オリンピック教育・研究」カテゴリーアーカイブ

第204回JOAコロキウム報告

第204回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年7月24日(水)18:00-20:00

・場 所:Japan Sport Olympic Square (JSOS)の3F 「スポーツマンクラブ」(初開催)

・参加者:13名(ゲスト1名、学生1名含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

情報提供
①ゲストのギリシャの写真家Androniki Christodoulouさんギリシャの古代の神殿群写真紹介(4大祭典競技場も)

②埼玉県主催の都市ボランティア研修会報告:JOAメンバーも担当(粟沢会員)

③執筆紹介:「オリンピックの表と裏~はずむ心を翳らせるもの」(『調査情報』、2019)他(佐藤次郎会員)、『未来に続く日本の領土紹介』(善本社、2019)(吹浦会員)、『オリンピックは平和の祭典』(大修館書店、2019(舛本)

④オリンピック関連情報の提供
・TOCOG関係:マスコットのLINEスタンプ、マスコット・ロボ発表、オリンピック1年前イベント視察写真報告
・その他:1964年東京パラリンピック大会記録映画の上映会(上智大学)、江戸東京博物館特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」、USOCの名称変更:オリンピック・パラリンピック併記に(以上、舛本)

⑤「聖火リレー物語り:どのようなストーリーを伝えるものなのか?」(舛本)

⑥オリンピック関連の映像
○『2002年ソルトレーク冬季大会 Bud Greenspan’s Stories of Olympic Glory』(Greenspan監督、2003年、120分)(後半)
Bud Greenspan監督のおなじみの物語パターン。後半は3つの物語り:第4話はステファニア・ベルモンド(伊)の15kmマススタートのクロカン。トップ争いをする中、ポールが折れてしまい「何故私が?」と嘆きながらもレースを続ける彼女にフランスのコーチが自分のポールを手渡す。男性用の長いポールで競技を続けたベルモンドは自分のコーチから予備ストックを手渡され、怒りの激走。トップフィニッシュを果たす。喜びの彼女、2006年トリノ大会の最終聖火ランナーともなった。第5話はオーストラリアでスキーフリースタイルのエアリアルで優勝したアリサ・キャンプリン。何故冬の競技でオーストラリアが金メダル?と思う人も多いはず。本命はジャッキー・クーパー(豪)だったが、ケガのために出場できず。オーストラリアはキャンベラにスポーツトレーニング施設を完備、冬季競技にも力を入れていた成果が現れた。豪の金メダル第1号はショートトラックのブラッドベリーに先を越されたが、豪冬季女子金メダル第1号となったキャンプリン。第6話は、ボブスレーのアメリカの2チームのメダル争い。ブライアン・シャイマーとトッド・ヘイズの2人のドライバーの戦い。ボブスレー5大会連続出場のシャイマーが3位に潜り込みトッドは2位に。本命スイスチームの滑走時には小雪が舞う不運も味方に。シャイマーは閉会式の旗手を務める。

終了後は恒例の情報交換会。外苑前の新しいお店を開拓、ここでも話題は尽きず、楽しく時間は過ぎました。

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

第203回JOAコロキウム報告

第203回JOAコロキウム 報告

・日 時:2019年6月10日(月)18:00-20:00

・場 所:岸記念体育会館1F「スポーツマンクラブ」最後の開催

・参加者:10名(学生1名含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

・情報提供:
①「オリンピック記録映画特集」(仮)の情報提供:京橋の「国立映画アーカイブ」にて11月26日(火)-12月22日(日)開催予定(小山会員)

②「聖火物語」:「聖火」という語の誕生ヒストリー(舛本)

③オリンピック関連情報の提供
・IOC関係:6月5日世界環境デーにIOCが脱プラスティック方針採択、TOYOTAがIOCの新オフィス(Olympic House)に水素ガス自動車「ミライ」8台を寄贈(環境対策)、2020年1月のローザンヌ大学で「Youth and Winter Sport」会議の開催
・TOCOG関係:東京2020大会での「ライブサイト」設置計画
・その他:キャスター・セメンヤのCAS裁定の保留処分(スイス最高裁の暫定的判決)で出場可能に(以上、舛本)

④オリンピック関連の映像
○『Bud Greenspan’s Stories of Olympic Glory』(2002年ソルトレークシティ冬季大会公式記録映画、Bud Greenspan監督、2003年、2時間)(前半)
2002年ソルトレークシティ大会は様々な問題を抱えた大会でした。2001年同時多発テロ後の厳戒態勢、IOCスキャンダル、開会式での世界貿易センターから掘り出された星条旗の利用、ブッシュ大統領の開会宣言問題、フィギアの判定問題などなど。その中でGreenspanはどのような記録映画を作成し、誰を主人公として取り上げたのか?この記録映画は既に第33回コロキウムで観たのですが、今回はYouTube版のチェックです。第1話:スケルトン金メダリストのジミー・シェーの物語。3代に亘る冬季大会のオリンピアン達。祖父は大会の17日前に交通事故死、父と2人でスタジアム内の聖火ランナーおよび選手宣誓を務めたシェー。24年以来復活したスケルトンの勝者になり、喜びを亡き祖父も含め家族で分かち合う。第2話:女子アルペンスキーのヤニツァ・コステリッチ(クロアチア)の大活躍の物語。父と兄と共にふるさとで苦労したトレーニング、W杯で大転倒し3度の膝の手術を克服して金3個、銀1個のメダル獲得。兄妹の活躍を描きそれを支えた父の家族の物語。第3話:アイスホッケーを国技とするカナダの悲願の勝利、アメリカとの因縁の対決。主役はカナダのマリオ・レミュー。英雄グレツキーは既にリタイアしアドバイザーとしてスタンドから見守る。加米の激闘を制したのはレミュー達であった。カナダ国内はテレビにかじりつき。「ホッキー」を国技とするカナダ中が大興奮した瞬間であった。

⑤終了後は恒例の情報交換会。雨中でもしっかり開催。今回も話題は『いだてん』の低視聴率問題も。さらに話題は尽きず、楽しく時間は過ぎました。



<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

 

 

第202回JOAコロキウム報告

第202回JOAコロキウム 開催報告

・日 時:2019年5月29日(水)18:00-20:00

・場 所:岸記念体育会館1F「スポーツマンクラブ」

・参加者:11名(学生1名を含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

・情報提供:
①玉川高島屋+世田谷区の展示会:黄金旬間の10日間、二子玉川の高島屋SCでトーチ、1964年東京大会公式ユニフォーム展示、トークショーなどJOAのオリコン部門が中心となって活動。約3,000人が来場(飯塚会員)

②埼玉県の都市ボランティア研修会の告知:5,400人の自治体ボランティア研修会のスタート。樋口・唐沢・谷口・粟沢・舛本のJOA会員5名が担当する予定(粟沢会員)

③東京2020大会の国旗調達間に合うか?:3億3千万円)の入札とNHK大河ドラマ『いだてん』てこ入れ。ホストタウンプロジェクト(岩沼市と南ア交流)紹介、世界の国旗国歌コンサート(吹浦会員)

④オリンピック関連情報の提供
・IOC関係:委員会に女性と若手を多用、2026年冬季大会の評価レポートの公表、2020ローザンヌ冬季YOGボラ募集
・TOCOG関係:東京2020NIPPONフェスティバルコンセプト紹介、参画プログラムで機動戦士ガンダム飛ばすONE TEAM PRIJECT
・その他:聖火リレー(中日新聞)、小平選手・李選手の友情たたえ(朝日新聞)、セメンヤの訴え認めず(朝日新聞)、国連女性機関(UN Women)によるセメンヤ問題声明、TMU2020伝道講座Ⅳ「聖火リレー物語」(以上、舛本)

⑤オリンピック関連の映像
〇『時よとまれ君は美しい ミュンヘンの17日』(Visions of eight、8大映画監督作、1973年、111分)(後半)
1972年のパレスチナ武装組織「黒い九月」によるイスラエル選手団襲撃事件が起きたこの大会。その大会の公式記録映画は世界の8大映画監督がカメラを回した。今回は、先月に引き続き3人の監督の作品を観た。6.「二日間の苦闘The Decathlon」(ミロシュ・フォアマン監督:チェコ)民族音楽の演奏をバックに十種競技の2日間の熱戦を記録。最終の1500m走後は朦朧としたデカスリート達。7.「敗者達 The Losers」(クロード・ルルーシュ監督:仏)以下に敗北を受け入れることができるか、灰母校の孤独を受け入れられるのか?判定に不服のボクサーや泣きながら表彰式のそばで座り込む女子選手、ケガでギブアップする選手、負傷し手当を受けて競技を続ける選手と敗者に肩を貸す勝者など。8.「最も長い闘い The Longest」(ジョン・シュレシンジャー監督:英)アラブゲリラ「黒い九月」によるイスラエル選手団へのテロ事件の様子を挟み込みながら、マラソン競技の闘いを記録。英国のロン・ヒル選手を中心に、彼の練習から競技、テロでの順延での調整、焼けただれたヘリ、追悼する街の人々共に、ランナー達の長いレースを描く。君原ら日本人選手達も映る。マラソン競技の表彰式に入るが、まだ雨中を走り続けるランナー達、閉会式ではブランデージがIOC会長として最後のスピーチ。「モントリオールで会おう」と。エンディングはクーベルタンの格言で幕。

⑥終了後は恒例の情報交換会。一名遅れて参加。話題は尽きず、楽しく時間は過ぎました。

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

第201回JOAコロキウム 報告

第201回JOAコロキウム 報告

・日 時:2019年4月17日(水)18:00-20:00

・場 所:岸記念体育会館1F「スポーツマンクラブ」

・参加者:11名(学生1名含む)

・テーマ:「映像で見るオリンピックの歴史」

・内 容:
①JOAコロキウム2018年度会計報告

②商標法一部改正とオリンピック知財(今井)

③オリンピック・パラリンピック関連情報の提供
・JOA関係:「JOAハウス」(仮称)の設置企画(案)2、「JOCオリンピック・コンサート2019」におけるJOA展示企画、開幕に向け準備着々 聖火のコース今夏発表(長崎新聞)、第200回記念「JOA特別コロキウム」開催報告、第3回「JOA研究フォーラム」実施報告、
・The Olympic pictograms, a long and fascinating story(IOC)、
・国際連合広報センター「開発と平和のためのスポーツの国際デー」記念アクション(UN広報センター)、
・男性ホルモン値制限の新規則、妥当? CAS,3月末まで(朝日新聞)、セメンヤは「生物学上は男性」、提訴されたIAAFが主張-英報道(Yahooニュース)、
・Biggest ever International Athletes’ Forum ends with concrete to further increase the support to athletes at all levels (IOC),(以上、舛本)

③オリンピック関連の映像
○『時よとまれ君は美しい ミュンヘンの17日』(Visions of eight、8大映画監督作、1973年、111分)(前半)
1972年のパレスチナ武装組織「黒い九月」によるイスラエル選手団襲撃事件が起きたこの大会。その大会の公式記録映画は世界の8大映画監督がカメラを回した。今回は、その内5人の監督の作品を観た。「ゴッホのひまわりの見方と他の人の見方がちがう」ように、オリンピックの見方は、監督それぞれの着目点やフォーカスの仕方が異なる。1.「始まりの時 The Beginning」(ユーリ・オゼロフ監督:ソビエト)、4年に一度の参加の困難と素晴らしさ。2.「最も強くThe Strongest」(マイ・ゼッタリング監督:スウェーデン)、オリンピアン達のオブセッション(執着)を重量挙げて、大量のデータ(情報量)とともにコミカルに描く。3.「最も高くThe Highest」(アーサー・ペン監督:アメリカ)、棒高跳びの様子を全てスローで描く、アメリカのボブ・シーグレンが敗れた試合。4.「美しき群像The Women」(ミヒャエル・フレーガー監督:西ドイツ)、様々な競技で活躍する女性オリンピアン達を描く。選手宣誓も女性であった。5.「最も速く The Fastest」(市川崑監督:日本)市川監督も男子100m決勝のみをスローで撮影。35台ものカメラで一瞬を切り取り、その身体を描き出す。残り時間はフリーディスカス。

④終了後は恒例の情報交換会。プロ野球に話が、、。連休のJOA関連規格の相談も、、。楽しく時間は過ぎました。

<JOA事務局アドレス>
inform@olympic−academy.jp(スパム対策のため全角表示しています)

第3回「JOA研究フォーラム」

テーマ:「オリンピックで果たしてきたメディアの役割と影響」

日本オリンピック・アカデミー JOAの中・長期期目標である「オリンピズムの普及と浸透」に資するオリンピック・ムーブメントとして、JOAの研究活動の一環として、JOA会員と他機関のメンバーとの連携の元に、これまで「JOA研究フォーラム」を2回にわたって開催してきました。
今回は、スポーツのメディアやコミュニケーションに着目して、オリンピズムを普及する方法や手段について議論することにしました。特に、過去の大会を含め、オリンピックで果たしてきたメディアの役割と影響について焦点を当て、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東日本電信電話株式会社)と連携して、第3回「JOA研究フォーラム」を開催します。

 

日時:2019年3月9日(土)18:30-20:30

会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 4階特設会場
  (初台・東京オペラシティタワー4F)

 

◇オープニング:
本研究フォーラムの趣旨説明:舛本直文氏(JOA副会長・研究委員会委員長)

 

◇ICCより、「感じるインフラストラクチャー」展(ICC展覧会)報告

「テクノロジーとメディア・イヴェント」の展示の紹介 
(「メディアとオリンピックの歴史」含む)

TOKYO 2020大会に向けた、NTT研究所の技術動向展示
 (「スポーツ・ソーシャル・ビュー」)等

過去とTOKYO 2020大会を含めた未来のオリンピックで果たすべきメディアの役割と影響について

・畠中実氏(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)

・渡邊淳司氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所主任研究員)

・飯田豊氏(立命館大学産業社会学部 准教授)

 

◇JOAよりメディアとオリンピックの関係

・佐藤次郎氏(JOA監事、元東京新聞論説委員)
 「オリンピック報道の現場からみたメディアの変遷(仮題)」:

◇Q&A

◇クロストーク:NTT・ICC登壇者、JOA登壇者を交えたクロストーク
「TOKYO 2020大会で考えるメディアとオリンピックの過去・現在・未来」
「NTTグループがTOKYO 2020大会を通して展開していく方向性」
「TOKYO 2020大会を通してみるオリンピック報道・オリンピック研究の未来とメディア」等

◇クロージング:舛本直文氏

 

交流会:初台駅近辺で予定

参加費:無料

主催:JOA研究委員会
  「JOA研究フォーラム」主担当:飯塚俊哉氏(JOA会員、JOAコロキウム委員会、マーケティング検討委員会等)

協力:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東日本電信電話株式会社)

 

◎申し込み先・問い合わせ先:
 舛本:naomasumoto*tmu.ac.jp(*は小文字の@に変換してください)

◎参加申し込み締め切り:2019年3月7日(木)夕方17:00