アムステルダム・オリンピックスタジアム旅行記(2017年11月)
執筆:舛本直文(首都大学東京特任教授/JOA副会長)
11月9日(木)
早朝自宅を出てNEXで成田空港へ向かう。JRは料金が高いせいかお客が少ない。チェックインも保安検査場も混んでいない。成田は羽田に比べてなんとなく寂れてきた感がある。カード会社のラウンジは出国前にしかないそうで残念。KLMは初めてなので期待と不安と、、。
アムステルダムのスキポール空港には福原君一家が出迎えに来てくれていた。お子さんは2才なので夜は食事一緒が難しそう。空港のチケット売り場で3日券と列車のチケットを購入。地域圏の3日券は33ユーロ。中央駅の往復は当日限りなので片道を購入。3人で空港から中央駅へ向かう。15分ほどで到着。アムス市内は生憎の小雨模様。中央駅からトラム2駅でホテルのディー・ポルト・ファン・クレーフに到着。ダム広場の王宮裏でトラム停駅の便利な所に位置した4つ星のホテル、駅前で便利である。チェックイン後、3人でダム広場と記念碑、ジェネバの蒸留所など見学する。その後はダッチ料理のハーシェ・クラースという店を予約してビールにワイン、地元料理を楽しむ。最後にストアで水を買い、ホテルに帰る。福原君とは久しぶりに話し込む。色々苦労があったようであるが、今後の研究生活を期待する。当方は明日からの視察が楽しみである。
11月10日(金)
朝から残念ながら小雨、これが冬のアムステルダムの天候のようである。その中をオリンピック・スタジアムに24番のトラムで向かう。2012年IOCの教育会議以来の久しぶりの再訪である。その時は貸し切りバスであったが、、、。トラムの最寄り駅は「オリンピック・スタジアム」。運転手に確認して下車。スタジアムの入り口の両サイドが工事中である。何か拡張するのかと思う。1928年に初めて聖火が灯された名物のマラソンタワーを写真に撮り、メイン入り口でオランダの国内メダリスト達の名前を確認する。しかしながら、1928年アムステルダム大会の時の記録が刻まれていない。どこかにあるはずであるが,,,。オリンピック・ミュージアムに入ろうとすると鍵がかかっていて入れない。中に人影が見えたので中の女性に聞くと、「オリンピック・ミュージアムはもうない」とのこと。残念である。小雨の中をスタジアムを一周し、1936年ベルリン大会時の樫の木の記念樹を確認した。ヨハン・クライフのコートはサッカーのフットサルコートからバスケのコートに替わっていたのが残念。スタジアムのスタンドの下は民間企業の各種のトレーニング施設やアンダー・アーマーの店になっているようである。ミュージアム跡はまだ形もないが、写真やオリンピックのシンボルマークのIOC旗は壁に掛かったままであった。ごく最近に閉鎖したようである。しかたなく早々にスタジアムを後にしてトラムでホテルに戻ることにする。