点として、ジェンダー平等、シニアによる政治社会、スポーツの縦社会、日本的組織の働き方改革の必要性、国際的コミュ力持つ人材育成など、多くの課題も感じたそうである。
・その他の私見もあったが、ボランティの醍醐味は、人との出会い、コミュニティ形成にあると感じたそうである。
・Q&Aでは、外国からのボランティアの参加状況、学校連携観戦状況、女子バスケ決勝戦のボラ観戦の経緯、TOCOGの縦割り・無責任体制批判などの質問や意見が出されました。

②オリンピック・パラリンピックの両ボランティア経験者の立場から(今井明良会員)
・テニス会場のアクセスコントロールの活動、競技観戦はできないが、その体験から感想を提供して頂きました。
・ITFの果たした役割が大。選手の安全を守ること、全試合を期間中に終了させることが優先である。また、無観客であったたことで対応できたことも大きい。ヒートルールの適用、会場変更、深夜までの競技時間など、融通性がもてた。
・観戦はできなかったが、世界のトップアスリートとの近い距離感を経験。
・開催反対の逆風が吹く中でも、多くのボラ希望者の存在。達成感も高く、7割が女性。多様な人材や高い実務能力を持つ人など。毎日の役割分担を自己完結で実施、その調整はグループ・ラインの活用で行った。
・TOCOGにとっては、フィールド・キャストが自由に使える人的資源、メンバーのリストなどを含め、これが大会のレガシーとして今後のスポーツ大会の運営などに活用できないか?
・補足:1964年のパラリンピックの日本赤十字語学奉仕団での通訳経験から、ボランティア・ネットワークが可能(吹浦)

③医療ボランティアとしての参加から(坂本静男会員)
・観客対応用ではなく、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の医務部門からの会場内競技者の医療対応スタッフとしてボラ活動に参加。事前の救急蘇生などの研修も受けたが、実際の選手対応の医師は2名存在し、あまり活動する機会はなかった。
・ボランティア体験から苦言を:1.事前に情報が必要、2.食事がひどすぎること、3.1回開催で終わらずに数回開催が望ましい、4.医者の立場からしてこの夏の時期の開催は間違い、10月開催が1964年のレガシーとしても必要。

④パラリンピック大会のボラ体験(舛本事前配付資料)
・無観客方針のためイベントサービス(観客案内、チケット、セキュリティチェック、入場案内など)の活動が不要に。再配置連絡不十分で問い合わせ。東京ビッグサイト南館の車椅子バスケット(WBK)チームのサポート活動に従事。
・選手達の送迎、車椅子や用具の搬送、練習会場の感染防止対策(クリーンアップなど)、リフレッシュメント交換などが主。
・練習会場の送迎では、選手との身近な交流が可能に。ピンバッジ交換なども。パラ用Peace Orizuruづくりも。
・日本全国からリフト付きバスの集結、輸送トラックやバスの封印シールに、慎重な感染防止対策や安全管理を看取。
・最終日のサプライズご褒美:男子WBKの日米決勝戦の会場見学に招待された。
・余剰ボランティアユニフォーム再配布への私見:無料再配布よりも、世界中の衣料不足地域への無償提供があっても。

2.その他の報告
・「オリンピック・パラリンピック人権共同コミュニケ」(森田会員)
・Chang.orgに英語版で意見掲載したが、ほぼ反応無し。外務省のagendaにも載っていないので、今後とも声明の実現は難しそう。
・中国の人も含めて、一般の人にはオリンピック・パラリンピックは好意的に見ていたようである。

3.終了後:online乾杯(参加者4名)約1時間
残り時間はフリーディスカス。情報交換の継続など、いつものように話題は尽きず。選手村の様子なども話題に。楽しく時間が過ぎていきました。

 

 第227回JOAコロキウム開催案内

・日 時:2021年10月12日(火)18:00-20:00
・場 所:Online Zoom会議
・テーマ:「東京2020大会」を振り返る
        「オリンピズム」のスポーツ、文化、環境、平和運動の側面から
・内 容:
①オリンピック・パラリンピック関連情報の提供(各自、何かあればPC上で共有できますので、ご準備ください。)
②意見交換:今回も共通テーマは「東京2020大会」とします。参加者はご希望があればお寄せ下さい!
③映像共有:何か時間があれば考えます。YouTube上でも探せます。ご希望があれば考慮します。
④残り時間:フリーディスカス。
⑤終了後:可能な人だけでonline乾杯など自由に!

〇定 員:15名程度
     (事前登録制:参加予定の方には、後日Zoomへの招待とID・PW・URLをお送りします。
〇会 費:無料(Zoom利用の経費はJOA負担です)
〇情報交換会:ドリンクは各自で準備

☆入室・退室は自由です!
☆通信環境の状況によっては、入室できない、あるいは中断する可能性もあります。どうぞご理解ください。

◎申込先:JOAコロキウム申し込みサイト:
    joa_colloquium*olympic-academy.jp(*は小文字の@に)
☆ただし、このJOAメルマガに直接の返信は避けてください。対応できません!

◎申込み締め切り:2021年10月9日(土)17:00

 

 

”バーチャルJOA HOUSE”オンライン・イベント概要報告

「JOAハウス実行委員会」は、広報委員会の協力の下、「東京2020大会」のオリンピック競技大会開催期間中に「バーチャルJOA HOUSE」の特設websiteを開設しました。そこでは、以下のようなコンテンツを掲載しました。

  • 「JOAの部屋」:JOAとは、JOAのwebsiteへの導入
  • 「活動の部屋」:Peace ORIZURU、TOKYO 2020 Share The Passion、トーチの花を咲かせましょう
  • 「学びの部屋」:オリンピズムの3つの柱、オリンピック基礎講座、オリンピックと人権
  • 「クーベルタンと芸術の部屋」:国際ピエール・ド・クーベルタン委員会が制作したバーチャル・ミュージアム「クーベルタンと芸術展」
  • 別館「芸術館」
  • 別館「学習館」

参照:https://olympic-academy.jp/joahouse/
(website構築:広報委員会來田享子理事)

また、「参加の部屋」と題して、以下のようなオンライン・イベントを開催しました。

  • 「JOAフォーラム」:情報交換と自由な意見交換の場
  • 「NOAイブニング・プログラム」:外国のオリンピック・アカデミーメンバーとの活動に関する情報・意見交換
  • 「特別レクチャー」:特別テーマでのレクチャーと意見交換

これらの開催概要は以下のJOA House専用サイトをご覧下さい。
https://olympic-academy.jp/joahouse/action/

なお、Virtual JOA HOUSEオンライン・イベントの本部会場は、武蔵野大学有明キャンパス6号館をお借りして開設しました。会場を無償提供頂いた武蔵野大学さまに感謝申し上げます。

①7月24日(土)17:00-19:00:「JOAハウス」opening記念「JOAフォーラム」
テーマ:「東京2020大会に期待すること/期待すべきこと」
コーディネーター:飯塚俊哉(JOA会員)
参加者数:37名(最大時)(参考申込者数:国内25名、海外11名)

PartⅠ:1700~19:00
オープニング 開館挨拶:「JOAハウス」館長 望月JOA会長
実行委員長 舛本副会長(東京都立大学・武蔵野大学 客員教授)

1.JOA会員4名程度予定(ジェンダー、平和運動、SDGs等)より情報提供、意見表明
  宮嶋泰子氏(元テレビ朝日、一般社団法人カルティベータ代表)
  佐藤次郎氏(元東京新聞編集委員)
  野上玲子氏(日本女子大学)
  建石真公子氏(法政大学)
2.野口亜弥氏(一般社団法人 S.C.P.Japan 代表:ジェンダー)
3.都築則彦氏(NPOおりがみ理事長、学生団体おりがみ設立者(ボランティア関連)
4.杉山文野氏(JOC理事:プライドハウス東京)

Part Ⅱ:19:00~19:30
写真展「平和への道」紹介  高田トシアキ氏(写真家)

概要:JOA HOUSEの開設を記念し、「東京2020大会」の競技の初日に、このコロナ禍の東京大会に「期待すること」および「期待すべきこと」について自由に意見を述べ合いました。共生社会、SDGs、ジェンダー平等、平和運動などなど。広島市の平和運動写真家の広告など、何人かの方に基礎的な情報提供をお願いしました。

②7月26日(月)17:00-19:00:「台湾イブニング」(英語逐語通訳付き)
テーマ:「台湾におけるオリンピック・ムーブメント:台湾オリンピック・アカデミーの活動紹介」
コーディネーター:舛本直文+荒牧亜衣(JOA会員)
レクチャラー:Leo Hsu(許 立宏)博士+Felix Chan氏&Kathy Ko先生
参加者数:33名(最大時)(参考申込者数:国内24名、海外33名)

概要:台湾のオリンピック研究の第1人者による台湾のオリンピック・ムーブメントについての紹介。特に、大学のオリンピック養育実践、国立台湾体育大学のオリンピック・ミュージアムの紹介などを中心に。後半は台湾の高校教員から、彼らが実践しているオリンピック教育の様子を紹介して頂きました。

③7月29日(木)17:00-19:00:「シンガポール・イブニング」(英語逐語通訳付き)
テーマ:Olympic Movement in Singapore: The activities organised by SOA and or Schools in Singapore post 2010
コーディネーター:唐澤あゆみ+大津克哉(JOA会員)
レクチャラー: Mrs. Tam-Lim Kim Gek(タン-リン キム ゲク校長)+Mrs. Teo-Koh Sock Miang(SOA会長)+Loo Chuan Long Richmond先生+Sulasteri Binte Mohammed Sidek先生
参加者数:34名(最大時)(参考申込者数:国内24名、海外41名)

概要:シンガポールは2010年に世界初のYOGを開催。そのレガシーとしてのYOGパークやYOGオリンピック・ミュージアムも設置。最近はSOAが国際オリンピック・アカデミー・セッションを開催し、日本からも若手のJOA会員が参加しています。Tam-Lim Kim Gek SOAフェローには、シンガポールのオリンピック・ムーブメントの様子を紹介してもらいました。Bendemeer小学校でのオリンピック教育の紹介に応じて意見交換を行いました。

④8月2日(月)17:00-19:00:「特別レクチャー」(英語逐語通訳付き)
テーマ:「2012年ロンドン大会のレガシーとしてのGet Set(Get Set as the legacy of the 2012 London Games)」
レクチャラー:Vassil Girginov(ワシル・ギルギノフ)博士
コーディネーター:本間恵子(JOA会員)
参加者数:23名(最大時)(参考申込者数:国内25名、海外38名)

概要:著名なオリンピック研究者であり、2012年ロンドン大会のレガシーの評価もしている立場から、ロンドン大会から始まった英国のオリンピック教育「Get Set」について報告してもらいました。今も継続しているこのオリンピック教育はどのようなものであったのか? 今ではどのような学習活動をしているのか?レガシーはどうなのか? などJOA会員にとっても貴重な情報提供の場となりました。

⑤8月5日(木)17:00-19:00:「ドイツ・イブニング」(英語逐語通訳付き)
テーマ:GERMAN OLYMPIC ACADEMY(DOA):Five Rings – One Idea – Many Ideals
レクチャラー:Holger Preuss(ホルガー・プロウス)博士
コーディネーター:舛本直文+岩瀬裕子(JOA会員)
参加者数:29名(最大時)(参考申込者数:国内23名、海外37名)

概要:ドイツのオリンピック・アカデミー(DOA)の活動紹介を中心に情報提供して頂きました。IOAとの連携プログラムだけでなく、ドイツのNOCや政府との連携プログラムについて情報提供頂きました。また、IOCのサステナビリティ&レガシー委員会の委員としての活動の他、レガシー・キューブに代わるレガシー・フレームの概要について情報提供して頂きました。

⑥8月9日(月)17:00-19:00:「JOAハウス」closing「JOAフォーラム」
テーマ:「東京2020大会を評価する:未来への継承(警鐘?)とは」
コーディネーター:野上玲子(JOA会員)
参加者数:34名(最大時)(参考申込者数:国内35名、海外18名)

概要:「東京2020大会」のオリンピック大会閉会式直後に、このコロナ禍の東京2020大会の評価を行いました。

Part Ⅰ:17:00~18:00
1.学術研究者による情報提供、意見表明
 「東京2020大会におけるジェンダー平等を評価する」
  松宮智生氏(清和大学法学部准教授、スポーツ哲学、スポーツ法、スポーツとジェンダー)

2.学術研究者による情報提供、意見表明
 「東京2020大会が『歴史』となるその時に向けて:『神話』化へのささやかな抵抗の表明」 
  冨田幸祐氏(日本体育大学オリンピックスポーツ文化研究所助教、スポーツ史、スポーツ社会学)

Part Ⅱ:18:00~18:30
  openingテーマ「東京2020大会に期待すること/期待すべきこと」を評価する
  飯塚俊哉氏(JOA会員)

Part Ⅲ:18:30~19:00
  クロストーク「東京2020大会における評価と未来への継承(警鐘?)とは」
  登壇者、参加者によるクロストーク

付記:上記②~⑤の英語逐語通訳付きイベントでは、通訳者の人選および調整にはJOAの和田恵子理事にご尽力頂きました。また、海外への告知のための英文作成および配信、参加証の発行も和田理事にお願いしました。

     文責:舛本直文(JOAハウス実行委員会委員長)